江戸時代は、教育熱が高まっていきます。
そんな中、各藩は藩士の人材を育成するため、藩校をつくって学問や武芸を教えました。
一方、寺子屋は庶民の教育機関です。
町人や農民の子供が通っていました。
現代でいう、小学生や中学生ぐらいまでの子供たちです。
読み・書き・そろばんを中心に学んでいました。
幕末にかけて、寺子屋の数は急増しています。
受験生ともなると、毎月のようにテストがあって大変です。
「江戸時代に生まれていたら、テストなんてなかったのに・・」
そう思ったかもしれませんが、武士にもテストはありました。
学問吟味(ぎんみ)といいます。
5年に一度の学力試験です。
3年に一度の時期もありました。
受けたい人が、幕府に申請して受験します。
試験科目は、四書五経などが中心です。
史記などの中国の歴史書も、受験科目として選ぶことができました。
出世に関係のない試験とされていましたが、合格すれば、新たな役職についたり、よい家柄の所へ養子にいくことができたので、みな必死に勉強したようです。
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