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2022年06月03日

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール [ ビル・パーキンス ]



★★★★★
本の概要

時間とお金をうまく使うことで一度きりの自分の人生の満足度をできるだけ高めていこう、という本。
多くの人は死ぬときに資産を余らせ過ぎたり人生で大切な経験を積むタイミングを逸している、という事実を前提としている。
お金についてはタイトル通り、ちょうど死ぬときに資産がゼロになることを目指すという究極に合理的なお金ライフを計画・実行するための指南がなされている。
これらを実現するための複数のワークの実践方法も紹介されている。
大切っぽい箇所は初めから太字になっているタイプの本。
感想など

全体的にとても良かった。出だしのつかみも良かった。アリとキリギリスの話を含む色々な例え話や様々な事例が、読む者を本の中にぐいぐいと引き込んでいく。
読んだことで、自分の考え方ややり方を見直す良い機会になった。日々をより大切に過ごそうとも思えた。

載っている複数のワークも実際にやってみた。そうすることで、この本の内容を自分の中にある程度落とし込むことができる。というか、やらないともったいない。

私がこの本を手に取った理由は、自分はあまりにもケチ人間なのではないか?と思い始めていたからだ。
人間、困窮した期間が長いほど節約指向になる。それはそれで悪いことではないのかもしれないが、行き過ぎると今度は貴重な機会を逃してしまう。それはこの本の主旨でもある。
そんな自分を見直すために、この本はとても役立っていくと思う。
20代の人や小さい子供がいる人ほど、この本は効果があると思う。というか、自分が20代の頃にこの本に出会っておきたかった!

ちなみに私は学生時代に海外などの様々な経験のために、けっこう多くの金を借りて使った。返済が終わったのは30代になってからだ。
でもこの本を読によれば、そのような行動も実は理に適っていたのだ。若かったからこそ、大きめのリスクを取れた。だから、今となっては、やはり借りてでもやっておいて良かったと思える。

もっとも、返済しきった今だからこそ思えるのかもしれないが・・。また、20代でもっと給料を上げるための努力を怠らなければもっと楽に返済できていたはず、という反省はある。その間、薄給にもかかわらずの毎月の返済がけっこうしんどく、借金をやや後悔したこともあった・・・。
この本は、年齢や経験とともに給料が上がっていくことが前提に書かれているので、私のように借金はしたがそれを楽に返すのに十分な給料がなかなか得られない期間が長く続くというのは、やや想定外のことであろう。そこは気を付けたほうがよいと思う。

また、典型的な日本企業であれば年功序列で徐々に給料が上がるだろうが、この本は米国の人が書いた本なので、スキルアップや経験の活用やチャレンジなどの努力によって給料が上がることが想定されているのだろう。そのような実態の違いはこの本に書かれているわけではないので、留意しておいた方がよさそう。日本といえど、年功序列の昇給はどんどんなくなっていきそうなので。

ところでこの本によれば、アメリカ人でも貯蓄好きな人は意外と多いようだ。大恐慌だとかの経験も関係しているとか。
ただし、投資をしていることが当然のごとく前提として書かれている部分があり、やはりそこは日本とは大きな違いだと思った。

それにしてもよく思うのだが、米国の自己啓発本は、読者を引き込むのがうまいなぁと思う。事例や喩が絶妙だったり、大事なことは何度も言ってくれたりする。合わせて翻訳もうまいのだろうが。

私がやってみたワーク

この本に書かれている各種ワークは、紙とペンさえあればできるはず。でも私は紙とペンよりもデジタルツールが好きなので、 Excel でやってみた。
経験ポイント

経験ポイントは、表に経験とポイントを書き出したあと、ピボットグラフで「集合縦棒」にしてみた。
タイトルなし2.png

タイムバケット

タイムバケットは、MS Office の SmartArt の「横方向箇条書きリスト」を使ってみた。私の場合は、仕事とプライベートに分けて作ってみた。SmartArt なので、PowerPoint 上とかでもOK。 ※下図は内容は空っぽ
タイトルなし.png

老後に必要な金を計算する「魔法の計算式」

まあこれも Excel に打ち込んで四則演算などすると楽。
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