要するに
・どこか前時代の反動を感じる作りが多い
・代表作があまりない、全体的に小粒
・10年代を象徴する作品が少ない
私は近年、ここでは11年から、私は11年をいろいろな意味でのターニングポイントと捉えているので、そこからのロボットアニメを考えていきます。
最近のロボットアニメの問題
現在のロボットアニメを見ていると、なぜか妙に高2病的な雰囲気を感じる作品が増えているように感じます。高2的と言うか控えめな作風が目立つようになった結果、ロボットアニメ的な派手さが失われ、注目されない事態になっている、そんな気がします。
00年代の厨2的なノリへの反省のように見えるのです、が正直今更やられても当時の厨2性に文句を言っていた層はごく少数が一部のコミュニティに残っているだけで、あまり目立たなくなっています。逆にそういった議論を知らない世代が台頭しているため、過去の議論の延長のような作品を見せても困り果てて去ってしまって居るように見えます。
具体例だとエガオノダイカと鉄血、どちらも2000年代的な厨ニに対するカウンター的な作風ですが、見ている層がそういったものを知らない層という事故が発生しています。
特に鉄血はオルガネタに付くコメントを見ていると、学生系の単語が目立ちます。その層はせいぜいAGEから入ってきた層であり、前の時代を知らないので、種のときにあった硬派なガンダム論とか全く知りません。今の時代そういった層はどこかに言ってしまい、彼らがそういった層と鉢合わせることすら少なくなっています。
後個人的にちょっと気になったのがレガリア、あの作品はとにかく嫌われそうなキャラがあまりいません、自軍側のキャラに欠点が目立たない、敵側はラスボス除いて個性に乏しいといいますか。
何か最近のストレスフリー的な風潮なのですが、所謂なろう系と違って批判上棟ストレスフリー路線ですらなく、批判を避けつつストレスフリーを狙った結果今ひとつ方向性がわからない感じになっています。
何か00年代の議論を記憶している身としては、あの時代の議論や批判が何故か今になって吹き出しているように見えてしまいます。
調味料が不味いと言われたから調味料を薄めた結果薄味になってしまった、そんな感じです。
10年代のロボットアニメ代表作不在問題
これはロボット抜きにしたアニメ全体でも結構言われている問題です、アニメ全体だと去年辺りからネットでまどマギが代表という声が上がっています。まどマギは11年の作品で、それ以降はあまりこれと言った作品がないのが現状だと思います。
ロボットアニメに関しては大体72にマジンガーが大成功して大爆発したジャンルなので、各年代を代表するロボットアニメというのがあります。
70年代:スパロボ御三家揃い踏み、マジンガーシリーズ、ゲッター、ガンダム、ライディーン、コンバトラー等
80年代:高年齢化とそれについていけない子供層が分離、イデオン、ボトムズ、マクロス、Z、パトレイバー、ワタル、TF、ダンバイン、バイファム等多すぎてこれくらいで勘弁
90年代:エヴァが筆頭、他勇者シリーズ、エルドランシリーズ、平成ガンダム、ナデシコ、マク7、BW、ゾイド、数が多いです
2000年代:種、00、マクF、ギアス、グレンラガン、エウレカ、ファフナー、アクエリオン等、小粒感はあるもののまだ挙げられます
10年代:コレガワカラナイ
候補としてはまずUCでしょうか…ほかだとダン戦、シンカリオン、この2つは1年以上やってたし入れていいと思います、シドニアとかクロスアンジェもありましたが代表としては弱いです。となんとなく代表っぽいのがあまり居ない状態のまま終わりそうです。
と言うかマジンガーINFやシンエヴァ、ガンダムUC、ファフナーEXODUS等、過去の延長が多いと思います。
代表と象徴
とりあえずガンダムに関しては一応売上的にはUCが代表なのですが、10年代を象徴する作品が不在のまま終わりそうな感じがしてしまいます。
UCですが原作は2000年代、これはオリジンにも言えます、AGEと鉄血も企画段階は2000年代っぽいせいか、両作品とも前年代の雰囲気が色濃いです、NTもUCの延長、Gレコも監督が高齢のためどちらかと言うと過去枠感がありますし、やはり企画は2000年代より。BFシリーズも過去作メカがいてナンボなので、SDは三国伝、これも前年代からの続きです。
ガンダムは1stはいろいろ言われていますが、当時の前後の作品を見ると確かに時代の最先端だと思います。
次にZとZZですが、Zなんかは今でも通じるイケメン主役機であり、ZZはあっちはあっちでキャラデザが結構80年代後半のアニメっぽくなっています、平成御三家なんかは当時の流行に結構強く乗ってますし。種や00なんかもその当たり露骨です。
では10年代はどうでしょうか、10年代を代表するガンダムがUCだとして、果たして10年代を象徴するガンダムはわかりません。
これから世界は20年代に入りますがハサウェイ、Gレコ劇などが予定されていますが、これも20年代の象徴ではないと思います、ハサウェイは原作は昔ですし、実写は情報なさすぎてコメント出来ない状態です。
あとで見返したときに「あーあの頃ってこんなんだったなー」って思えるようなガンダムがないままに10年代が終わってしまった感じがします。あえて言うなら「この頃にはあまり明確な雰囲気がなかった」から象徴性がないのが象徴と言ってもいいかもしれません。
20年代のガンダムは20年代ってこんなんだったなーって思えるようなガンダムがみたいなと思います、が多分そんな事考えているのは私だけでしょう。
10年代は振り返ってみるとサブカル関係は
TVアニメ:11年のまどマギが代表扱い
劇場アニメ:ポストジブリ戦争があった時代、新海が今の所勝利状態
ゲーム:ソシャゲの台頭、ただし今の上位FGOはIP時代はもっと昔のもの、GOも同じく、洋ゲーですがこの時代一番はマイクラな気さえします、妖怪は短命でしたね
玩具:ミニ四駆復活しましたね
漫画:今一つ地味、進撃の巨人は実は00年代、話題の漫画はそこまで話題でもなく、なろう系漫画がいくらか広告に出てくる程度、少々黒めの青年漫画となろう系とラブコメと百合BLって感じで、大ヒットはあまり見ない気がします
ラノベ:話題のラノベでググるとなろう系と古めの作品のどちらかしか出てこない状態
総合的に言うと、「なろうとソシャゲた台頭した」「ジブリが消えてポストジブリ戦争」くらいという印象ですかね、どちらもスマホの影響が大きいジャンルです。
なんか、なんと言うか、何だろう、何か足りない感じでしょうか。
一部の例がを除いて「お互いに程々の距離を保って共存している」「お互いの両分に入らないようにしている」感じでしょうか。多分最大の例外は支持層がいい意味で不明なマイクラ。私もやってますからね(休止中)。
確かに「今の時代を感じる作品」「今の流行を感じる作品」ってのはあまりないですね。それこそなろう系くらい。妖怪は当時を思い返すゲームではあっても、当時の象徴とはなにか違う感じがします。君の名はは立ち位置不明。
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