2011年05月14日
自然治癒力を湧き立たせて!
千年に一度といわれる東日本大地震・・・
その被害状況の映像はさすがに命の底から呻くほどの重さで、
地獄に引きずり込まれるように心の中へ大津波が襲ってきた。
逃げようのない自分自身を涙とともに諸天助けたまえ!と祈るのみでした。
精一杯生きてこられた人々の人生を一瞬にして津波に流されてしまった。
犠牲者のご冥福をご祈念申し上げると共に、被災されている皆さまには
心からお見舞い申し上げます。
被災された方々には、全てを失ってしまったという「喪失感」と
大地震・大津波の「恐怖感」そしてこれからどうしようとの
「不安感」等々日を追うごとに増大していくと思われます。
いま優先されるべきは「衣・食・住」と体調管理や仕事の確保、
そして「生活支援」となります。
日本国(民)総立ちで復興へ出来ることは大小に関わらず協力したい。
『一方被災者の心の状態についての対応を
玉永公子教育学博士・心理カウンセラーは、
時間の経過とともにさまざまに変化してくる。
震災直後は「何が起きたのか唖然として・・気抜けした状態」
次に被災者同士が助け合っていこうとする時期」そして
「行政の対応への不満、将来への不安などが生じる」さらに
元の生活へ戻そうと活動をし始める」
というように心の状態に変化がでてくるので被災された方に応じて
関わりが大切になる。
「励ましの言葉」「頑張ってね」との強い言葉はさけて、
「寒くはありませんか?」
「眠れていますか?」心に寄り添う言葉かけが大事です。
そして「あなたは一人ではない」というメッセージで
人の心の中に元々備わっている
「心の回復力」を引き出させるような人間関係を築くことも大切になる。
「全部失ったから、もう生きてはいけないと考える」か、
「どんなことがあっても生き抜こうとする」か、
「助けることができなかったのは自分のせいだと考える」か、
「不可抗力だったと思う」かでその人の将来を決めてしまうかもしれないのです。
「クライアント中心療法」では「2人の人間が心理的な接触を持つ必要」が
あるとされ,「2人の相互に思いやる温かい人間関係を持つ中で」
誰に言われるのでもなく自ら、困難に打ち勝つ自らの力を悟り、
解決していこうとしていける心の回復力、
自然治癒力が湧きあがり、蘇生していけると思います』話されている。
被災地で”貴女の笑顔と明るい声”で「このまま死んだほうがましだと
思っていたけど“もう一回生きてみっか!”」と
全てを失っていた80代の女性が希望の光を灯されたニュースは
人の心の深さに感動と明日へ向かっての勇気を分けていただきました。
今こそ主義主張を超えて老若男女に関わらず「支えあい・心をつなぐ」
新生日本を復興させようではありませんか!合掌