b.新製品すか、
a.いや今をさかのぼること32年前、日清食品から売り出された幻(まぼろし)のラーメン、
b.なぜ幻なんすか、
a.いっしょに食べた母親も忘れてる、
b.おかあさん80過ぎでますもんね、ムリもないっす、
a.それにお茶漬けラーメン自体、市場からあっというまに消えてしまった、永谷園のお茶漬けのりみたいにうっすら抹茶色でたぶんノリやアラレもついてて、あっさりスープに極細麺、繊細なおいしさだから、色々足さないでそのまま味わうのがベスト、
b.塩ラーメンすか、
a.いや、お茶漬けラーメン、そういうほかない、不思議と塩ラーメンにならんとこが地味にスゴいんだ、
b.でも、商品自体この世に無いんじゃ、宣伝できないっす、どうしますか、
a.じゃあ今はやりのコラボ企画として日清食品さんに永谷園さんも巻き込んでお願いするか、
b.当時の開発スタッフも呼びもどさないと、
a.おおそれも大事なことじゃ、それでは君もアタマ下げて、
a.日清食品さんならび当時の開発スタッフのみなさん、永谷園さんと力を合わせ、幻のお茶漬けラーメン再生復活プロジェクトをお願いします、景気がよくなると薄味が流行するという統計もありますし、アベノミクスがらみということで、
b.おねがいします、安藤百福(ももふく)社長、
a.バカ、それは創業者、96の御高齢で6年前この世を去られておる、現社長はその息子さん、
b.すんません、そんじゃ、きょうはこの辺であっさり味で終わりますか、
a.あっさりといえば、ブルックナーのシンフォニーでいちばんアッサリ味はこの6番、
b.またぞろ強引に来ましたね、、19世紀ヨーロッパのいかついクラシック音楽講座か、それよりカイジ君の破戒録編、もう一回観ませんか、
a.エーそれはあっさり無視して、こら、よそ見せんとちゃんと前向け、クレンペラーがいちばん録音したがってたのがこの6番、それだけにこの録音は永久欠番もの、
b.しかし、音が少し、とくにフォルテシモの金管はキンキンして露骨過ぎるし、第一楽章はときにアンサンブルが乱れています、
a.ワシも、それが気になって、ヴァント・朝比奈両氏に乗り換えを試みたが、結局がっかりするばかり、結果、このクレンペラー盤に逆もどりじゃ、それほどいい、
b.いちばんの聞き所は?
a.第二楽章の10分44秒から楽章終わりの4分間弱、とくに11分45秒から20秒間、弦楽パートがユニゾンで、旋律ともいえない単純な下降音型を力強くひくだけだが、なぜこんな説得力が生まれるんだ、何度聴いてもナミダ出そうじゃ、
b.クレンペラーマジックっすね、
そのあたりをYOUTUBEでどうぞ、
ブルックナー第6シンフォニー聴き所
6番は第3楽章のスケルツォがいちばん入りやすい。シリアスな8番とは対照的に明朗快活、真夏に涼しい高原をハイキングするような気分だ。最もとっつきにくいのは第2楽章だけど、ここがいちばん美味しい部分、特に12分43秒からのラスト2分間は至福のひと時だ。クレンペラー&ニューフィルハーモニア管弦楽団がこの世に残した最高の音楽がここにある!
YOUTUBEからその2分間をどうぞ、
輸入盤CD
4番から9番まで入ってこの値段はアンビリーバボー!
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アマゾンのMP3ダウンロード版
CDより少し割高ですが、楽章単位で購入できます。
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