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shu
今までに世界37ヶ国を旅しました。 見たモノ、感じたモノを綴ります。 僕のコトバを読んでくれる方、 メルマガの配信登録をお願いいたします: http://www.geocities.jp/shumatts_jp/kotoba/
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2007年05月23日 Posted by shu at 20:21 | 小説 | この記事のURL
■ 5月の恋-1
「ビバルディの『春』が一番似合うのはやっぱり5月だな」 店内のBGMを聴きながら、一馬(かずま)はそう思った。 一馬は、新宿三丁目の交差点から、御苑通りを少し入ったところにある「アッディーオ」というイタリアンレストランで、ビントロと一緒に、遅い昼食をとっていた。 ビントロは、本名を海路惣四郎衛門(かいじそうしろうえもん)といった。担当部門は違うが一馬の同僚であり、学生時代からの友人でもある。 どうしてこんなに長い名前がついているのか、惣四郎衛門自身もよく知らなかった。 ビントロはアルバイトに明け暮れる貧乏学生だった。 ある日、バイトで稼いだお金で、仲間を回転寿司にさそった。 そこでビントロは「おれ、トロなんてはじめてだよ」「これ、うめえな」といって、焼酎のウーロン割りといっしょに、ガラスケースにあった、トロのかたまりをほとんどたべてしまった。 「トロっていったって、本物じゃないぞ」「それ、ビントロっていうんだ」「ビンチョウマグロといって一番安いマグロの身だよ」仲間が、知ったか振って言った。しかし惣四郎衛門は、そんなことは構わなかった。 翌日、惣四郎衛門は大食いがたたり、お腹をこわしてしまった。 そして一週間ほど授業を休んだのだった。 それ以来仲間から「ビントロ」と呼ばれている。 「『恋』ってなんだ?」 スパゲティーの最後のひとさじを口に運んだ後、ビントロは唐突に一馬に質問した。 「いとおしくて、いとおしくて、しょうがない。そう思うのが『恋』だよ」 一馬も、唐突に答(かえ)した。 だけど、本当にそう思ったわけではない。 とっさの質問に、せかされるように、口から出てしまったといってよい。 「おまえ、だれかいるのか?」 一拍置いて、一馬は聞いてみた。 「いや、べつにそういうんじゃない・・」 ビントロの答えは曖昧だった。 「一馬、『愛』って何なんだ?」 ビントロの質問は、またも唐突であった。 「それはな・・・」「それは、相手も自分のことが好きだということだよ」「お互い好きになった訳だから、両想いってことだな」「で、両方の恋が『愛』に発展したことになるわけだよ」手探りであったけど、一馬はなんとなくそう解釈して、答えたのだった。 「じゃあ、相手の気持ちが確認できない一方的な想いが『恋』で、相思相愛の姿が『愛』というわけか」「そうかな?」「キリストの教えで、博愛主義というのがあるの、知っているか?」「博愛というのは、相手からの見返りなんか求めないんだぞ」ビントロの口調に、いつもの理屈っぽさが戻っていた。 一馬は昨夜、深夜2時まで酒を飲んだ。その余韻が鈍痛となって頭の芯に残っている。だから今日は、ビントロと、理論の応酬をする気にはなれなかった。 ビントロは学生時代、片想いで躁鬱(そううつ)状態になったことがある。 本当に死ぬのじゃないかと、回りを心配させた。 でも結局相手に、想いを打ち明けることができないまま、卒業をむかえた。 その後、時間の経過と共に想いはうすれ、今は記憶の隅に、セピア色になって残っているだけだった。 「あれでよかったんだ」「彼女の未来のためにも、俺なんか、いないほうがよかったし」「だいじなのは彼女自身だったからな」卒業後仲間が集まったとき、時折口にする、ビントロの得意のセリフである。仲間内ではこれを、ビントロの「十八番」と呼んでいた。 「相手からの見返りなんか求めない」と、博愛を口にする、ビントロの言葉を聞いて「あいつ又、片想いの癖でも出たのかな」と、一馬は思った。 「だいたい『恋愛』と、キリストが説く『博愛』とは、次元が違うだろ」 「恋愛感情は相手があって始めて芽生えるものだし、博愛主義となれば、もっと高尚な、たとえば全人類に対する平等愛といったような、哲学的心情をいうのではないか」と一馬は自問自答した。 「恋とか、愛とかを理解しようと思うより、今の素直な気持ちが一番大切じゃないのか」一馬はそう、ビントロをさとした。 「そうだな」ビントロはいつになく、素直だった。 そしてその素直さが、明らかに何かに落ち込んでいることを物語っていた。 人を好きになる気持ちは誰にも抑えることはできない。 でも、相手の立場、自分の立場、そしてそれらを判断して抑制する理性というものがある。そこに葛藤が生れ、又悩みもあるのだ。 いや、そんなんじゃなく、ビントロは、ただ相手の気持ちを推し量ることができず、怯えているだけかも知れない。「わからない」ことほど人を恐怖に陥れるものもないからなと、一馬は思った。 「もう一回、会いたいな」ビントロが、力なくつぶやいた。 一馬には想像がついた。 「ビントロが今、思いを寄せているとしたら、あの人しかいないはずだ」 それは、同じ職場の研究室にいる片瀬千鶴のことであった。 職場での、ビントロの彼女に対する言葉づかいと、時折見せるあの目つきは尋常ではない。普段のビントロを知っている者からすれば、ミエミエといってよかった。昨年の忘年会のとき、お開きになった後、二人はどこかに消えている。 それ以来、二人の態度にぎこちなさがあるのを、一馬は何度か目撃していた。 「だけどまずいな。彼女は結婚をしているし」と一馬は思った。 そして千鶴の夫である片瀬良は、同業にスカウトされ、会社は辞めたが昔の同僚でもある。 つづく 2007.05.22 シュー

2007年05月21日 Posted by shu at 15:45 | 日記 | この記事のURL
●五月晴(さつきばれ)の朝
5月21日、朝6時半に出社し、オフィスの窓を開けた。 ビルの谷間が、切り抜かれたようにブルーに染まっていた。 まだ、誰も見ていない今朝の太陽が、その光を、向かい側のビルのガラスに反射させている。 「ああ、五月晴だな」と思った。 「一年」は、もしかすると5月のためにあるのかもしれない。 3月の淡い緑も、今は濃緑となって街中を包みこんでいる。 朝のひんやりとした空気が澄みわたり体内を通り抜けた。 心の中にしこっていたモノが、大気の中に、洗われ溶けていく。 この季節さえあれば、又一歩から始められる。 そう思えるのが五月だ。 公園に、一番人が多いのも五月。 家の中にじっとしていることができず、春の陽光に誘われるのだ。 抗争する頭の中の雑念を捨て、ただひたすらジョギングをするひと。 風にゆれる枝葉の影に、活字をさえぎられながらも、ひたすら単行本の誌面に目を落とすひと。 ヘッドホンから流れるラルゴの旋律に、過ぎし日と、明日からの未来を乗せ、今という現実になお、戸惑いを隠せないひと。 人の数ほど、思いも千差ある。 けれど、その一つ一つを包み込んでも、 5月の青い空は、余りあるほど遠く深い。 2007.05.21 シュー
《2007.05.21撮影》

2007年05月18日 Posted by shu at 09:03 | 名言 | この記事のURL
●心得、青年達へ―周恩来
中国の指導者、周恩来が若き俊英たちに語った言葉 をみつけました: 1.「よく目を使うこと」すなわち、読書であり学ぶこと。 2.「よく耳を使うこと」相手の声に耳を傾け、さまざまな意見をよく聴くこと。 3.「よく口を動かすこと」明快に、自信満々と、正義と真実を語ること。 4.「よく手を動かすこと」人任せにしない、自分で考え、自分で手を打つこと。 5.「よく足を動かすこと」座して待つのではなく、自ら歩いて、 人と会い広く社会の中で人脈をつくること。 6.「頭を使うこと」知恵を沸かすこと。 そして「君達は人民の子である。ゆえに人民のことを決して忘れてはならない」 と付け加えています。 今風に言えばすなわち、先輩、親、社会に対する恩を決して忘れてはならない。 私利私欲になるな!ということ。 「素顔の周恩来」外文出版社、参照しました。 写真は:www.aladding.comより拝借しました。

2007年05月15日 Posted by shu at 07:02 | 書くということについて | この記事のURL
●ワンペーパーにまとめる技術
最近、メールとか企画書など、いわゆる「書く機会」が増えて いませんか? 大量生産して、駆けずり回って売りさばいてきた時代から 商品、またはサービスのアイデア、新しいビジネスモデルを 生み出す「企画力」が重要視される時代になったということです。 そこで昨今、「書かれたもの」すなわち論文、リポート、企画書 なるものが重要視されてきています。 何をすべきか? それらを、文章を持って表現しなければなりません。 でも、書くことは苦手という方が意外と多いのです。 何故苦手なのでしょう。 頭の中で考えていることを、書いてまとめることがそれほど、 難しいことなのでしょうか。 その理由はたぶん、説得力ある文章を「どう表現していいかわからない」 「どういう構成で書けばいいのか・・」といったところにあるように 思います。 実はそう考えるところに落とし穴があります。 私たちは小説家ではありません。 じっさいに仕事で書く文章には「表現力」「文章構成」などは 求められません。というより、企画書、報告書の構成はだいたい 定型とし存在しているのです。 1.背景 2.中身 3.見込み この3つの構成が定型方といえます。 例えば花屋さんであれば: 1.母の日に花を買う男の子が増えてきた、だけど男の子は何を 買っていいかという知識がない、という背景。 2.そこで企画の中身として、1位から3位まで売れ筋セット花なるモノを作ってしまう。 また、母の年代別人気セット花なども作る。  そして「母の日特別セール」を企画し、メルアドに告知。 3.効果として、女性の購買数に上乗せして、男性購買層の広がる。 などと頭に浮かびます。 そしてそれらを企画書にまとめる際は、詩的表現や比喩的に読者を魅了しようとする 必要などありません。企画書の性格上それらは、かえって不適切な表現となります。 むしろ仕事上で「書く」場合に求められるものは、「情報処理能力」という事になります。 以上、次の書籍を参照しました: 中野雅至(著) 「劇的ワンペーパーたった一枚にまとめる技術」 http://tinyurl.com/2tg9nd では。 写真はイメージです。 ↓↓↓↓↓

2007年05月05日 Posted by shu at 08:28 | 旅先でみつけた話 | この記事のURL
■この木なんの木
サンフランシスコからの帰路、ホノルルに立ち寄りました。 太平洋に浮かぶ小島は自然の宝庫です。 海水と温暖な気候が生みだす最も美しき地球の一面を誇ります。 この美しさを守ることがすなわち「平和」ということかもしれません。 今ハワイは観光誘致の、争奪戦の真っ最中です。 世界のグルメ、世界のファッション、世界のエンタテ、日本のエステと占い、 あらゆるモノがこの地に進出し、激しく争奪戦をおこなっています。 そしてそのターゲットは、まぎれもなく日本人です。 争奪戦をよそに、少し郊外に外れると、風の音と、小鳥のさえずりしか 聴こえない静かな自然がたたずんでいます。 どこかで見たような木がありました。 何の木か、気になる木です。 他にも、黄色い花を満載した木がありました。 見たこともない花をさかせています。 ワイキキにいると分刻みにお金がなくなりますが、 郊外では身体の芯から癒され、おまけにノウミソまで整体された気分に浸り、 料金はタダです。
この木は何の木でしょう。気になる木です。
見たことのない花を咲かせています。
連休もいよいよ終盤です。 多くの人にとりゴールデンウィークはかけがえのないものです。 問題は、すぐに終わってしまうことです。 「月曜日からまた、現実にもどらなきゃ」と 重い気持ちに叱咤している方も多いかもしれません。 「連休など関係なし」という立場の方も、もちろんいらっしゃいます。 でもお互い、大切な方と共に過ごせる連休が又、やって来ますことを 目ざしましょう。 では。

2007年03月30日 Posted by shu at 10:52 | 日本語診断 | この記事のURL
●間違いだらけの慣用表現
慣用表現を間違いないよう、気を付けたいものです。 1.「口をつむる」 2.「二の舞を踏む」 3.「的を得た意見」 4.「謙虚さを念頭に入れて行動する」 5.「去年の雪辱を晴らした」 さて一体、いくつの間違いがあるでしょうか? 答えは、”全部”です。 1.「口をつぐむ」が正解です。 漢字で「噤む」と書きます。硬く閉ざして、意識的に何も喋らない、 というニュアンスがあります。 2.「二の舞を演じる」が正解です。 「舞」は演じるのであって、「踏む」のではありません。 ちなみに「二の舞」とは、舞楽(*)で、「安摩(あま)の舞」のあと、 その舞をまねて、二人の男女が面白おかしく、舞う舞いのことで、そこから、 前の人と同じ失敗を繰り返すことを「二の舞を演じる」というように なった、とのことです。 3.「的を射る意見」が正解です。 「的」は矢で射(い)るものです。 4.「謙虚さを念頭に置いて行動する」が正解です。 「念頭」とは、「心の中」を表す言葉で、いわゆる髪の毛のある頭 そのものではありません。したがって、「心の中(念頭)に置く」 となります。 5.「去年の雪辱を果たした」が正解です。 「雪辱」とは以前に受けた「辱(はじ)」除き去ることです。 したがって、「晴らす」のではなく「果たす」のです。 * 舞楽⇒ http://www.kyoto-ap.ne.jp/gagaku/bugaku/bu-top.htm 以上は、「日本語診察室」という、新聞のコラムで 勉強しました。 「正確に知る」ことの大切さを思い知りました。 毎日配信する僕のメルマガにも、文章の間違いが 沢山あるに違いないと思うと、恥かしいかぎりです。 お気づきの点がありましたら、どうぞメールにて、 ご指摘いただけますよう、お願い申し上げます。 では。 メルマガ「1日1分1語」、編集後記の転載です: http://www.geocities.jp/shumatts_jp/kotoba/ 写真は、文章と直接関係ありません。 ↓↓↓↓

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