b.「百円、百円で行きますよ、百円、百円ですよ」
a.何をやっとんだ、アフィリエイトに声出し練習は必要ないはずだが、
b.ああ先輩、この胴長買ってもらえませんか、
a.また変わった物を見つけてきたなあ、これ買ってどうするんや、
b.渡し場を始めようと思うんです、アフィリエイトだけでは将来不安なんで、
a.この胴長をはいて、ひとり百円で向こう岸までおんぶして川を渡ろうというのか、向こう岸にもお客さんがいれば空荷(からに)の心配もないし、うまくいけば1往復で200円、
b.映画「無能の人」を見て思いついたんです、
a.バカモン、甘いわ。そもそも主人公の助川助三さんの胴長は人からの預かりもん、つまり初期投資ゼロ円だ。しかも本人から直接了解を得たのち使い始めておる。胴長ひとつにしても人から信用されて初めて借りることができるんだ、
b.なるほど、妙に納得させられてしまいました。
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竹中直人演じる売れない漫画家、助川助三は近所の河原に小屋を建て、その河原でひろった石を売り始める。予想どおり経営は行き詰まり、三浦友和演じるヒモのお兄ちゃんから胴長を借りて渡し場を始めるのだが・・・1991年竹中直人初監督作品。貧困がじわじわ蔓延するこの国で今一度大いに見直されてほしい日本映画の傑作。ちなみに、胴長の売れ筋はこのへんらしいが、高価になると2万ぐらいするのか・・・
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映画「無能の人」
予告編だけですが、YOUTUBEでご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=KqJskd5LmZw