2019年03月15日
「あなたの為なのよ」の嘘
「あなたの為なのよ」の嘘
「あなたの為なのよ」と考えて、子供に説教をする
「あなたの為なのよ」と言って、部下に指摘する
「あなたの為なのよ」と思って、夫を非難する
このように「あなたの為だ」と言って指摘されたことや説教をされたことはありませんか?
しかし、それは全くの嘘(後付け)だと思っても良いでしょう。
「人の為」と書いて「偽り」とはよく言ったものです。
あなたが指摘されたり注意されたりするのは、
その人が「快感を得たいから」だと考えられます。
あなたの上司がいちいち細かなミスを指摘する人物だとしましょう。
そんな人が1人いるだけで職場でのストレスが溜って疲れてしまうかもしれません。
仮にあなたが仕事でミスをしなくなると、上司は快感を得ることができなくなってしまいます。
すると今度はあなたの性格について批判される可能性もあります。
もしくは別の新人に指摘が向けられるようになるかもしれません。
攻撃すれば快感を得られる
嫌な話ですが、攻撃や指摘をすることはそれ自体が快感になります。
脳科学者の中野信子氏は次のような話をしています。
ミケランジェロは王様の依頼でダビデ像を作ります。
王様は「鼻が少し高い」と文句を言いました。
文句を言われたミケランジェロは、ノミを使う音を立ててあたかも鼻を削ったからのように見せました。
すると鼻の高さは全く変わっていないにも関わらず、王様は納得してしまいました。
王様は鼻の高さなどはどうでも良かったのです。
王様は自分の力でミケランジェロをコントロールしたことに満足したということです。
王様は自分の影響力に満足したとも言い変えられますね。
このような人間の脳の仕組みを解説した本を一部ご紹介しておきます。
脳内麻薬/人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体
中野信子
シャーデンフロイデ/他人を引きずり下ろす快感
中野信子
※シャーデンフロイデとは、他人の不幸や失敗に快感を覚える心理のことです。
本当は自分の為だと気づかない人々
王様の例でもわかるように、人は指摘すること自体に快感を覚えたり、
相手をコントロールすること自体に快感を覚えたりします。
内容はどうでも良いのです。
何かを改善してほしいわけでもなく、変わってほしいわけでもありません。
説教できそうな所が見つかれば説教を行います。
部下がミスをすれば、このチャンスを逃すなとばかりに注意します。
指摘できそうな点がなければ無理やり粗探しを始めるかもしれません。
それは指摘・注意・攻撃をすること自体が快感になっているからです。
このことに気がつかない人は、いつまでたっても「あなたの為なのよ」と言って、
注意や指摘を続けます。
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