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2018年02月10日

安心領域・・・

コンフォートゾーン.jpg

安心領域


どうもクラゲです。


皆さんは安心できる場所や状況などありますか?


この安心できる領域を「コンフォートゾーン(安心領域)」と言います。

これは物理的領域がほとんどの人は家ですね。家じゃなければ寄り付かなくなります。

また精神的にもコンフォートゾーンがあります。クラスで仲の良い友達と一緒にいるときとか。


このコンフォートゾーンという概念を通して考えると、色々な問題の本質が「脳」の問題だと気付きます。


〜〜〜コンフォートゾーンとは?〜〜〜

人間はかつて小動物だったころ(進化論を前提に)巣穴にいるとき、群れの中にいる時がコンフォートでした。

しかし、そのままでは餓死してしまうので、餌を獲りに外に出ます。そうすると自分を狙う天敵が現れます。

怖いからすぐに巣に逃げ帰りますが、餌がありませんから、また出て行かなくてはいけません。

巣穴から出るとストレスですよね。ここを「ラーニングゾーン」と言います。成長するための領域です。

更に、巣穴から離れていくと徐々に不安になって、パニックに陥ります。「パニックゾーン」です。

これらは脈々と続く生物としての重要な生存本能です。

こんな感じで私たちの周りには3つの層になっていて、日々の行動や思考に影響を与えています。



学校行きたくない、会社行きたくないのは脳が「外は危険」と判断しているからです。

危険と判断すると脳が勝手にコンフォートゾーンに引き戻そうとするんです。

この引き戻そうとする作用を「ホメオスタシス(恒常性維持機能)」と言います。

実際、学校や会社に行こうとすると、寝坊したり忘れ物をしたりして、脳は邪魔してきます。

本音は行きたくないんですね。




ホメオスタシスが働いてコンフォートゾーンに引き戻そうとしているときは、

脳が行動しないための言い訳をクリエイティブに思いつきます。

ダイエット出来ない言い訳、「このダイエット法は効果がない!」とか、

タバコが止められないときに「タバコを吸うとリラックスできる」とか、

会社休みたくて仮病使ったり親戚死んだことにしたり・・・

とまあとってもクリエイティブに拒否するんですね。

これを「クリエイティブ・アボイダンス(創造的回避)」といいます。



ここで分かるのはコンフォートゾーンの内側にいると高いIQを発揮するってことです。

この性質は太古の昔なら必要でしたが、現代社会には逆にネックになることの方が多いんですね。

どうせなら逆手にとって利用してしまいましょう。





〜〜〜コンフォートゾーンを広げるには〜〜〜

コンフォートゾーンとは「現状」を意味します。今の自分の状況です。

それを勝手に変えられるとストレスになるのはコンフォートゾーンをズラされているからです。

例えば年収1000万の人が500万に減ると、何としてでも1000万に戻そうとします。無意識で。

1000万がコンフォートで500万はパニックゾーンかラーニングゾーンになります。

500万であることが不安なのでホメオスタシスが1000万に戻そうと脳がクリエイティブに働きかけます。

クリエイティビティーは高いIQを発揮して行動できるので、高い生産性を産み出します。

あっと言う間に元に戻ってしまいます。ホメオスタシスは恐ろしく強力なんですね。



それからコンフォートゾーンの中にいると、外側が見えません。外が見えない?何言ってる?と思いますね。

実は自分の領域は自分の知識レベルでもあります。知らないことは脳は認識できません。

つまり、目に入っても認識されないので、結果見えていないと同じなんです。

これを「スコトーマ(心理的盲点)」と言います。

このスコトーマが外れた瞬間を「目の前の霧が晴れた」とか、「視野が広がった」とか、

「ブレイクスルー」などと表現されます。文字どおり見えなかったものが見ている状態です。


このように知らないことが見えないなら、知ることです。



手っ取り早い方法が「読書」です。世の中一生にほとんど本を読まない人は大勢います。

月7冊読むだけで日本の上位4%に入れるらしいです。

朝1時間早く起きて、読書する習慣を付ければ成功する土台が出来てしまいます。

ただ読むだけでなく、出来れば人生のゴールを設定して読みましょう。

何でもいいです。デカいゴールがいいです。そしてゴールは人に言ってはいけません。

人に言うと邪魔されます。「あなたじゃ無理に決まってる」「現実見ろよ」とか。

こんな人たちを「ドリームキラー」と言います。しかも良かれと思って言ってるんです。

コンフォートゾーンを乱されてIQガタ落ちです。

ゴールを設定、早起きして読書、自分の言葉をポジティブに変える(セルフトーク)で十分変わります。


参考:honto


他にも色々方法はあります。実は「気功」もそうです。



反抗期を経験した人はわかると思いますが、理由もなくやたらとムカつきますよね。

でもコンフォートゾーンと考えればズラされているのが分かります。

なので家に帰らなくなったり、気の合う友達と夜遅くまで出歩いたりしてしまいます。

家がコンフォートゾーンじゃないからです。友達といた方がコンフォートになっているんですね。

最悪、家出したり犯罪に巻き込まれたり、親御さんはどうしたらいいか困りますよね。


クラゲは子供いないのでリアルな苦労は分かりませんが、自分の子供時代を考えればわかります。

結局伝えるべきは「自己責任」ってことです。後で分かります。大人でも分かんない人いますけど(汗)。

なぜ後で分かるかというとコンフォートゾーンが広がったからです。成長したってことです。

分からない大人は成長してないってことです。


〜〜〜イジメに見るコンフォートゾーン〜〜〜

「イジメ」にあっている人も当てはまります。イジメられてもそのグループから離れられない、

というのはホメオスタシスが働いているようです。安心領域ではないじゃないか!と思われますが、

「仕返しされたくないからいる」「他に行く場所がない」という現状なんです。安心なんてありません。

「誰かに相談」は「仕返しされる」現状から離れるので出来ないんです。

「あなたイジメられてるの?」と聞いても「ちがう」と返すか、怒り出します。

現状に縛られてますね。ここで必要なのは大人がこの現状を理解することです。

対処しても「報復」されてしまうからです。

本人がコンフォートゾーン(現状)からラーニングゾーンに移行する必要があります。

本人にしては苦痛なんです。イジメられるよりも。だって我慢すればいいんだから・・・

これらの判断はほとんどすべて潜在意識なので本人にも理解できません。

必要なのは大人の理解と、本人の勇気です。学校側を一方的に攻め立てればいい訳ではありません。

でないと学校がイジメを隠蔽してしまいます。問題が大きくなると叩かれるのは学校だからです。

保護者と学校が連携して改善していくべきだと思います。



イジメる側に適切な指導が出来るかが難しいです。イジメた側の子供がどういった環境で育ったか、

他人が踏み込むことが難しいんです。家庭は聖域なんですね。親のコンフォートゾーンでもあります。



「イジメ」も無意識の行動なので、本人が無自覚の場合がほとんどです。

「イジメは悪いことだからやめなさい」で終わればいいんですけど、

イジメた側が問題を抱えている場合は、解決になっていないからです。



実際の事件で、イジメられた少年が殺された事件がありましたが、捜査が進むと、

イジメた側の家庭に問題がありました。イジメた少年が親から暴力を振るわれていたんです。

だから悪くないという話ではなく、家がコンフォートでない少年が自分の安心領域を見出しました。

それは「仲間と一緒に別の少年をイジメる場」というコンフォートゾーンです。

このプロセスはすべて無意識です。居場所が無ければ作るんです。

自分が弱いから、もっと弱い相手を見つけたらイジメるんです。

必ずしも家庭に問題があるとは限りません。見極めは極めて困難です。

ただ単に学校が嫌い勉強が嫌いのストレスってこともあります。その場合は「ダメ!」で分かります。


この事件は結果、殺人事件という最悪の結末を迎えてしまいました。でも「本質」と「法律」は違います。

この問題も「責任の所在」という身も蓋もない方向に変わってしまいました。

SNSでは少年の個人情報や家族への誹謗中傷など、なぜか周りが報復していました。

元からイジメられてるって知った上ででしょうか?少年が亡くなるまで誰も気づかなかったんでしょうか。

気付いていたかもしれませんが、誰も分かりませんが、正義ではないでしょう。

この問題は語りきれないのですが、間違いなく一人一人にコンフォートゾーンがあって、

それに縛られてるってことです。


9割は無意識なんですね。誰も脳が勝手に行動しているなんて思ってないんです。

イジメる側もイジメられる側も保護者も教師も傍観者も・・・

起こったことを語っても、誰も反省してないから同じことが起こります。

今こうしているうちにイジメられてる人、イジメてる人、知らない人、知ってる人がいるんです。

事なかれ主義で見て見ぬ振りもコンフォートゾーンを出たくないからです。

想像以上に厄介ですね。




異論がある方もいらっしゃるでしょうが、以上はイジメられた経験のあるクラゲの勝手な解釈です。

現状から出る勇気と、人を理解する高い意識が必要なのだと思いました。




深く考えます

思考停止はいけません

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posted by クラゲ at 18:37| Comment(0) | TrackBack(0) |
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