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2014年08月06日

バンダイ、「妖怪ウォッチ」で泣き笑い?



 「生産調整は一切していません。とにかくウォッチもメダルも生産体制を整えて、少しずつ追い上げています」。8月5日、バンダイナムコホールディングスは2014年第1四半期(4〜6月期)決算を発表した。電話会見で説明を行った同社の浅古有寿・経営企画本部長は、社会現象にもなっている人気キャラクター「妖怪ウォッチ」に関する説明に大半の時間を割くこととなった。

■  3カ月でほぼ年間予算達成

 同社が発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比15・7%増の1225億円、営業利益は同26・2%増の168億円と、05年にバンダイとナムコが経営統合して以来、四半期最高益を達成した。これを受けて中間期(4〜9月期)決算の予想も上方修正しており、売上高は前年同期比11・6%増の2550億円(期初予想2350億円)、営業益は同5・3%減の250億円(同200億円)となる見通し。通期予想は据え置いているが、これは年末商戦の動向を精査した上で見直すためであり、通期で好決算となる可能性が高そうだ。

 好発進となった要因の一つは、妖怪ウォッチ関連商品の売れ行きが好調に推移していることがある。コンテンツ自体はゲームソフト会社のレベルファイブが手掛けており、バンダイは関連グッズの生産・販売を行っている。中でも主人公のケータが身につけている腕時計のおもちゃ「DX妖怪ウォッチ」(3200円)は深刻な品切れが続くほどの人気で、これと組み合わせて遊ぶメダル(2枚180円)も小学生から圧倒的な支持を得ている。8月2日には新型の「DX妖怪ウォッチ タイプ零式」を投入したばかりで、勢いは止まりそうにない。

 5月時点で同社は妖怪ウォッチ関連の今期売上高を70億円と見ていたが、第1四半期時点ですでに65億円を突破。会社側は通期で200億円超になる見通しを示したところ、アナリストたちからは「保守的すぎるのでは」という質問が相次いだ。確かにメダル生産体制は、今年1月から来年3月末までに1億枚としていたが、これを年内1億枚に前倒ししている。ウォッチの生産体制も、「かなり消費者にご迷惑をおかけしているので、なるべく早く供給できるよう努力したい」(浅古本部長)と随時増強しているという。

 現在、バンダイは関連グッズを160アイテム扱うが、主力はメダルとウォッチに絞り込んでいる。年末商戦にかけて大型新製品が出てくる可能性も高く、その分が上乗せされるとさらなる伸びが期待できそうだ。ただし「妖怪ウォッチを息の長い大事なIP(知的財産)にしたい。だから商品をかなり厳選しており、アイテムを増やせばいいとは考えていない」(石川祝男社長)。

■  妖怪ウォッチブームも痛しかゆし? 

 ただ同社にとって、妖怪ウォッチの一大ブームは手放しで喜べない側面もある。妖怪ウォッチに人気が集中しすぎると、そのシワ寄せは自社IPの「ガンダム」「仮面ライダー」「アイカツ」といった関連グッズと競合するおそれがあるためだ。

 実は第1四半期時点での好業績の牽引役となっていたのは、他社のIPである妖怪ウォッチよりも、採算性の高いガンダムや仮面ライダー、アイカツの関連グッズである。足元は自社IPが総じて好調なところへ妖怪ウォッチが上乗せされている状態だが、妖怪ウォッチ人気が行き過ぎると、自社のコンテンツが食われかねない。

 決算会見では、あるアナリストが「ガンダムが好調なのは、新たな需要を生み出しているからなのか」と質問した場面があった。これに対して浅古本部長は、「鋭いですね。ガンダムのプラモデルは堅調に伸びている。これからもチャレンジするが、いわゆるガンプラを親子で作る人が増えるなど、嬉しいことに新たな層が確実に増えて業績全体を押し上げている」と声を弾ませながら答えた。

 国内玩具最大手の同社にとって、妖怪ウォッチのブームを関連グッズで支える一方、自社で長年育ててきた大切なキャラクタービジネスも盛り上げていく必要がある。しばらくは慎重な舵取りが必要だ。

http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20140806-00044691-toyo-nb



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