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2013年02月24日

第一楽章はこれしかあり得ない!!ブーレーズの「運命」(1968年)

Romantic Symphonies & Overtures (Klemperer Legacy)

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しばらくは、超お買い得なこの10枚組から、とくに優れた録音を選んで紹介してゆきます。シューマンは終わったので、つぎは韻を踏みつつシューベルトのはずですが・・・


b.シューベルトのシンフォニーは、

a.ベートーベンのように全曲通して聴かれてないんで、5、8、9押さえたらまずは問題ないけど、

b.8番は「未完成」ってやつですね、

a.むかし、レコードの時代は、表と裏あわせて60分ちょっとしか入らなかったから、運命(ベートーベンの第5シンフォニー)をメインにして、短めの「未完成」をオマケすることが多かったらしい、2枚組のばあいは、第9を1枚半に収めて、残り1面に「運命」をあてるとか、

b.しかし、ベートーベンの「運命」、オススメはクレンペラーじゃないんすね、ブーレーズか、

a.第三楽章で、楽譜にない反復記号を印刷時の見落としって主張したもんだから、ベートーベンを神とあがめる人々から当時かなり批判されてなあ、

b.それにすごく遅いっすね、

a.とくに第一楽章は9分18秒かかってる。遅めのクレンペラーでも8分55秒、しかし、納得できるのはこれしかないんだ、特に第一楽章はコレ以外ありえない素晴らしさ、

b.1968年の録音、オーケストラはクレンペラーの手兵ニュー・フィルハーモニア管弦楽団か、

a.威張って英語で書くと、「New Philharmonia Orchestra」、略すと「NPO」か、そういや昔はこんなコトバ無かったなあ、ともかくクレンペラーが決定的名演を録音してた時期なのでハンパなく響きが充実してる、それに彼自身、ブーレーズを作曲家としても指揮者としても高く評価してたから、クレンペラーよりもクレンペラーらしい「運命」が生まれた、ちょうど坂本龍一「NeoGeo」の4曲目が龍一よりも龍一らしいように、

b.聞くところによると、こないだ日本国籍を取得されたドナルド・キーン博士も当時のインタビューに答えて、ブーレーズ盤しか興味が湧かないと、話されてましたね、

a.当時の記事を再現できなくて残念だけど、誰もこの演奏を評価してなかったので、救われた気持ちになったのを良く覚えてる、


ベートーヴェン : 交響曲第5番 「運命」他

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この値段でクレンペラーの10枚組が買える。この価格差はいったいどこから?ともあれ、第1楽章はこれ以外受けつけないカラダになってしまったから挙げざるを得ない。ちなみに第4楽章は磨崖仏というか巨石像というか燃えさかる岩盤のようなクレンペラー盤が、今でもやはりすごいと思うのだが・・・

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