2021年02月07日
子供のネット依存をやめさせたい親の対応
ネット依存症をやめさせたい親の接し方
ネット依存は世間で使われる一般的な名称ですが、
精神医学の世界でもインターネットゲーム障害という診断名が新たに提案されました。
ネット依存になると昼夜逆転や不登校、
集中力低下などいろいろな変化が起きてきます。
昼夜逆転すると朝起きれなくなって、学校にも遅刻して、先生から叱られて、不登校に・・
と大変です。
そこで子供がネット依存症の状態になっている場合に、
親としてどう対応していくか、掘り下げていきたいと思います。
この中から1つでも役立てることができれば幸いです。
子供の理想と現実のギャップ
ネット依存症がずっと続くと、
何となく「自分はこのままでいいのか」
と思うようになる場合があります。
はい、これは子供によります。
ある種の危機感を持っている生徒についてです。
引きこもっている場合や不登校の場合には特に葛藤するでしょう。
「僕はこのままでいいんだろうか・・」
こんな危機感がある子供であれば1ステップ進んでいます。
ネット依存症の子供は、
「こうありたいという理想像」があるのに、
「ネットばかりの現実」を繰り返します。
現実の行動と理想像とが離れているのです。
ネット依存症の子供には、
「本当はこうありたい」という気持ちと、
「でもネットはやめれない」という気持ちの2つの矛盾する気持ちがあることに気づかせることが大切です。
ネットで何を失っているのかを自覚させる
そのためには、ネットによって自分が失っているものに気が付くことも1つの方法です。
ネットをすると
・時間がなくなり、
・勉強ができなくなり、
・友達と遊ぶ時間も減っている
かもしれません。
ネットの暇つぶしだけで人生が消費されてしまいます。
自分が失っているものを書き出すなどして、
自覚することは変化しようという気持ちにつながります。
自覚することはネット依存症から抜け出す第一歩です。
ここで注意点なのですが、
ネットを「やめさせよう」「やめさせよう」という親の態度がにじみ出てしまうことです。
特に反抗期であれば、親の望みと反対のことをしがちなので、押し付けすぎないことがポイントです。
ネットをしている時間をはかる
自分でネットをしている時間をはかることもネット依存症をなくす方法の1つです。
「え、時間をはかるだけでいいの?」と思うかもしれませんね。
ネットをしている時間をはかることは、自分が浪費している時間を認識することになります。
記録をつけることで事実を見ることになるのです。
時間をはかるだけなら、ネット制限や禁止するよりも子供にさせやすくありませんか?
時間をはかると自分がどれだけ長い時間ネットをしているのか、
自覚しやすくなります。ネットの時間が長いことを自覚すると、「1日の半分もネットで使ってしまった」
などと思うようになります。
ご存知かもしれませんが、この方法はダイエット法にも使われています。
体重を測定するだけのダイエット方法です。
体重を測定するだけなのですが、多く食べてしまったときも自覚できますし、
体重が減ったときには嬉しくなって、ダイエットを続けるモチベーションになります。
理屈としては、自分で自分に飴とムチを与えているわけです。
どうすれば体重が減るのか、どうすれば増えるのかも知ることができます。
ネットを使った時間をはかるのも同じなのです。
半日ネットを開いていたときは「こんなにも時間を無駄にした」と思い、
あまりネットをしなかったときは「有益に時間を過ごした」と思うかもしれません。
飴とムチです。
記録をつける効果はそれだけではありません。
・自分がどれだけネットの世界にいるのか、
・どういうときにネットをしないのか、
・どういうときにネットをするのか、
を自覚することができます。
ネットを開くキッカケを探る
ネット依存症の人は、何かの刺激をきっかけにしてネットを開きます。
人によってネットを開くキッカケが異なっているので、
どんな時にどんな刺激がトリガーになっているのかを知ることが必要です。
その際に記録をつけることも有効です。
記録を見ているうちに、
「家族が見ていない時にネットを開いているんだ」
「ご飯を食べた後にネットをしていることが多いんだ」
「宿題が少ないときに暇になってネットをするんだ」
「宿題が多いときにネットをして現実逃避してるんだ」
「ゲームをして攻略法を知りたくなってネットばかりするんだ」
と気づくことがあります。
記録をつけると、ネットをするきっかけや状況が見えてくるのです。
ものによってはキッカケを自分でなくすこともできますし、
ネットを開く状況を減らすこともできます。
ルールづくり
家庭でルールを作ることも、ネット依存症を軽減する方法です。
・インターネットができる場所を決める
例えば自分の部屋ではネットはしないように決め、
インターネットを使う場所をリビングだけにして、
親の監視が行き届くようにします。
・インターネットを使う時間を決める
インターネットをする時間を決めておくことでネット依存症のリスクを低下させることができます。
夜11時以降はネットを制限する、
親のいるときはネットをしても良い、
ネットをしない日を設ける
同じように、使用するギガ数を決めることもできます。
代わりになる活動の時間を作る
時間があるとついついネットを開いてしまいます。
しかし時間は限られています。
1日24時間しかありません。
そこでネットの時間の代わりに別の活動の時間を設けます。
・習い事する
本人に興味あれば習い事も良いでしょう。
ただ習い事はお金もかかりますし、本人の興味のもてる習い事があるかどうか、
という点もあります。送り迎えの都合もあるので、ぴったりハマる習い事があるかどうかです。
・オンラインで勉強
勉強の苦手な子供であれば、ネットの代わりに勉強させるのは無理があります。
好きな時間が減って、嫌いな時間が増えるわけですから。
なので、ネット依存症であれば、オンラインの動画で勉強する時間を作ったり、
動画で資格検定の勉強をする方が有効です。
・趣味の時間を作る
料理が好きな子供であれば、
夕食の1品だけ自分でつくる、土日は料理をつくる
というようにネットで費やす時間の代わりに、別の好きなことで費やす時間を作ることが有効です。
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