普通の人はこの避難勧告で家の外への避難しか連想しない。
たとえ、レベル4の避難勧告には自宅内での垂直避難、つまり、2階へ避難をということが含まれていても、だ。
これを非難するような記事はおかしい。
町は、「避難準備情報を出した後短時間で川が氾濫したため、危険な状況での外への避難呼びかけを避けた。適切な対応だった」と
こうした町の説明自体は不適切な部分もあるが、実際の情報伝達の内容まで検証しないと、ただ避難勧告をしなかったということを責める理由にはならない。
マスコミは勉強しなさすぎだ。
Yahoo!より、
千葉・記録的豪雨、避難勧告・指示出なかった町も
10/27(日) 7:20配信 TBS News i
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20191027-00000011-jnn-soci
記事より、
千葉や福島で大きな被害が出た大雨で、千葉県長柄町では2人が死亡しましたが、町が大雨警戒レベル4の避難勧告や指示を出していなかったことがわかりました。
「亡くなった男性は、車の助手席で見つかったということです」(記者)
千葉県長柄町では、2つの地区で増水した川に車が流され、いずれも車に乗っていた88歳と54歳の男性2人が死亡しました。町は当時、大雨警戒レベル3の避難準備情報を出すにとどめ、レベル4の避難勧告や指示を出していませんでした。町は、「避難準備情報を出した後短時間で川が氾濫したため、危険な状況での外への避難呼びかけを避けた。適切な対応だった」としています。
この長柄町を流れる一宮川の下流にある千葉県茂原市では、大規模な浸水被害に見舞われました。茂原市では過去にも水害があり様々な対策をとっていましたが、今回は被害が防げませんでした。
「上流に降った雨が異常に多かったということが、今回の浸水・溢水の原因の一つと考えている」(茂原市都市建設部 渡辺修一部長)
一宮川の上流・長柄町水上では、25日の24時間雨量が360ミリに。川が増水した際に水を流し込む調節池も溢れたということです。また、一宮川などの本流に流れ込む支流が溢れるのを防ぐため、ポンプで排水を行いましたが、追いつかなかったということです。茂原市は被災状況をとりまとめたうえで、今後、県などと防災対策について話し合う方針です。
25日から26日にかけての大雨では、これまでに千葉県と福島県で10人が死亡、1人が行方不明となっています。
レベルの考え方は、
大雨警戒レベル3の避難準備情報
大雨警戒レベル4の避難勧告や指示
となるのだが、現実はこのケースのようにレベル3からレベル4の状況への時間が短いことが多い。
実際にはレベル4だから避難しようということでは間に合わないケースがほとんどだろう。
今回の長柄町での死者は二人とも車の中で屋外。
ある意味、すでに避難勧告を受け取っていたとも言える。
本来、避難勧告ではその行先が安全かということが第一。
それは外に出ていても同じで、川のそばなどを走る車の中は決して安全ではない。
避難準備以前に大雨の場合には安全な場所、それには木造の2階も含む、にいつでも行けるようにするという本当の準備が必要だ。
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