2021年01月26日
ゲーム依存症になりやすいADHD
ゲーム依存症になりやすいADHD
ADHDは注意欠陥多動性障害の略です。
発達障害の一つとして分類されています。
ドラえもんのジャイアンとのび太はタイプは違いますが、
どちらもADHDだと言われています。
ジャイアンは衝動性が高く、
のび太をすぐに怒って叩きます。
のび太はボーっとしていて不注意です。
これはどちらもADHDの特徴なのです。
さてゲーム依存と関連が深いと考えられるのが衝動性です。
ADHDは衝動性の高さが特徴の1つで、
ゲーム依存症になりやすいリスクがあります。
ADHDとは?
ADHDは、
・衝動性
・多動性
・不注意
というのが大きな特徴の発達障害です。
ボーっとして不注意なタイプと、
落ち着きなく動き回るタイプもいます。
多動性、衝動性、不注意がすべて混ざっているタイプもいます。
近くにこんなタイプの人はいませんか?
・授業中にカラダがそわそわして、落ち着きがない生徒
・声掛けをしても別のことを考えていて返事のない生徒
・キレやすく友達をたたいてしまう小学生
・うっかりミスを繰り返す同僚
・話したいことがあると我慢できずにしゃべりだす人
こんな人はADHDっぽい人かもしれません。
診断がつくまでいかなくても、ADHD傾向がある人はたくさんいます。
程度の問題なのですね。
そこでゲーム依存症と関係してくるのが衝動性です。
ADHDの2次障害
ADHDや自閉症スペクトラムなどの発達障害は、
2次障害を引き起こしやすいと言われています。
例えば、
・ADHDの多動や衝動で、授業中に動き回り先生から叱られて自尊感情が低下する、
・ADHDの不注意で、ミスが多くなり仕事をクビになる、
といった2次障害です。
依存症もADHDがおちいりやすい2次障害と言えるでしょう。
でも、ADHDのどういった特徴がゲーム依存症と関係しているのでしょうか?
発達障害の中学生を対象にした研究では、
ADHDの1割以上がネット依存であり、
ADHDと自閉症スペクトラムが併存している人の2割がネット依存だったと報告されています。
衝動性の高さがゲーム依存症へ
・衝動性の高さ
衝動性というのは、やりたいことを先にやって、やりたくない宿題を後回しに
してしまうような特徴です。
後で後悔することを知っていても「目の前の報酬」に飛びついてしまうのです。
・ついストレスが溜まるとゲームのスイッチを起動してしまう
・寝ないといけない時間なのにゲームをはじめてしまう
・明日起きれなくなるのがわかっていても、ゲームを続けてしまう
・学校の宿題は後回しにしてゲームをする
このように衝動性はゲーム依存症につながります。
先を考えるとゲームはデメリットがあるとわかっていても、
目の前のゲームという報酬に飛びついてしまうのです。
自分を律することができるタイプの子供であれば、
ゲームをはじめても特に問題はないでしょう。
自分でゲームの時間をセーブすることができます。
一方で、もし、あなたの子供に衝動性の高い傾向があるのなら、
ゲーム依存症になる可能性があります。
衝動性はその性質から、ゲーム依存症との関連が指摘されていますが、
感情面に問題があるからだとする研究もあります。
まだまだわかっていないことが多いのです。
・ADHDはアルコール依存症のリスクも高い
将来的にはネット依存、SNS依存、ギャンブル依存になるリスクもあります。
基本的にはゲーム依存症も、ネット依存、SNS依存、ギャンブル依存と同じ仕組みだからです。
ADHDの高い衝動性は、アルコール依存症にもつながります。
アルコール依存はゲーム依存症と同様に生活の質が低下するリスクが高いです。
かといってお酒がなくなってしまうと楽しみがなくなるのも事実であったりします。
今はアルコールについての遺伝体質を知る検査キットをネットで買って調べることもできるようになっています。
下に検査キットのリンクを貼っておきます。
『アルコール感受性遺伝子分析キット』
自分の特徴を知ることは、依存症をコントロールすることの第一歩になります。
ゲーム依存症に戻りますが、
長い時間ゲームをしているとそれだけゲーム依存症になるリスクが高まるので、
時間制限などの対策は考えておいた方が良いかもしれません。
ゲーム依存症になった子供への対応、
接し方については、別の記事で詳しく紹介します。
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ゲーム依存症になりやすいゲーム
ゲーム依存症な子供の対処法【心の隙間を埋めるゲーム】
ゲーム依存症とは?【依存症になりやすい子供となりにくい子供】
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