2013年10月30日
第一印象を操作するブラック心理学part2
☆第一印象を操作する心理学実験
ヒギンズは、向こう見ずとも勇敢ともいえる人の文章を被験者に見せて印象実験をしました。
その前には、単語の記憶課題をさせます。
覚える単語は被験者によって異なったものでした。
その後にAさんの行動を記述した文章を見せました。
そして、Aさんの印象が良かったか悪かったかを調べました。
結果、勇敢という単語を記憶した人(記憶課題に勇敢が含まれていた場合)は、後の印象文章では、その人に好印象を持ち、
反対に向こう見ずが記憶課題の中に入っていた人は、後の印象文章を見て、好印象をもちませんでした
しばらく使っていない単語や長い間聞いていない言葉は出にくいものです。
反対に、事前に聞いた単語(情報)は、脳で活性化され、利用されやすくなります。
これは情報へのアクセシビリティと言います。
この現象を応用して印象を操作することが可能です。
☆会話を準備する
この実験を応用してみましょう。
この実験では、先手をうつことによって好印象を持たせることができるかもしれないと
わかりました。
では、どのように先手を打てば良い第一印象を持たせることができるでしょうか?
まず、あなたが誰かに会ったとき、その人に良い印象を持ってもらえるように、
会話を用意しましょう。
会話の内容はいつもあなたが人から持たれる第一印象によります。
・優柔不断なAさん
あなたは日頃から「優柔不断」だといわれることがあるとします。
優柔不断は見方を変えれば「慎重」となります。
優柔不断とみられるよりも慎重とみられた方が第一印象は良いですね。
そこでこんな会話を準備してみてください。
「私の付き合ってた人はすごい慎重な人だったよ」
「あの人は慎重さが足りてないよね」
「家を買う時は慎重に選ばないといけないよね」
・空気の読めないBさん
あなたは日頃から「空気が読めない」といわれることがあるとします。
空気が読めないは見方を変えれば「意見をはっきり言う」となります。
空気が読めないとみられるよりも意見をはっきり言う人だとみられた方が
好印象を与えることができますよね。
そこでこんな会話を準備してみてください
「私は意見をはっきり言えるような人間になりたいと思っています。」
「意見をはっきり言う人ってかっこいい」
「あの先生は自分の意見をはっきり言う人ですね」
・恋愛下手なCさん
あなたは日頃から「恋愛下手」といわれることがあるとします。
恋愛下手は見方を変えれば「恋愛に慎重」となります。
恋愛下手とみられるよりも恋愛に慎重だとみられた方が
好印象を与えるかもしれませんよね。
そこでこんな会話を準備してみてください
「私は慎重だから」
「丁寧なメールありがとう」
「恋愛に慎重な人は尊敬します」
・仕事が遅いDさん
あなたは日頃から「仕事が遅い」と言われることがあるとします。
仕事が遅いは見方を変えれば「仕事が丁寧」と言い換えられる可能性があります。
「仕事が遅い」とみられるよりも「仕事が丁寧」だとみられた方が
好印象を与えられますよね。
そこでこんな会話を準備してみてください
「あたなは丁寧に仕事しますね」
「丁寧な文章ですね」
「ご丁寧に手紙までいただいてありがとうございます」
☆まとめ
このような会話を用意しましょう。
会話の内容に好印象な方の単語を混ぜることによって、
相手の脳で好印象な単語の情報が活性化されます。
言いかえれば、好印象な単語へのアクセシビリティ(利用可能性)が高まり、
結果的にあなたに良い印象を持ってもらうことができるかもしれません。
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