ワタルの次に制作された作品で、月が舞台のファンタジーになっているが、話の基本構造は一緒。引き続き広井王子が原作、音楽が田中公平だったりメカデザががワラだったりと、雰囲気的にはワタルと勇者の中間くらいのノリ。メカは2頭身から5頭身くらいになっている。特にキャラの一人であるグリグリはほぼワタルのヒミコポジションで、性格らから声から酷似している。
ワタルよりはややシリアスな雰囲気だが、大体一緒。ワタルより死者は多いが、明確なのは数名と少な目。
世界観的に月には元々耳長族が住んでおり、はるか昔に一度邪動族の攻撃で月面は荒廃、現在のような姿になったようで、その後地球人が月面に来る→何かしらの原因で月の中とつながり、結果大気と地球並みの重力が発生し地球人が植民地となって50年というところらしい。ということで月面は地球人が暮らしており、その下の月の中にはラビルーナと呼ばれる世界が広がっており、そこにはウサギ人間の耳長族が住んでいるということになっている。ラビルーナは月の中で、月が空洞ということになっているが(人参博士談)、ラビルーナ内にも空があり、地球と太陽が浮かんでいるなどよくわからない。
ウサギとカメやかぐや姫などの話はラビルーナの話になっており、ウサギとカメの話で耳長族はカメカメ族に負けたことになっている模様。
ラビルーナの構造はだいたい創界山と変わらず、エリアという階層に分かれており、中央部に聖地ルナがある、そしてエリアは数が多いほうから月面に近い、各エリアはエリアごとの柱で行き来が可能になっている。
耳長族はうさ耳+人耳であり、つまり耳が4つ描かれている、要は人間がウサギの耳を付けただけの姿をしている。89年の作品らしく時代を感じる設定(少なくとも90年代にはケモミミ+人耳の姿は見えなくなっている)。
後日談OVAも数本製作されている。
あらすじ
2050年、月に突如謎の地割れが発生、月に大気と地球並みの重力が生まれた、月は人が住みやすい土地となり、地球人が植民。2100年、地球の少年遥大地は福引で月面旅行を当て、月旅行に行ったが、そこで謎の少女と老人と出会う。老人が作ろうとしていた謎の道具を大地は持ち前の器用さで組み立てるが、その道具こそが魔動王を召喚するための魔動機だった。老人は月の中の世界であるラビルーナの住民耳長族のV‐メイという魔法使いであった。そこに耳長族と敵対しラビルーナを征服した邪動族が襲撃、大地は魔動機である魔動銃を使い魔動王グランゾートを呼び出し撃退。残り2つの魔動機を動かせる仲間を探すため、大地とV‐メイ、グリグリはオンボロトラックに乗り旅に出るのだった。そこで出会った怪力の少年ガス、彼は魔動弓を引き魔動王ウィンザートを呼び出すのだった。そして旅を続けると今度はコマ回しが得意な少年ラビに出会う、月面には基本地球人しか暮らしていないはずなのに、彼は耳長族であった。ラビを仲間に誘おうとする大地たちだが、ラビは乗ってこない、それどころか魔動石を奪って逃走、海賊と組んでそれを売ろうとするが、売り先の男は邪動族が化けており、魔動石を奪おうとするのだった、しかし結局ラビがアクアビートを召喚、撃退される。そしてラビも加えた一行はラビルーナへ向かう。そしてV‐メイの仲間で耳なが族の魔法使いV‐イマックの手を借りてラビルーナに、しかしイマックは油久へ不明に。そしてラビルーナ第5エリアに到着した一行だが、第5エリアは世界樹が力を失い荒廃していた、一行は世界樹を元に戻し第4エリアへ、そして第4エリアにて水の柱とそれを作っていたクジラを助け第3エリアへ、しかしそこでV‐メイが力を失う日食が発生、そこに邪動族の新兵器である邪動王の力で魔動王は封印されてしまう。グランゾートの力で何とか助かった大地たちだが、ラビルーナからミミ、ガスとともに月面に飛ばされてしまう、ガスが大食いの賞金で一応の旅費を稼いだ一行は、ラビルーナに戻る方法を模索するが、そこに現れたのはニジンスキー博士という老人で、彼はラビルーナの存在を信じており、ラビルーナの文字が書かれた石板を持っていたのである。すでにグランゾートを失っていた一行は残り二機で邪動族と戦いつつ、何とかラビルーナへの道を模索、その途中で手に入れたゾーラクラウンの力で、グランゾートはスーパーグランゾートとして復活した。そしてラビルーナへの道を開いたものの、博士は負傷して月面に残り、一行は第3エリアへ帰還するのだった…そして再び第2エリアへの道を探す、そこでウィンザートはスーパーウィンザートへ、第2エリアでアクアビートもスーパーアクアビートへとなったのだった、そして新たに謎の傭兵黒武者が現れるのだった…。
登場メカ
双方の陣営に共通の要素として、デカい顔から手足と小さい頭が生えているという形態で、大体5頭身程度の外見。
魔動王
ドーマ・キサ・ラムーン・光いでよ、汝〜という呪文で召喚される。操縦桿などはなく、魔動力の意思によって動かすことが可能。
グランゾート:遥大地
意思を持っており喋ることも多いが、基本的に魔動力に従え的な発言が多い。属性は地と炎の複合。そのため魔動力も両方が使える。地面に魔法陣を描かないといけない関係上、平らな土地がないと召喚不可能。武器は剣のエルディカイザー。召喚時の顔は髭っぽいものが生えているおっさん面だったが、変形後は普通にメカっぽくなる。水中戦は苦手。
スーパーグランゾート:遥大地
一時的に力を失っていたグランゾートだが、月面に残されていたゾーラクラウンの力で復活+パワーアップした。ガイアドラゴンという新技と新武器スーパーエルディカイザーを持っている。通常のグランゾートから大地の服装も変わっており、赤いコート状のものを羽織った姿から金ぴかのヒーロースーツっぽいものに変更されている。召喚のBGMやバンクも手が入っている。
ジェットボード:遥大地
大地自作のジェットつきスケボー。グランゾートに乗るには100m5秒で走り抜けないといけないのだが、無理なのでボードを使ったがそれでOKらしい。ほかにも大地はいろいろなメカを自作している。
ウィンザート:ガス
風の魔動王。弓が武器、性格は大人しめ。ただ格闘系のガスの戦闘スタイル的に遠隔系のウィンザートとは微妙にずれている。顔だけの状態で体当たりしていたこともあった。召喚には風が必要であり、人工的な風でも特に問題はなく、そよ風程度でも一応召喚は可能。武器は弓のシュトルムカイザー。
スーパーウィンザート:ガス
グランゾートを帰還させるために力を失っていたウィンザートが、ドラゴンマウンテンにて復活した。武器はパワーアップしてスーパーシュトルムカイザーになっている。
アクアビート:ミミ
水の魔動王、武器は銛のウェーブカイザー。コマを回して召喚するが魔法陣を水面に描く必要が有るため召喚には水面が必要、波が高くても魔法陣が描けず召喚不能などめんどくさい。水中戦が得意である。
スーパーアクアビート:ミミ
第2エリアでやっと覚醒、ということもあり出番は乏しい。武器はスーパーウェーブカイザー。
邪動族
ヘルメタル
単なる量産型の雑魚。量産型だが出番は多くなく、出てくるときは限られている。外見的にはダースベイダーの頭っぽいヘルメットがべース。指揮官型ヘルメタルも存在する。
武者メタル:黒武者
ヘルメタルのバリュエーション機。見ての通り武者。黒武者の来歴的にどうやって入手したかは不明。
暗黒大邪神
本来魔動王だったものだが、あまりにも強大な力から封印されており、邪動族の神みたいなポジションになっていた。ラスボス。
邪動神
邪道族が使用するメカ。9種類おり、顔(胴体)だけの状態になっており、そこに新造した手足をつけて出撃する、手足の性能によって重機になったり可変メカになったり蟹になったりと様々。基本的に手足が作られるごとに〜号とナンバーがついている。毎回大破するが本体部分はすぐ復活する模様、手足は復活しないため同型は存在しない。
パイロットは疑似邪動戦士という三邪動士が作ったものと、三邪動士が眠って以降は本国から召還された、ないし中心部に領地を持つ邪動戦士が乗る。パロットに関しては負けた後どうなっているかは不明だが、光に包まれて消滅、その後邪動神が爆発いており、エヌマの疑似邪動戦士に関してはワープして生還しているシーンがあるため、生還している感じもするが、あまり明確ではない。
モチーフは絶滅動物か架空動物が基本見たいだが例外あり。
サーベイガー
サーベルタイガー型の邪道神。
ジャンモス
マンモス型の邪動神。
メガロックス
ヘラジカ型。
プテランダー
プテラノドン型。
トリプロス
トリケラトプス型。
チラノザック
ティラノサウス型。
ケルベーダ
ケルベロス型、登場は中盤から。
ミノダロス
ミノタウロス型、やはり中盤から。
ユニカイザー
ユニコーン型、架空動物型は全部中盤からで、2号までしかいない。
ジャンベイガー
サーベイガー、ジャンモスよりなる。邪動王が動けないため代用で出撃した2体合体邪動神。パワーは2倍。
プテラプロス
プテランダーとトリプロスの合体邪動神。
メガロザック
メガロックスとチラノザックの合体邪動神。
邪動王
魔動王を分析して作られた新型。邪動神と比べて機能が充実しているが、問題点として邪動力の消費が激しい。三邪動士が乗って魔動王を封じたが、そのために3人そろって眠りにつくというエネルギー消費の多さ。
ワイバースト:シャマン
グランゾートを基にした邪動王。
ハービザン:ナブー
ウィンザートを基にした邪動王。ナブー共々暗黒大邪神にエネルギーを吸われてしまう。
ヒドラム:エヌマ
アクアビートがベース。
感想等
一応ワタルの系譜のはずだが、雰囲気的に勇者の原型っぽくも感じる作品。ガスの「礼儀正しい怪力イエロー(緑)」というキャラはある意味新鮮だった気がする、何か見ないタイプのキャラ。
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