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2022年08月18日

note連載前コラム(4)日曜雑感「おやっさんに重ね合わせて」

※2021年10月のコラム「日曜雑感」より転載しました

このコラムで度々テーマに掲げている昭和の刑事ドラマ「特捜最前線」。重厚な題材を扱い、派手さはないものの、社会派あるいは人情派とも言われた刑事ドラマの傑作です。

「哀・弾丸・愛」
刑事の一人に「おやっさん」と呼ばれるベテランがいます。名優・大滝秀治さんが演じていたので、ご存知の方も多いでしょう。おやっさん主役の回に「哀・弾丸・愛」というのがあり、特捜の中でも名作と言われています。

あらすじには触れませんが、この回でおやっさんは、上層部から栄転の名の元に第一線から外すことを示唆され、その葛藤が影響してヘマをやらかしてしまいます。おやっさんは自身の老いに直面してしまうのです。

おやっさんは、同世代の事件関係者男性と親しくなります。男性も元刑事で、第一線を外されそうになった時、スッパリと警察を辞めたのです。男性との付き合いの中で、おやっさんも退職に心が傾いていきました。

しかし、上司の神代課長(二谷英明さん)は「仕事に誇りを持った人間が、そう簡単に辞められるものなのか・・・私にはできない。未練たらしい男だからね」と語り、おやっさんに翻意を促すのです。

事件はおやっさんの活躍で解決し、おやっさんは第一線に残れることになりました。少しネタバレになりますが、男性の方は辞めた後の人生がうまくいかなかった、という設定になっていたのです。

決断するということ
ここで私の話になりますが、ちょうど1年前の今頃、長く勤めていた会社に退職願を提出しました。ようやく引退の決意を明々白々にでき、スッキリとした気分になったことを思い出します。

その2年ほど前、報道畑一筋だった私は営業職へと異動させられました。おやっさんや男性のように「第一線から外される」という立場になったわけです。この時点で辞めていれば、男性と同じになります。

しかし私には、おやっさんのような気持ちの揺らぎはありませんでした。すでに、自分が引退するタイムリミットを定年退職までと決めており、異動先の営業職を「最後のおつとめ」と割り切れたからです。

ドラマでは男性が不遇の人生だったことになっていますが、刑事を辞める決断をしたのは男性自身でした。もちろん、おやっさんが辞めなかったのも、おやっさん自身の決断だったわけです。

人生何が起こるか分かりません。自分が決断した結果に対して不平不満を言っても仕方ないのです。だから決断するまで迷い、悩み、苦しむのです。「哀・弾丸・愛」を見て、そんなことをふと思いました。

それにしても、特捜最前線は名作揃いですね(笑)
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note連載前コラム(3)日曜雑感「おやっさんの言葉」

※2021年6月のコラム「日曜雑感」より転載しました

日曜雑感やオヤジの思ひ出話で以前に書いたDVD「特捜最前線」。1970〜80年代の刑事ドラマで、重厚なテーマや人情味あふれる脚本と、個性派ぞろいの俳優の名演技が人気を集めていました。

舞台となる特命捜査課の中に、定年目前のベテラン刑事という設定の船村刑事がいます。神代課長(二谷英明さん)はじめ、全員が「おやっさん」と親しみを込めていた刑事で、名優・大滝秀治さんが演じていました。

他の刑事ドラマでは、暴走しがちな若手刑事をなだめる役割をベテランが担っていますが、特捜の船村刑事はひと味違います。普段は温厚な人情派なのですが、スイッチが入ってしまうと自分が暴走してしまいます。

そんな「おやっさん」の印象的な回に「乙種蹄状指紋の謎!」があります。ある事件の容疑者を巡り、物証などでクロだと見る若手刑事たちに対し、おやっさんは頑として「彼はシロだ」と主張を曲げません。

若手刑事たちとの対立の中で、おやっさんはこう語り掛けます。「能力において頭脳において、議論でも腕力でも君らには負けるだろう」。そして語気を強めながら「だが、心では私は決して負けない」と言い切ります。

この言葉は、おやっさんと同世代になった私の琴線に触れました。

自分自身に例えれば、記憶力や体力、瞬発力などは若い頃に比べ、衰えているのは事実です。しかし、人の気持ちを思いやったり、相手の身になったりする「心」は、若い頃より勝っていることに気づけたのです。

リアルタイムで同じドラマを見ていた時は、若手刑事たちと同世代でしたので、ここまで「おやっさんの言葉」が引っ掛からなかったでしょう。おやっさん目線で「特捜最前線」を見る楽しさを実感しています(笑)

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note連載前コラム(2)日曜雑感「特捜最前線のDVD鑑賞」

※2021年5月のコラム「日曜雑感」より転載しました

最近、マイブームになっているのが「特捜最前線」のDVD鑑賞です。特捜最前線は、昭和の時代(1970〜80年代)に「太陽にほえろ」や「西部警察」などと並ぶ刑事ドラマとして人気がありました。

特捜最前線については、以前にコラム「オヤジの思ひ出話」でも書かせていただきました。刑事ものとしては地味ですが、社会問題や家族関係などテーマを深掘りした脚本と個性的な出演者が特徴のドラマです。

DVD購入のきっかけは、YouTubeでテーマ曲とタイトルバックの映像を見たことです。リアルタイムの時も大好きだったテーマ曲だったので、見ているうちに「本編も見たい」と思うようになりました。

DVDは41本も出ていることが分かり、早速試しに数本を購入しました。リアルタイムで見ていたものの、地味な内容のせいか、ほとんど印象に残っている作品がなく、かえって新鮮味を覚えながら作品に見入っています。

その後、週一ペースで数本ずつ購入し、気が付いたら20本を超えてしまいました(苦笑) ただ、重苦しかったり、考えさせられたりするテーマが多いため、一日1〜2作品見るのが精いっぱいという感じです。

レギュラー出演者では、二谷英明さん(神代課長)をはじめ、刑事役の大滝秀治さん、本郷功次郎さん、夏夕介さん、荒木しげるさんが故人になられています。蒲生警視でゲスト出演した長門裕之さんも鬼籍に入られました。

そうした往年の名優に加え、ドラマの舞台となる「昭和の東京」の風景など、映像資料としても貴重な作品となっています。手元にはまだ10数作品の未見分があるので、今日も1作品見ることにしましょう(笑)
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note連載前コラム(1)オヤジの思ひ出話「特捜最前線」

※2021年4月のコラム「オヤジの思ひ出話」より転載しました

昭和の時代を代表する刑事ドラマとして、「太陽にほえろ」「西部警察」と並ぶ人気だったのが「特捜最前線」です。10数年前に作品の一部がDVD化されており、先日数本を購入いたしました。

警視庁特命捜査課を舞台に、神代課長(二谷英明さん)ら刑事たちの群像劇として描かれています。大滝秀治さんの「おやっさん」をはじめ、藤岡弘、さん、本郷功次郎さんら名優がレギュラー出演していました。

「太陽にほえろ」や「西部警察」で見られる銃撃戦のような派手な演出がない一方で、犯罪の謎解きや背景に主眼を置いたり、人間の内面を鋭く描いたりする社会派ドラマとして根強い人気がありました。

描かれているテーマには、倒産による失業者の話、加害者を憎悪する被害者家族の話、世の中に絶望した路上生活者の話など、今の時代に通じる社会問題も多くあり、「昔のドラマ」という感じがしません。

リアルタイムで見ていた20歳前後の頃は、単純にドラマとしての面白さを楽しんでいましたが、今改めて見直してみると、ドラマに託された制作意図がくみ取れるようになり、違った楽しみ方ができています。

最も、リアルタイムの頃は若手刑事に年齢が近かったのですが、今は神代課長や「おやっさん」の年代になっているわけですね(苦笑)
今日も1本、鑑賞したいと思います! 
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特捜最前線をリアルタイムで見ていた頃

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「特捜最前線」を見ていた頃の私について触れてみたいと思います。

特捜最前線は、1977(昭和52)年にスタートしました。当時私は高校生で、番組は午後10時からの放送だったので、初期の頃はおそらくリアルタイムでは見ていなかっただろうと思います。西田敏行さんの高杉刑事の印象が薄いのも、そのせいかもしれません。

特捜最前線が全盛期だったと言われるのは、1980年〜85年の約6年間、刑事の入れ替わりがなくメンバーが固定化されていた頃だったとされます。殉職などで次々とメンバーが入れ替わり、若い世代向けになっていた「太陽にほえろ」とは対照的なドラマでした。

当時の私は大学生で、リアルタイムで番組を見ていたかどうかは定かではありませんが、昼間の再放送を欠かさず見ていたという記憶があります。ただし、ドラマの内容はほとんど記憶になく、今回DVDを買って作品を見ても、覚えているシーンはほぼありませんあせる

地元に戻って就職してからは、昼間の再放送を見る時間もなくなり、やがて特捜から離れていったと思います。1985年10月にニュースステーションの放送開始で、放送時間が変更されてからは全く見ていません。その1年半後に特捜は終了しました。

オープニングの音楽がとても印象に残っていたのですが、たまたまYouTubeでオープニング映像を見てから、ドラマをもう一度見たくなり、DVD化していることを知って試しに2本買ってみました。それから・・・気が付いたら42巻全巻揃っていたのでした。

(2021年11月8日、ブログ「気まぐれトーク」より転載)
プロフィール
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マイケルオズ@フリーランスライター
「特捜最前線」がマイブームになっているオヤジです。リアルタイムの頃は津上刑事より若かったのに、今はおやっさんよりも年長者になりました(苦笑)
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