以前文部科学省が作成したオンラインゲーム「南極ワンダー」を紹介しましたが、財務省も負けてはいませんｗ、「財務大臣になって予算を作ろう！」というゲームを公開しています。（ずいぶん前から公開していたようですが、知っていた人いますか？）
小中学生が対象のようですが、内容は財務大臣になって日本の財政と将来を考えていくシミュレーションゲームです。
具体的には医療、公共事業など予算項目を増減しながら、2011年度にプライマリバランス達成をするというものですが、すでに与野党ともプライマリバランス達成が不可能な政策を主張しているので、今ではあまり説得力がないゲームのように思えます。
財務省としては予算削減が難しいので、増税したいという狙いが込められているのでは？というのはうがった見方でしょうか。
kanconsulting さんの「国家破綻研究ブログ」では、プライマリバランス達成のためのシミュレーションをしていますが、大変参考になります。

子供向けのゲームなので簡略化はやむを得ないのかもしれませんが、ゲームのエンディングシーンのように、どんな予算編成でもＰＢを達成すれば将来バラ色になるというのはどうかと思います。
ちなみに、私は年金、医療、地方交付税を3割減少させ、科学技術、防衛を3割増額、5％減税としたのですが、それでもハッピーエンドです。何かおかしいですよね。
個々の予算を増減することにより、どんな結果になるかシミュレーションするほうが、国の財政を理解しやすいのではないでしょうか。

昨今の予算審議や世論を聞いていると、Ｊ・Ｆ・ケネディの大統領就任演説を思い出します。
「祖国があなたに何をしてくれるかを尋ねてはなりません、あなたが祖国のために何をできるか考えて欲しい」（ＷＩＫＩ）
今の日本（というか世界中）はこの正反対ですね。

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