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2014年11月26日

新たな受精卵診断の臨床研究案まとまる



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体外受精をしても妊娠できなかったり流産を繰り返したりする女性を対象に、受精卵の染色体を特殊な検査法で調べ、異常がないものだけを子宮に戻す、新たな受精卵診断の臨床研究案を、日本産科婦人科学会の倫理委員会がまとめました。
出産の確率を高められるか調べるのが目的ですが、ダウン症などの病気があるかどうかについても同時に分かることから議論を呼びそうです。

新たな受精卵診断の臨床研究案は、日本産科婦人科学会の倫理委員会が25日承認したもので、対象となるのは、体外受精をしても3回以上着床しなかった女性と、流産を2回以上経験した女性です。
体外受精の際、受精卵の染色体に異常がないかどうか「アレイCGH」と呼ばれる方法で調べ、異常がない受精卵を子宮に戻すことで流産のリスクを減らし、出産の確率を高められるかを調べます。
ただ、この検査法では、23対あるヒトの染色体の異常が一度にすべて分かるため、流産を引き起こす染色体の異常だけでなく、ダウン症など出産の可能性がある染色体の病気や、男女の性別についても一緒に結果が出ます。
倫理委員会では、これらの検査結果について、どこまで本人に伝えるかは、今後さらに議論するとしていますが、専門家は、より完璧な赤ちゃんを選ぶという傾向を助長するなど倫理的な問題も生じるのではないかと指摘しています。
また、学会の指針でも、受精卵の診断は、重い遺伝病の子どもが生まれる可能性がある場合などに限るとしていて、不妊治療を受ける女性一般を対象に、流産の予防を目的とした検査は認めていません。
日本産科婦人科学会の苛原稔倫理委員会委員長は「学会の指針を変えるわけではない。あくまでも出産を望む妊婦にとって効果のある方法か、医学的な検証のために行うものだ」と話しています。
学会では今後、シンポジウムを開いて広く意見を聞くなどしたあと、理事会で協議し、承認されれば、来年にもこの臨床研究を実施することにしています。

染色体の異常が一度の検査で
今回の臨床研究で使われるのは「アレイCGH」と呼ばれる検査法です。
ヒトの染色体は23対、合わせて46本ありますが、この検査法を使えば、さまざまな染色体の異常を一度の検査ですべて調べることができます。
その結果、流産を引き起こす染色体の異常のほかにも、ダウン症など出産の可能性のある染色体の病気や、男女の性別についても、一度に結果が出ることになります。
この検査法に詳しい東京女子医科大学の山本俊至准教授は「これまで受精卵の検査は、特定の染色体を調べることしか許されなかったし、すべての染色体を調べることは技術的にも困難だった。だが、この方法では、すべての染色体の異常を分かるようになり、ほぼ100%、流産するような受精卵を選び出すことが可能になった。一方で、ダウン症についても、受精卵の段階で分かるといった倫理的な問題も、この技術は含んでいる」と話しています。

「一般の国民にも理解と議論を」
日本ダウン症協会の玉井邦夫代表理事は「受精卵の段階で障害が分かることで、生まれてからの子どもの姿を想像することもなく、出生前診断よりも安易に、その受精卵を選ばない判断をしてしまうのではないかと懸念している。学会の中だけではなく、もっと一般の国民に、この技術や倫理的な問題を理解してもらい、議論する必要があると思う」と話しています。

「完璧な赤ちゃん選ぶ傾向助長」
生命倫理の問題に詳しい東京財団のぬで※島次郎研究員は「受精卵を調べる検査について、学会はこれまで抑制しながら行ってきたにも関わらず、なぜ今回大幅に対象を広げるのか、もっと国民に説明すべきだ。染色体の数に異常があっても、ダウン症など無事に生まれてくる赤ちゃんもいる。流産を減らせるのか医学的に調べるのが目的でならば、調べる染色体を絞る必要があるのではないか。より完璧な赤ちゃんを選ぶという傾向を助長するなど、倫理的な問題も生じると思う」と話しています。
※「きへん」に「勝」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141126/k10013484291000.html




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