アフィリエイト広告を利用しています
ファン
最新記事
<< 2019年02月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28    

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog
タグ / 在宅介護

記事
闇の雄叫び 19 (螺旋) [2017/12/26 23:00]
仕事を休み、ぼんやりと改善しつつある眩暈の揺れを覚えながら、これまでも何度となく自問自答してきたことを、自室のベッドに横たわりながら反芻することになる。 それは出口の見えない虚しさだけの回想でもあり、急に何もすることがなくなった日々がもたらした、不意な時間軸的余裕だったのかもしれない。 そこでは、本当にどうしようもない程の堂々巡りを自問し、答えにすらならない自答をただひたすらに繰り返すだけとなる。 これまでの父の件では、そしてそれに纏わる自身の立ち回りとは、..
闇の雄叫び 16 (引き算) [2017/12/13 22:00]
精神病院への入院を土壇場で断られ、家族も主治医もケアマネージャーも途方に暮れる事態となったが、父の身体機能の低下は著しく進み続け、その介護度は、それまでの「要介護3」から「要介護5」へと上げられ、諸々の介護サービスの利用範囲も目一杯まで引き上げられることになった。 だがそのことは、介護保険利用枠の適用範囲が現行法上での最大限まで認められたという一縷の安堵と同時に、一方では、その限度枠一杯まで利用するしかない状況でもあったので、それに支払うことになる費用も目一杯嵩む現..
闇の雄叫び 13 (闇の雄叫び) [2017/11/25 23:00]
菓子折を手に、父が世話になっていた認知症患者特化型の施設を訪れたのは、父を退所させてから10日ほど経ってからの事だった。 施設の食堂ロビーでは馴染みの顔の入所者達がそれぞれテレビを眺めていたり、ソファにぼんやり腰掛けるなどしており、暴言を吐く父を、よく叱り付けていたあの女性の姿もあった。 会釈をしながらその中を通り抜ける。 ただテレビに目を向けたままの者、「こんにちわ」や「ご苦労様です」と、丁寧に挨拶を掛けてくる者など、入所者様々である。 ..
闇の雄叫び 11 (かりそめの月日が終わるとき) [2017/11/20 16:15]
父危篤 ―――― 勤務中に知らせを受けたので、早退して一旦自宅に寄り、そういう連絡が入ったと母へ伝える。 外出着を準備するのに母が寝室のドアを開け放つと、そこでは施設をたらい回しにされる直前まで父が寝起きしていたベッドがあり、長年使っていた布団や枕が整然と延べられたままである。 あの日まで、認知症在宅介護の修羅場と化していた筈のベッドだが、いまやそれは用途も温度も必要としないただの物体でしかなく、もうここに父は戻らないのだなと、なにやら虚無感に囚われてゆく。 ..
闇の雄叫び 10 (急変) [2017/11/17 22:13]
その後母が回復し、日常生活を取り戻すまでの間、施設から父の退所を促す連絡が来なかったのは、我が家にとって何よりの救いとなり奇跡だったといえよう。 施設へは毎日足を運び、父の様子を窺い話しかけ、何回かに1度はスタッフや他の入所の皆様へということで菓子や飲み物といった差入れもしていた。 本来、家族からの付け届けの類については、どこもそうだが一切断られるのが普通であった。だがそこではいつも素直に受け取って貰えており、それがこちらとしてはなにより安堵できることでもあった。 ..
闇の雄叫び 9 (”我”というもの) [2017/11/17 02:10]
結局は、施設側に折れてもらったのだろう。 後ろ髪を引かれる思いを胸に、父のいる施設を後にしながら、帰りの車中ではただただそんな気持ちに苛まれた。 「どうか宜しくお願いします」と、施設の責任者に玄関口で頭を下げたときも、相変わらず父の叫び声は轟いており、こちらをじっと窺っていた何人かの他の入所者達の顔も目に入った。 その中には、父を一生懸命に叱り付けていた女性の姿もあり、隠れるか消えてなくなりたい気持ちとで一杯になる。 「ちょっとあなた!どうしてそんな酷いこと言..

プロフィール
ココカラさんの画像
ココカラ
プロフィール
記事カテゴリー
介護(23)
日常(1)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 介護ブログ 親の同居介護へ
にほんブログ村
検索
タグクラウド
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。