2019年05月31日
ラブホ利用客、山田様(仮名)がちょっと面白かった件
ラブホテルは利用客のプライバシーが保たれています。
もちろん、ロビーや通路は防犯カメラがありますが
普通のホテルみたいにチェックイン時に
フロントで本名、住所、電話番号の
記入を求められることもないですし
ホテルの形式にもよりますが
基本的に非対面式のラブホでは
自分の名前など何も記入せず客室に入ります。
そして客室利用料を払えば、そのまま客室を出ることができます。
つまりホテルのフロント、ラブホ従業員は
客室を利用したお客様の名前や住所が分からないのです。
そんな中、いつものようにラブホテルのフロントとして
勤務していた時、深夜に客室から電話がかかってきました。
「すいません。外出ってできますか?」
「お客様は、もう宿泊料金を前払い済みですね」
「はい」
「宿泊料金を払い済みのお客様は外出をして頂いても大丈夫です。客室に戻られる際にはロビーからフロントに電話をして『外出から戻ったので●●号室を開けて下さい』という風に言っていただければ、お部屋のカギをお開けします」
ラブホテルに宿泊するお客様は、たまに
ホテルの外で食事をしたい。遊びたい。買い物をしたい。
という理由で外出をしたいという場合があります。
そして宿泊料金をすでに払い終わっているお客様に関しては
チェックアウトの時間まで自由に外出して頂いて
大丈夫というシステムになっています。
(これは私が働いているラブホテルの話ですが
多くのラブホテルもそうだと思います)
そして私が働いている非対面式のラブホテルでは
フロントが電子錠で客室の施錠を管理している関係で
必ず利用客がフロントに電話で連絡を入れて
カギの開け閉めを操作する必要があります。
フロントは防犯カメラでザックリと外出した
お客様の服装や体格を見てますし
外出したいというお客様はそんなに多くないので
ロビーから「外出から戻ったので●●号室を開けて下さい」と
言って頂ければ充分なのですが、
そのお客様はそれだけだと不安に思ったようで
「名前も言った方が良いですよね?」
「え、そうですね。ではお客様のお名前、お伺いしてよろしいですか?」
「山田です!」
男性客、山田様(仮名)は元気いっぱい
自分の名前を名乗って外出されました。
そして一時間ほど経って
ロビーからフロントに電話がかかってきました。
「山田です!外出から戻ってきました!●●号室を開けて下さい!」
「かしこまりました。客室のカギをお開けします」
フロントとして冷静に対応しましたが
内心、ラブホのロビーでこんなに力いっぱい
自分の名前を名乗る人も珍しいなと思いました。
そして翌日、チェックアウトの時間
客室から電話がかかって来きました。
「山田です!チェックアウトします!」
「ご利用ありがとうございました。お気をつけてお帰り下さいませ」
「はい!」
こうして山田様(仮名)は元気よく帰って行かれました。
ちなみに私の知る限り
ラブホで外出時、チェックアウト時に
名前を名乗っていかれたのは山田様だけです。
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