2021年01月04日
性格が似ている人に魅力を感じるのか?
性格が似ている相手に魅力を感じるの?
それを心理学的に研究したものがあります。
大学生を対象にした研究では、性格を測定するためにBig Fiveを用いています。
Big Fiveは性格特性を5つに分けてどの性格特性が強いかを見ます。
5つの性格特性
Big Fiveでは、神経症傾向、外向性、同調性、開放性、誠実性の5つを測定します。
神経症傾向は何かと気になり不安になりやすい性格、外向性が低い人は内向的な性格で、同調性が高い人は他人と合わせる人となります。開放性というのは好奇心のようなもので、想像力と関係しています。誠実性は自分を厳しくコントロールしたり責任感が強かったりする性格を示します。
1つだけが高い人もいますが、人によっては、神経症傾向が高くて同調性も高く、あとの3つは低い、といった結果が出ます。
どのような性格の人がどのような性格の人を魅力的に感じるでしょうか?
一緒に考えてみてください。
神経症傾向の高い人は同じく神経症傾向の高い人を好きなるでしょうか?
外向的な人は同じく外向的な人を魅力的に感じるでしょうか?
どんな人がどんな人に魅力を感じる?
さて研究の結果です。
BigFiveを使った研究では、外向性が高い人、同調性が高い人は、同じ特徴を持つ人のことを魅力的に感じることがわかりました。
外向的な人は外向的な人を魅力的に感じ、同調性が強い人は同調性が強い人を魅力的に感じるのですね。
また別の研究では、女性は男性よりも外向性が高いことがわかっています。
女性に魅力的に思ってほしい男性ならば、自分が外向的だとアピールすれば良いことになります。
一般的な話ですので、誰にでもあてはまるわけではありません。
第一印象を良くする
あの人は外向的かもと思う人がいるとしましょう。あなたはその人に良い印象を持ってもらいたいと思っています。その場合には、あなたは外向的な人であることをアピールすれば、相手から好印象を持ってもらうことができるかもしれません。
あの人は同調性が高そうだなと思った場合も、自分が同調的であることをアピールすれば相手から好印象を持ってもらうことができるでしょう。
自分と違う人は好きになれない
この心理学研究では、似た人に魅力を感じるというものでした。
反対に自分と違った価値観を持っている人、自分と肌の色が違う人、自分と性格が違う人を嫌いになる傾向もあると思われます。こうした差別や偏見に関する人間の心理は、社会心理学で特によく研究されています。
2020年ではコロナにかかった人が差別されたり、他府県ナンバーをつけた車がイタズラされたりとありましたね。いわゆるコロナ差別です。「差別はいけないことだ」とわかっていてもいつの間にか差別してしまうという心理が人には働くものです。
この電子書籍では、自分と違う人をなぜ差別するのか、なぜ嫌いになるのかという理由について心理学的に分析していますので気になる方は参考まで。kindleアプリをダウンロードできる方であれば99円で読むことができます。
電子書籍はおすすめします
kindleの電子書籍は通常の本と比べると安価なものが多いので、リーズナブルに心理学の知識を得ることができると思います。たいていは0円〜1500円程度のものが多いです。
ワタシもkindleのアプリをipadとスマホにダウンロードしていますが、気になる心理学本はほとんど電子書籍でダウンロードしました。紙の本も良いのですが、買っても読まずに本棚にしまわれることも多々あります。
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