クレンペラーの「スコットランド」
a.さて、今日はメンデルスゾーンの「イタリア」じゃない方、
b.地理的に愛称を考えたら「イタリア」は南シンフォニー、「スコットランド」は北シンフォニー、ところでクレンペラーの「イタリア」はそれなりに評価もされてるようですが、
a.どうも今ひとつ、重さが裏目に出て、お勧めできない、だけど、「スコットランド」の方は断然すぐれてる、というか、こんなじっくり腰の据わった「スコットランド」はクレンペラー以外できないし、この演奏に馴染んでしまうと他がオモチャみたいに聞こえてしうまうんだ、この曲の決定版と言っても良いほど格調高い演奏、
b.スコットランドねえ、イギリスの北かあ、イメージ湧かないなあ、
a.二十歳のときドイツから初めて海を渡り、英国各地の名所旧跡を訪れ、特にインスピレーションをかき立てられたのがこのエディンバラ城、
エディンバラ城
b.スコットランドの首府にそびえるランドマークか、いわくありげなお城ですねえ、ちょっと怖いくらいだなあ、晴れた昼間でもこれだから、嵐の夜とか、絶対なにか起こりますよ、ああ嫌だ、くわばらくわばら、
a.若いのによくそんな昔のコトバ知ってるなあ、それに第一、スコットランドの人たちに失礼じゃないか、「エディンバラ」っていう知る人ぞ知る、すごいスピーカーだってあるんだし、
b.スピーカー1台、39万8000円か、こんなカネどこにあるんすか、トーカ堂で、安くしてもらえませんかねえ、北社長、
北社長「いや〜、今回すねえ、数量限定で特別にもう1台おつけして、2台で39万8千円ってことで・・・」
八波一起(はっぱいっき)「エッ、1台じゃないの?、いいんですか北さん、そんなお安くしてもらって、」
北社長「いやあもう、ぎりぎりってことで、39万8千円、それに今回限りなんすけど、これもお付けしようかと・・・」
奈美悦子「えー、これドイツの名門ゼンハイザー社のイヤホンじゃない、あこがれのエディンバラ2台にこれまでオマケしてもらって40万円でお釣りよ、これ安いわ、北さん、私さっそく注文する!」
a.えー、で、ナニやってたんだっけ、
b.メンデルスゾーンです、
a.メンデルスゾーンといえば、その曾孫(ひまご)とレコード店に入ったときの有名な逸話があるが、詳しくはこちらのブログでどうぞ、素晴らしく良くまとまっています。
b.じゃ、まあ長くなったんで、次回の予告だけしてお茶を濁しますか、
a.メンデルスゾーンの北シンフォニー「スコットランド」、次回、ここだけ押さえれば6〜7割聴いたことになると言われている(誰が言ったんや)、最終楽章から先に見て行きたいと思います。
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没後40周年記念盤。超お買い得な10枚組セットです。スコットランドはCD2に収録。クレンペラーの録音は1950年代のモノーラル録音もたくさん出ていますが、ステレオ時代に入ってからは一皮むけて別人のような風格が備わってきます。70歳を過ぎてなお、むける皮があるとは・・・典型的な大器晩成タイプなので、聴くなら迷うこと無くステレオ時代のクレンペラーがお勧めです。