水星の魔女の発表時に書いた私の主張(セルフコピペ)
次の水星の魔女ですが、この作品の結果次第で20年代のガンダムの展開が決まると考えます。ガンダム大投票の結果を見ると40代から20代までの投票がとても多く、10代の投票が少ない傾向がありました。
40代が宇宙世紀、30代がSD、20代が種とかその辺と考えると、10年代のガンダムがイマイチハネなかったのがなんとなくわかります。
今のガンダムはというと、グーグルトレンド的には確認できる限り種死の時代からずっと右肩、ガンプラは品薄で転売屋が暴れています。
つまり「話題になってない割には売れている」というのが今のガンダムの傾向なんです。
10代人気がない、話題になってない、でも商品は売れているというデータから導き出せる結論は、常連的な客は買っているが、世間的に影が薄いという状態です、これは今は良いけど後が怖い、この記事を読んでいる人たちもかつては子供だったからわかると思うんですが、子供から見た「名前だけ知ってるけどよくわからないなにか」的な感じの立ち位置ががガンダムという感じでしょうか。
だから今のガンダムに必要なのは話題性になります、商売としては機能しているのに話題になってないので。
ガンダムのサイクル・ガンダムは10年前後で1サイクルしている
うまく説明できないんですが、ガンダムって大体10年くらいでサイクルが回っている感じなんですよ。
1st起点の宇宙世紀のサイクルが79〜93まで、SD起点のサイクルが80年代後半から90年代後半まで、便宜上スパロボもSDサイクルの中に入れておきました、種やPS2のガンダムゲーなどを中心とするサイクルが00年代に、という感じで、そして10年代ですが、一応AGEが起点になるはずだったのがイマイチ起点らしい起点が無いままズルズル令和になってしまった感じなんですよね。
1st、宇宙世紀等のサイクル→90年代冒頭まで
SDや平成御三家等のサイクル→80年代後半から90年代後半まで
種やPSガンダムゲーのサイクル→00年代いっぱい
AGEやBF等のサイクル→10年代
という感じなので、水星の魔女がまさに、令和サイクルとか水星サイクルとでも言うべきものの起点となれるか否かが注目されると思うんですよね。
ということなので、次のサイクルが始まるか始まらないかがこの水星の魔女の成否にかなりかかってるんですよ。もし水星が空気だと、話題性という面と10代開拓という面では空気で、常連でもってるという現状がそのまま続くことになるので、すごく重要。
ポケモン界隈だと一部で6年から10年のサイクル説が主張されてて、あっちはわかりやすいんですが、96年赤緑発売、06年DP発売、16年GO配信という感じで6年にヒット作が出てその勢いで10年もたせるという説がポケモン界隈にはあるんです。ガンダムはそこまでわかりやすいサイクルはないです。
所謂令和ガンダムがつまり水星の魔女
実はこの水星の魔女が事実上令和ガンダムになります、今まで令和に制作されてたガンダムは基本的に閃光のハサウェイみたいな、それ以前の作品が土台となっているものが多いので、事実上これが令和ガンダムになるんです。
それだけにかなり責任重大ですね。
初の10代女主人公説※1
タイトルに魔女とあるせいで、そういう説が出てきてるんですよね。ちなみに10代と書いたのは20代は一応ではありますが居るので。
これさっきクソコラムで書いていて、そしたらガンダム新作が発表されてしまったので急遽そっちに反応するためにこっち書いてまだ上げてないんですが、最近のコンテンツの明暗は「女性層が開拓出来たか否か」が大きいという説をクソコラムに上げてたんですよ。
私は基本ゲーマー目線なんで、ゲームやっていると「女性ウケが悪いゲームは売れない」ということを痛感しているので、最近の売れ筋ゲームを見ると女性バイバイ系はあまり売れてません。シューターですら女性参加がある程度あります、逆に純粋な女性向けのゲームも売れないという問題があります。
なんで今回の水星の魔女に求められるのはそういう方面もあると思うんですよね。
基本的にロボットアニメにおける女主人公って良くも悪くもオタク向けのエロ要員という扱いなので、どういった主人公像に出来るかというのも気になるところではあります。女主人公説が正しい場合、そういった伝統的なエロ要員ではないタイプが求められると思うんですよね、同性受け的なものも考慮しないといけないといいますか…。
こういう目線で書くとパトレイバーの泉野明は結構異質ですね、彼女の場合ある意味「少年主人公」っぽい「成人女性主人公」という変わり種で、少年誌に成人キャラ主人公の漫画を乗せるための変化球的なところを感じます。
ということなので、水星の主人公像にも注目です。
種の亡霊が消えた初のガンダム
私もオタクやって長いのでわかるんですが、荒れた作品や盛り上がった作品は亡霊を生みます。例えばFF7です、このFF7は2種類の亡霊を生みました、7が成功したせいでFFシリーズが7に常に引っ張られるという意味でのシリーズ内での亡霊と、7が成功したためFFを意識したJRPGがたくさん作られるという意味での業界内での亡霊が同時に産まれました。
この亡霊は結果的にJRPGというジャンルを迷走させたというか、オブリビオン以降の洋ゲーRPGの発展に置いていかれる原因の1つになってしまったという事がちょくちょく指摘されています。
更にFF8の亡霊、この8は要は賛否ゲーで、それ故に未だにこれでレスバになるような作品です、なのでこっちもこっちで亡霊化してるんですよ。
ガンダムの場合種の亡霊化が酷かった、少なくとも10年代までは種の亡霊的なものを感じる機会がありました、ファンサイドでは亡霊は15年頃には消えているのですが、制作サイドでは10年代いっぱいまで亡霊が居た感じ。
あと宇宙世紀の作品は1stを起点とします。つまり大なり小なり1stの残留思念的なものの影響を受けます。
つまり水星は良くも悪くも種の影響が「多分」ない初のガンダムで、1stの残留思念的な影響も相対的に少ないガンダムになるはずです、つまり良くも悪くも「新しいガンダム」になるはず。これが吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、上に書いたように、水星に求められるのはサイクルの起点だと思うので、それが可能になるかもしれないと私が思う理由です。
水星は「新しいガンダム」になるのではないか
今のガンダムは良くも悪くも種の時、つまりガンダムゲームが売れてるとか、ダムA創刊とかのガンダム再注目的な派手な雰囲気が無く、ガンプラは売れているけど話題性に乏しいというなんとも言えない雰囲気が漂ってます。
安定してるけどどこかジリ貧感がある、かつて炎上したガンダムたちもすっかり古い作品になってしまい、立場がぼやけている。種ですらも水星の年には20周年になり、すっかり昔の古い作品になってしまった。
そんな環境下で水星は出発することになります、この曖昧な状況下かつ「水星」というガンダム的には空気なキーワードが使用される、その上既に種も過去の作品になり(ただしイマサラ劇場版はやる)、良くも悪くも既存のガンダムの延長とはやや違う形になると思います。つまり「新しいガンダム」を目指しているような印象を受けます、同時期に古いガンダムの中でも特に古い、ある意味有名でマイナーなドアンをセットでやることが逆に「水星は新しくする」という意思を感じる部分でもあります。
種の時って逆に「ガンダムの展開を(できれば)もう一度再調整して一本化したい」的な意思を今思い返すと感じたんですよ、でも水星は違う、もう一本化は諦めてる、その上で新しいのをやるっていう意思が良くも悪くも感じられます。だから本当に内容が読めない、故に新しいガンダムになりそうというわけです。
最後に
最近のガンダムは「傾向不在」なんです、だからこそ水星はどっちにも転びそう、なのでややおっかなびっくりした心境で待っていたいと思います。
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