2007年10月14日
●「自己肯定術」
「自己肯定術」
提起1
人は失敗すると、落ち込みます。
次のスタートを切れない人もいます。
また、同じように失敗しても、
気持ちの切り替えが早い人もいます。
「成功しなきゃ!」と、あまり自分を追い込まないことが大切。「〜すべきだ」という“べき思考”がつよいほど、失敗への不安も高まってしまいます。
何かに挑戦するということは、同時に失敗のリスクも伴うわけですから、完ぺき主義はかえって、失敗への恐怖を助長します。「成功すればいいな!」と、願望を抱く程度がよいといえます。失敗を「ネガティブ」にとらえてはいけません。
提起2
どうすれば、失敗した後も、
前向きな自分を保ち続けることができるでしょうか。
まず、自己を肯定するところから始めます。
日本人の意識傾向として、自己肯定より、自己否定から始める人が多いようです。「しょせん僕には力が無いし」「しょせん私なんかお金も、経験もないし」などです。自分を肯定できなければ、他者も肯定できず、人間関係を豊かにすることもできないかもしれません。がんばった結果「イマイチだ、ダメだった」と捉えるのではなく、「イマイチだったけれど、ここまで努力することができたぞ」と評価してよいのです。それが次の挑戦へのやる気をわき起こします。人生とは生涯挑戦だからです。ここまででいい、ということは無いのです。むしろいつも前向きに歩むことそれ自体が「成功そのもの」といえます。
提起3
仕事に限らず、人が成長するには、
失敗にめげず、粘り強く時間をかけて
努力し続けることが大切です。
人間、一朝一夕(いっちょういっせき)に成長することはできません。前に進みまた後退する。その繰り返しです。工場でモノを作るように人間は育ちません。人は試行錯誤があり、何かが次第に好きになり、その仕事への興味が深まります。そして、もっと工夫しようという気持ちも芽生え、工夫の幅が広がれば、成功する可能性も高まります。
臨床心理士・柴田博文氏の文を参照し作文しました。
柴田博の書:「心の教育とカウンセリング・マインド」(東洋館出版)他