2022年08月20日
私だけの特捜最前線→6「爆破60秒前の女〜定番となる爆弾もの」
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※このコラムはネタバレがあります。
特捜最前線のメインライターである長坂秀佳氏の脚本では、誘拐と爆弾の事件が多く登場します。初シナリオの第7話「愛の刑事魂」では誘拐を取り上げましたが、次の第17話「爆破60秒前の女」は爆弾の話です。
特命課に届いたラジコンカー。それは遠隔装置で爆破できる爆弾で、過激派が送り込んだものでした。課内を監視され、身動きが取れない神代課長(二谷英明)と桜井刑事(藤岡弘、)にリーダーがある命令を下す・・・
作品の見どころは、神代が桜井以外の部下にどうやって爆弾の存在を知らせるか、という点にあります。桜井が部屋を出た後、徹夜の捜査を終えた船村刑事(大滝秀治)ら部下たちが課に戻ってきます。
神代は、つっけんどんに帰るよう命じました。高飛車な物言いに高杉刑事(西田敏行)ら若手は不満げでしたが、長い付き合いのある船村だけは神代の態度に不審を抱き、異変を感じ取るのです。
船村は、神代の身に何が起こっているのかを探るため、電話機に「ある仕掛け」をします。が、神代はリーダーに悟られないようにするため、その仕掛けを外すのです。その神代の意図を見抜こうと、船村は推理します。
「爆弾が仕掛けられ、どこかで監視している」という状況を神代がどうやって知らせるか、そして船村たちがどうやってキャッチするのか。スリリングな展開には思わず惹きつけられてしまいます。
一方で、サブリーダーである女性の描写の仕方には、男女差別が際立っていた昭和の時代を感じさせられます。過激派に身柄をコントロールされた桜井刑事は、局面打破のため、女性を挑発することを考えました。
桜井は「女のくせに」などと蔑む言葉を投げかけるだけでなく、上着を引き裂きブラをさらけ出させる暴挙にまで出ます。女性は、過激派仲間からも「女はいざという時にダメだ」という見方をされてしまうのです。
ジェンダーレスの現代ではありえないような場面が続き、40年前の番組ということを忘れ、「苦情や抗議が制作スタッフに殺到するだろうな」とハラハラしながら見てしまいました(苦笑)
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