「職業に貴賎なし」とはよくいわれますが、現実には偏見は存在します。警備員という職業も格下と思われているのは間違いありませんが、私はそれを否定しません。警備員という職業は必要ですが、特殊なスキルを要求されるとか責任があるわけではないからです。問題なのは不況の影響で、買い手市場になっている業界の待遇の悪さです。

　Yahoo知恵袋の質問と回答が、この業界の状況を表しています。警備員の仕事は一時的なものと考えるべきでしょう、このような状況をつくりだした安倍内閣以降の政治家連中は許せませんね。

質問
「警備員の待遇について
今現在、交通誘導警備に従事してる者です。
警備員の待遇について質問があります。今、形的には正社員なんですが仕事があったり無かったりで実質日雇いの状況にあります。加えて日給月給（最低保証無し）、社会保険・厚生年金無しと来ています。（４月は仕事無く給料が２万もありませんでした）
それで質問ですが警備員とはどこもこんな感じなんでしょうか？今は派遣、アルバイト、パートでも福利厚生はしっかりしてます。
現役の方には申し訳ないのですが、これより劣悪な環境って存在するの？と思えてしょうがないです。」

回答
「私はもう40歳も目前で、前職の介護職を辞めてから半年、仕事が見つからず最近警備に転職しましたが、あなたと同じことを感じています。
私が住んでいるところは岐阜ですが、交通誘導のみの警備会社はほとんどが日給制、社会保険なしです。
私が入った会社は２年ほど前に起ち上げたばかりの小さな会社ですが、労災と雇用保険しかありません。日給は7,000円で、交通誘導資格がある人は多分8,000円です。どの会社も7,000円〜8,000円が相場のようです。

社長や会社の人が話しやすくて良い人が多そうなので入ることにしましたが、そうでなかったら多分長続きもしそうにないです。

私の会社の事務をやっている部長が40代の若い方ですが、警備業は介護と同じで社会的評価が低い。それから、定年過ぎた人がやる仕事だという悪いイメージ、低賃金重労働で日雇い的なイメージも悪いことから、何とか若い人を会社に入れて平均年齢を上げたいのと、業界のイメージを改善したいと深刻そうに語っていました。

仕事はあるそうで人が全然足らないと言っていましたが、やっぱり社会保険がないのと、低賃金なことは労働意欲の低下と離職に繋がりやすい思います。警備をやっている若い人の中には独身者も結構多いです。結婚しても家族を養っていけないからです。

あなたがもしお若いのなら、せめて社会保険にきちんと入れてもらえる会社に就職すべきです。
社会保険のない会社に例え長くいたとしても、履歴書上はアルバイト的なイメージや正社員扱いではないという目で見られがちです。転職の際の面接にも響いて来ると思います。

何にしても、あなたの将来にも深く関わってくることですから、転職活動をしたほうがいいと思いますよ。」

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