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2024年08月04日

【分速1万円】極スキャルピングFX

【分速1万円】極スキャルピングFX [ クロユキ ]



本の概要

FXトレーダーであるクロユキ氏の著書。クロユキ氏は、YouTubeの「FXトレードLive」を配信している。
この本では、クロユキ氏自信の経験に基づいたオリジナルの3つの手法を軸としたトレード手法が解説されている。また、FXトレードに関する失敗談、資産管理、メンタル、ツール等に関してもページが割かれている。全体を通して、グラフが多用されている。巻末には読者が取り組めるドリルもある。
感想など

FXでスキャルピングトレードをしたいと思い、数あるFX本の中からこの本を選んで読んでみた。タイトルに含まれる「極」という字がなんとなく気に入ったので・・。

読んでみた結果、おそらくとても高度で洗練されたことが書かれているのだと感じた。「おそらく」と言ったのは、私自身がこれらの手法をまだ全然ものにできていないので・・。
しかしものにすれば、きっととても強力な武器になるのだろう。それは読んでいて感じた。冒頭で「自信のないこと、いい加減なことは書けません」と述べるクロユキ氏の誠実な取り組みが、全体を通して伝わってきたので。

しかしこの本は、最近のノウハウ本でよく見かけるような、初心者にも超分かりやすく手取り足取りする感じの本ではない。読み手はこの本に書かれていることを一生懸命に理解・整理しようと努めながら、自らも同様の経験を多く積んでいく必要があるだろう。そうしないと、本当には理解できないように思う。

それでも、ものぐさな私はとりあえず実際に手を動かしてみたいと思い、この本を一度さらっと読んだ後、JFXの証券口座を開設し、ごく少額で短時間トレードしてみた。
しかしそんな私では到底勝てるはずはなく、案の定、本の通りにできているのか自分でもよく分からないまま、損を出したままで今に至る やはり、そんな簡単にいくはずないだろ、と自分にツッコミたくなった。

きっと本来なら、毎日1日最低でも1〜2時間くらいは画面およびこの本と根気強く向き合い続ける必要があるのだろう。そのようなリソースを確保した上でこの本に書かれていることをモノにできたのなら、素晴らしい結果が待っているのかもしれない。

追記:翻訳とFX

2024年05月01日

宮崎の神話伝承 その舞台55ガイド



★★★
本の概要

「みやざき文庫」の44番。
宮崎県内の社寺に伝わる伝承を、日向神話を中心に語られる。現地の写真や地図も複数あり。
著者は、宮崎市神話の語り部ガイドボランティア協議会の代表を務められていた方。
感想など

父親が宮崎県出身ということもあり、少し興味が沸いて読んでみた。

私自身は宮崎県には数回行ったことはあるものの、県のことには全然詳しくはない。また日本神話にもかなり疎かった。
しかし近年、日本神話や寺社のルーツに以前よりは興味が沸くようになっていた。ちょうどそんなとき、この本を読む機会を得た。

読んでまず、地名や神様や歴史上の人物が、ふりがな無しでたくさん出てくる。しかし私は、それら漢字の読み方が分からなさ過ぎた・・・。地元の人や、日本神話や日本の歴史にある程度造詣がある人ならば容易く読めるのかもしれないが、長らくいずれにも興味がなかった私にとっては、とても難しかった。ただ、読み方の難易度がさらに上を行っているような漢字には、さすがにふりがなが振られている。

そんな問題がありながらも、全体的にはけっこう興味をそそられた。
まず、日本神話のものすごく基本的であろうことも書いてくださっている。基本とはいえ、私にとっては読んで初めて知ったことだらけだった。超有名な神様の名前以外、私はほとんど分かっていなかったということを実感できた。
県内の様々な寺社などの伝承とともに、現地の写真も添えられている。これにより、雰囲気をより良く味わうことができた。読んでみて、宮崎の歴史の深さを少しでも感じ取ることができたと思う。謎な部分も多いのだが、そこがまた興味深い。また宮崎に行ってみたいと思えた。

ところで、私は普通に日本の公立小中学校で学んできたが、日本神話のことを学校で教わった記憶がほとんどない。『古事記』や『日本書紀』という書物があるということを教わった記憶があるくらいだ。
あとは、昔話や教養的なテレビ番組、あとは日本神話を基にしたようなアニメ・漫画・ゲームなどから、間接的・断片的に見聞きした情報のみ。わずかな点と点だけがあり、それらが頭の中でほとんど線になっていなかった。
しかしこの本を読んだことで、やっと物語の流れに多少なりとも沿うことができたように思う。
やはり、これらは我が国に伝わる神話であり、日本人の精神性や風習の根源みたいなものなのだから、日本人なら誰もが全体像を知っておいた方が心持が良いと思う。実際、話を聞くと面白いし。
最近、義務教育にてその辺りが少し改善されたようだが、その調子でより改善されていくことを願う。
タグ:宮崎

2024年04月21日

めざせ億り人!マンガでわかる最強のFX入門

めざせ億り人!マンガでわかる最強のFX入門【電子書籍】[ 安恒理 ]



★★★★
本の概要

FXの入門書。漫画を交えて解説される。図等や普通の文章もあり。
感想など

FXの基本をあまり分かっていないままFXを少額で始めてみたが、案の定うまくいかなかった・・(;'∀') このため、まずはちゃんと入門書を読んでみようと思い、購入してみた。

数あるFX入門書の中でこの本を選んだ決め手は、マンガが使われていて分かりやすそうということと、帯的なところに「森永卓郎氏 推薦」と書いてあったから。

マンガ以外に、図等や普通の文章もバランスよく用いられているため、全体的に分かりやすかった。
FXの基本的な事柄は網羅されているように思えた。

しかしタイトルの通り、あくまで入門書といった感じである。
実際に勝っていくためには、ここで得た情報に基づき、さらなる具体的な情報収集を行ったり、分析力やテクニック磨きを自ら行う必要があるだろう。そのためには、他の実技的・応用的な書籍も参照するとよいのかもしれない。

マンガに出てくる主人公や巫女さんは可愛らしく、楽しく読めた。特に、主人公が自らの金欲を素直に表現している様が良い。
タグ:FX

2024年03月20日

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ]



★★★★★
本の概要

事実に基づく世界の見方を教えてくれる本。世界にまつわる多くの勘違いを是正することも目的としている。
データに基づいた様々なチャートが用いられている。
世界について勘違いしやすいことに関するクイズも多く掲載されている。
章ごとの最後にまとめセクションがある。
同様の目的のために設立されたギャップマインダー財団の創立者であるハンス・ロスリングと、その共同創立者である息子夫婦による共著。
2021年1月6日時点で、日本で累計100万部に達したとのこと。
感想など

気になっていた本をやっと読めた。最初から最後まで、大変興味深かった。とても多くのことを学べた。世の中に対して持てる希望も増えた。
世界の人々に関して、これまで我々がどれほどまでに勘違いしていたのかということを突き付けられた。賢人的な肩書の人々でさえ多くの勘違いをしていたという事実。

一番印象的だったのは、やはりギャップマインダー財団およびこの本による独自のチャートだ。事実データに基づいているのはもちろんのこと、感覚的にとても理解しやすい。

この本のメインたる、人間がいかに様々な「本能」にとらわれているか、というところもかなり興味深かった。原始時代とかには役立ちまくったであろうこれら「本能」も、この現代社会においては社会に対する事実誤認の原因になってしまう。
自分自身を冷静に振り返ってみたら、これら「本能」は確かに自分の中にあると感じた。だからこそ「ファクトフルネス」への意識が必要なのだ。

また、データを用いた本でありながら、「数字だけに頼ってはいけない」とちゃんと警告してくれているのもありがたい。

現状のマスメディアやジャーナリズムについても納得できた。センセーショナルなニュースだけが飛び交ってしまうのは、もはや仕方がないということを。
だからというのもありギャップマインダー財団が立ち上げられたのだろうし、このような読書等を機に一人一人が事実に基づく世界観を持ち始めることが大事なのだろう。
インターネットが広がっている今、他にもそういった取り組みはあると思う。ギャップマインダー財団もそうだろうし、公平な事実を求める人たちからお金を集めて運営されることが一つの道なのだと思う。

現代の特に社会的なことについては、自分の中の情報を随時アップデートすべきということも改めて分かった。
私は約20年前に国際関係学部を卒業したが、その時に学んだ時事情報や国・地域情報だけではもはや古すぎるということだ。当たり前と言えばそうなのだが、ついついこれまでのイメージだけで決めつけたがってしまうのも人の「本能」。
とはいえ随時アップデートというのも大変だ。そんなとき、ギャップマインダー財団のこういったチャートなどが素早い理解と知識獲得に役立つのだろう。
こういった社会学の分野に限らず、様々な分野において、そういった知識アップデートの効率化により役立つツールが世の中でどんどん出てくればよいと思う。

翻訳品質についても、とても読みやすかった。

なお、脚注には複数のURLが掲載されている。
これらURLの中で一番良かったジャンプ先は、ハンス・ロスリング氏自身による説明の動画ページだ。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクっぽい(^O^) 快活でユーモアに溢れていらっしゃる。
脚注内の他のチャートへのリンクについて、2024年の時点ではリンク切れ状態だったり、改訂中のためにコンテンツが無いページもいくつかあるが、2019年が初版なのでやむを得ないだろう。

2024年03月17日

宇宙兄弟 壁をぶち抜く言葉 Essential Edition

宇宙兄弟 壁をぶち抜く言葉 Essential Edition
★★★★★
本の概要

漫画『宇宙兄弟』に登場する名台詞・名言の集。全、71句。言葉だけではなく、それぞれに関連するコマ等も抜粋されている。
さらに各項目の左端には、実在してきた宇宙関係偉人たちによる現実の名言も掲載されている。
宇宙兄弟編集チームによる編集。
「2019年11月にセブン&アイ出版により刊行された『宇宙兄弟 壁をぶち抜く言葉』を再編集したものです。」とのこと。
感想など

『宇宙兄弟』ファンとして読んでみた。やはりとても良かった。
もともと、『宇宙兄弟』には名台詞が多いと感じていた。それがまとめられているのが嬉しい。
名台詞=名場面というわけではないが、台詞という面からすると、この本でベストにまとまっているのだろう。
読んでいると、これまでの感動を思い出すことができる。まさにすべてが「心のノートにメモっ」ておいて損はない言葉たち。

しかし一番良いやり方は、やはり漫画本編を読み、物語の文脈の中でその台詞を味わうことだろう。それに勝るものはない。この本は、そうした上でさらに楽しむためのものだろう。
とはいえ、『宇宙兄弟』本編を読んだことがない人が読んだとしても、どんな人にも刺さるであろう名言集として見ると良いかもしれない。そういう人がこの本を見れば、きっと『宇宙兄弟』が読みたくなってくると思う。まさしく、「壁をぶち抜く」ための言葉たちなので。

そして実は同じくらい素晴らしいのが、各項目の左端に掲載されている部分。実在してきた偉人たちによる実際の名言だ!!!
そのほとんどが宇宙関連の偉人だ。アポロ宇宙飛行士、日本人宇宙飛行士、アインシュタイン、フォン・ブラウンなど、これら最高の宇宙的メンバーの名言も、同じくらい素晴らしい。このおかげで、この本を買った価値が2倍になったと思える。
タグ:宇宙兄弟

2024年02月18日

風邪、インフルエンザは27時間で治せ! ービタミンC・白血球増加結合方式ー

風邪、インフルエンザは27時間で治せ! ービタミンC・白血球増加結合方式ー【電子書籍】[ 中村徹司 ]



★★★★
本の概要

「中村式風邪治療法」の実践方法と解説等が書かれている。これは、著者である中村氏の経験と知識から生み出された、風邪を治すための新たな民間療法である。初版は2007年。
感想など

先日、風邪をひいてしまった。インフル&COVID-19兼用の検査キットによる検査の結果、どちらにもかかっておらず、いわゆる普通の風邪だろうと言うことが分かった。この時点で、なるべく医者に行かずに自力で治そうと決めた。なおかつ、今回はいつにもまして一刻も早く治したかった。
だから風邪を即時に治すのに何か良い書籍は無いかを探してみたところ、この本に行きあたった。

この本を読んだのが熱が出た日の夜中だったため、「中村式風邪治療法」を型どおりに実施することはできなかった。なぜなら「中村式風邪治療法」の手順開始時間は、熱が出た日の日中からだからだ。そのとき私は既に通常の食事をとっていたし、風邪薬も飲んでいた。
それでも、少しでも早く治したい一心で、この本に書かれていることのうち自分ができる限りのことをやってみた。
すると、部分的にでも実践してみたことで、これまで風邪をひいたときよりも早く楽に回復できたような気がする。
次回もし普通の風邪をひいたら、型どおりの中村式を試したいと思う。

中村式はインフルエンザにも対応しているようだ。だが正直私がインフルエンザになってしまった場合には、まずは一般的な西洋医学に頼ってみたい。その上で、中村式の一部を取り入れてみたいと思う。
また、COVID-19については触れられていない。初版が2007年であり、電子版も2017年発行なので、当然だ。
「この治療法が正しいか間違っているかは、この治療法を実行したみなさんみなさんが判断してください。」とも書かれている。あくまで民間療法であり、既存の民間療法の欠点を補い拡張させた方法とも言える。
それでも私が読んで一部を実践してみた限り、普通に考えて間違ったことはほぼ書かれていないと感じたし、理屈もちゃんと説明されているため、納得しながら実践することができた。
ただし、体温のところはちょっと注意したいと思った。
(私は医者でも医療関係者でもないが。)

風邪にかかわらずとも「断食」の利点も分かった。
風邪の予防についても書かれているのもありがたい。
また、まだ働き方改革という言葉がなかった時代のサラリーマン哀歌的なエピソードがちょいちょい挟まれているため、そこも少し面白い。
またこの本を読んだことがきっかけでジュースについて調べた結果、リンゴジュースやぶどうジュースにはビタミンCがあまり、もしくは全然含まれていないということが分かったりした。

風邪を少しでも早く完治させたい人にはそこそこお勧めの本
タグ:風邪

2024年01月18日

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする (だいわ文庫) [ カレン・フェラン ]



★★★★
本の概要

経営コンサルタントと大企業のマネージャーとして計約30年のキャリアを持つ著者が書いた本。コンサルタントがよく用いてきた様々な経営理論やツール群の問題点を指摘し、代わりに、本当は何が大事なのかを説く。
感想など

タイトルに惹かれて買ってみた。
惹かれた理由は、自分の中に潜む、コンサルタントという職業に対する猜疑心がそのままタイトルに凝縮されているように感じたから。
読んだら期待通り面白かった。訳文もとても読みやすく、おかげで原文の著者に親しみが持てた。
出だしも見事に謝罪から始まるのには、なんだか文学的な趣さえも感じた。

著者自身は若い頃のコンサル仕事への反省はあるものの、実際に「御社をつぶした」わけではないそうで、むしろ元からわりとまともな感覚を持っている模様。
しかしそれでも、「すべての経営コンサルタントを代表してお詫びします」とのこと。その内訳が、本の中に丁寧に書かれている。

私はコンサルタントでも経営層でもない。それでも内容はとても面白く感じられ、痛快な部分も多く、共感できるところも多かった。また、語られている内容は、組織の中で働く人ならば実際の考え方として役立てられるようにも思う。
著者の、既存の理論への知識と理解度、現場での実践経験とフィードバックや観察と思考、そしてその両群から得られた考察と試み、どれもがとても興味深い。

共感の点では、本の序盤から私がかなり共感できたのは、新卒コンサルタントのことだ。
新卒の就職先として近年コンサルタントが人気であると聞いたのはいつだったか。しかし、フルタイムの社会人すらほぼ未経験なのにもかかわらずいきなり、もしくはせいぜい1,2年以内にコンサルタントを自分ができると思う神経に対して、大変失礼ながら長らく疑問を感じてきた。私自身が凡庸以下であるために優秀で志が高い学生の気持ちが分からずにそう感じてしまっているという可能性もけっこうあるのだが、それにしてもそんなに人気というのには、やはりなかなか納得しがたい。会社説明会の内容がよほど良いのだろうか。
もちろん、中には非常に優秀な学生がいて、いきなりそういうことがまともにできてしまう人も中にはいるだろう。また、経験や勉強や修行のためだと割り切ってなろうとする人もいるだろう。それならまだ少しは分かる。
でも、応募する多数の新卒者がそうだとは全然思えない。そういう科目の勉強が得意な人もいるだろうが、実践は科目の勉強とは違う。
この本は、そういったことに対してもずばっと指摘したり、そういうことによって引き起こされてきた問題の事例を挙げているところも魅力だ。

私は実際のコンサルタントを多く知っているわけではない。しかし読みながら、職場にいたそういった人たちや、現場で体験したドンピシャな事例などがそこそこ思い浮かんできて、とても面白かった。

この本で指摘される様々な問題のことをまとめて一言で言い表すなら、「机上の空論」だろう。それを振りかざす人、それに振り回される人。そういう人々が現実や数値化しにくい大事ものを見過ごす代わりに、表面的には説得力のありそうな疑似解決策のようなものに頼り切ってしまうことで、様々な弊害が引き起こされてきたのだろう。
やはり、エンロン事件は代表事例として紹介されている。

とはいえ、コンサルタントや経営理論やそういったツール群の全てが否定されているわけではない。使える理論もあるし、うまく活用すればよいのだと言うことも書かれている。
道具と同様、選び方と使い方が大事ということだろう。
そのために役立ついくつかの表もこの本には掲載されている。「コンサルタントが役に立つとき、役に立たないとき」表、「危険なコンサルタントの見抜き方」表、「正しい理論、まちがった理論」の真偽判定表、コンサル的表現に騙されないようにするための「専門用語を解読する」表など、どれも見やすく、必要なときに見直せば役立ちそうだ。

コンサルタントのここ数十年の歴史もちらっと垣間見ることができたし、読み物としても学習書としても面白かった。

2023年12月19日

ばぁばがくれたもの

ばぁばがくれたもの [ 和田 唱 ]



★★★★★
本の概要

TRICERATOPSの和田唱さん・文、その同級生の佐々木一聡さん・絵、の絵本。和田唱さんが歌う「オレンジ色のやすらぎ」のCDも、本の裏表紙の裏に付いている。
感想など

和田唱さん作ということで読みたかったため、子どもに読み聞かせるという名目のもと購入(笑) でも実際に子供に読み聞かせたところ、一発で気に入ったみたい。付いているCDも一緒に聞いたら、これも気に入ってくれた模様 もちろん私も気に入った。
話、絵、詩、音のどれもが温かく秀逸。
読みながら、自分の幼少期の頃を思い出すこともできた。

しかも本の帯には、シンガーソングライターの aiko からのメッセージが 好きなアーティスト同士が関わってくださるのは2倍、いや2乗嬉しい
自分としては、トライセラと m-flo の LISA がコラボしてくれたときと同じ嬉しさ。
『クリスマスの約束』出演の方々とかもそうだけど、なんか優しいオーラを感じる人同士が集まるのだなぁと改めて思った。

これからもたびたび読み聞かせることでしょう。
タグ:和田唱
posted by myreading at 23:13| こども --- 絵本

2023年11月22日

自分でつくるAccess 販売・顧客・帳票 管理システム

自分でつくるAccess 販売・顧客・帳票 管理システム【電子書籍】[ きたみあきこ ]



★★★★
本の概要

Microsoft Access でシステムを作ることが学べる本。タイトルの通り、販売・顧客・帳票システムを例として学習が進んでいく。
対応している Access のバージョンは、2021, 2019, 2016, 365。
本の内容に沿った Access ファイルを、専用のウェブページからダウンロードできる。それらは項目ごとに、本の通りにやる直前状態のファイルと、やった直後が再現されたファイルとで構成されている。
ページ上では、カラーや画面キャプチャー、図や吹き出し等が多用されている。
登場人物は2人いて、一人は主人公らしきナビオ君、もう一人は指南役のマイコ先輩。ページ上の片隅で、ちょっとしたトークやプチアドバイスなどを展開してくれる。
VBAには触れられていない。
感想など

最近、Microsoft Access を約20年ぶりに本格的に使ってみたいと思った。なので、まずは手っ取り早く最新の関連書籍を使って思い出し&新たに習得しようと思い、この本を買ってみた。

ちなみに私のAccess歴はというと、21世紀の初期に仕事にて Access 2000 のクエリやフォームでちょっとしたものを作ったことがあったり、また MOUS試験(現MOS)の「Access2000一般レベル」という資格を取得したりしていた。しかしそれ以降、Access にはあまり触れてこなかった。
その後はむしろ、組織内の誰かが作り残した Access ツールは他の人にはなかなか中身に手を出しづらいやっかいもの、という世間的な共通認識?に、私自身もいつしか染まっていった。

しかし近年、いわゆる事務方の仕事をすることになり、様々な帳票や多くのデータを書き起こしたり管理したりしなくてはならなくなってきた。しかしこれが、適切なデータベースシステム無しではけっこうきつい。少なくとも私はそうだ。

こんな時、そういったことに対応している便利な基幹的システムが組織内にあればよいのだが、そんなものはほとんど無い。なので Excel でなんとか頑張ってきたが、それでも限界があったり、不便さを感じたりすることは多かった。ノーコード型のウェブ型データベースも、Access ほどには融通はきかない。
であればやはり Access しかないのでは?! という考えから、再び Access に興味を持つに至った。
MS Office の一つなのでほぼどこででも使えそうだし、個人レベルからでも作れるし。

早速、この本に沿って一通り触ってみたところ、基本的なところを思い出せたと同時に、新しい発見も色々とあった。
それらは私が知らなかっただけなのか、それとも後年のバージョンで実装されたのかはもはや分からない。いずれにしても、色々と新しい知見を得られたように感じている。
特にマクロビルダーのおかげで、ボタンにあてがう簡易なマクロの作成とかには非常に取っつきやすくなったと感じた。ほぼノーコードな感覚。
また全体的にも、Access の良さを再発見できた。

本のデザインについても、カラーやレイアウトが好ましい。肝心の内容や段取りやサンプルファイルも、どれも分かりやすかった。

あとは、人からなるべく嫌われないAccessツールにするためには、UIに気を配ったりする必要もあるだろう。この本の最後の方には、そのためのことも載っている。
ただしそのようなツールであっても、作者以外の人が中身をいじるには、その人にはやはりAccessについての基本的な知識は必要だろう。
それでも Access を使うことで日々の煩雑さをできるだけ軽減することができれば、元を取ることはできるのではないだろうか。

なお読後、登場するナビオ君とマイコ先輩との関係がほんの少しだけ気になった。もうあまり妄想するお年頃でもないが、どんな形であれこれからも良好な関係でいてほしいと、ささやかながら思ってみた(^O^)
タグ:access

2023年10月22日

リーダーは話し方が9割

リーダーは話し方が9割 [ 永松 茂久 ]



★★★★★
本の概要

タイトル通り、リーダーが実践すべき話し方の本。
この本で言うリーダーとは、組織トップや幹部や管理職だけではない。チーム長、バイトリーダー、先生、先輩、親、下がいる兄弟など、1人でも導くべき人がいる場合も含まれる。
特に重要な部分が予め強調書式になっているタイプの本。絵による説明もある。
同じ著者の以前の本『人は話し方が9割』と『人は聞き方が9割』のリーダー向け応用版。このため、これらの本と重複する内容も含まれているとのこと。
この著者は、人材育成法に定評のあり様々な事業を展開する実業家であり、複数の著作物がある。
巻末には、読者無料特典の追加コンテンツをダウンロードする方法が掲載されている。
感想など

「リーダー」を務めるというのは、私の中に子供の頃から存在している不安要素の一つだ。小学生の頃から、リーダー的な役割に積極的に手を上げたことはほとんどないと記憶している。
社会人になってからも、名刺に書かれるようなリーダー的な肩書を得たことはない。故に、リーダーということに対して、いまだにぼんやりとした自信の無さを持ってきた。
なので、この本のタイトルを見たとき、そのような不安を解消してくれるのではないかと感じ、期待しつつ読んでみた。その結果、その期待はほぼ当たった。

まず、この本で言われる「リーダー」とは、「〜長」だとかの肩書が必ずしも必要なわけではないということだ。バイトリーダー、先生、先輩、親、下がいる兄弟など、1人でも導くべき人がいる場合も、それはリーダーだという。
まずそれを聞いて安心した。そうであれば、自分も複数のリーダーを経験してきたと言えるからだ。
それなら、ある仕事の主担当として他の人と協力することも、立派なリーダー経験ではないだろうか。
あと新しく来る人に引き継いだりOJTすることや、社員としてベンダーや非正規雇用の人とうまくやっていくことだって、リーダー経験と言えるだろう。後続の人をサポートしたり、まともな上司がいるとは言えなかった時期に代わりにチームを切り盛りした経験とかも。
そう考えると、多くの人は何かしらのリーダーだと言えそうだ。

また読んでいるうちに、自分が出会ってきた様々なリーダーの人々を思い出した。
ああやはりああいうリーダーは反面教師だったんだな、とか、逆にこの本で示されているような優れたリーダーも複数いたことも思い出す。後者には尊敬の念を抱きつつ、自分もそういう方向性を目指してきたことは間違いではなかったんだなと再認識できた。

アンチパターンについても触れられている。
その中には自分自身が過去にしてしまったことも含まれていたので、反省しつつ読んだ。

あと、「たまには愚痴ってもいい」とか「必要なときは厳しく言ったっていい」という風にも書かれており、その理由も書かれている。ちゃんと現実的な本だと思った。

全体を読んでみて、内容は本当に役立ちそうだし、気持ちよく実践できそうだと感じた。
具体的な方法だけではなく、持つべき根幹たるマインドについても書かれており、それこそが重要となる。
タイトルで「9割」と書かれている通り、結果的にリーダーとして大切なことの多くを学べる本だと思う。
しかし当然ながら、読むだけで終わりではなく、日々の意識と実践が大切だろう。
タグ:リーダー

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