2017年05月04日
プラセンタの製造方法を理解して、コスパの良い製品選びを
「プラセンタ」には、いくつかの製造方法があります。
まず、胎盤からエキスを抽出する時の「抽出方法」、その後エキスから水分や不純物を取り除いて粉末にする時の「乾燥方法」。
どのような製造方法で作られたかによって、製品の純度や品質が違ってきます。
各メーカーによって独自の方法で作られていることもありますが、プラセンタ製品選びをしているとよく見かける抽出方法と乾燥方法、その特徴を書いてみます。
その前に、「プラセンタの効果・効能」と、「プラセンタ独特の成分である成長因子の効果」「プラセンタの種類とメリット・デメリット」「サプリの形状による違い」を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
・4/23 「プラセンタサプリメントの効果にはどんなものがある?」
・4/24 「プラセンタ最大の特徴である成長因子(グロースファクター)について」
・4/26 「プラセンタの種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリット」
・5/6 「プラセンタサプリメントの、形状による違い」
【抽出方法】
・加水分解法
プラセンタの主成分であるたんぱく質を酸でアミノ酸レベルにまで分解しますが、強い酸が使われていると有効成分まで壊してしまう可能性があります。
メーカーによっては、酸や塩基などを加えない独自の加水分解法で抽出されている商品もあります。
・酵素分解法
加水分解法に比べて有効成分の抽出率が高いので成分の量が多くなり、高品質の製品が作られます。
プラセンタの抽出法としてはメジャーな方法で、この抽出方法で作られている製品は多いです。
・高圧酵素分解法
酸素分解法に比べて、より有効成分の抽出率が高くなります。
・凍結融解法
他に比べると安価に簡単に抽出できる方法ですが、有効成分が失われやすいため現在はあまり使われていません。
・凍結酵素抽出法
凍結融解法の抽出率の低さを酵素分解法で補う効率の良い抽出方法ですが、コストがかかります。
・細胞培養法
成長因子を多く含み純度が高いため効果が高くなりますが、商品のお値段も高くなります。
現在プラセンタの抽出方法では最高峰と言われており、世界特許を取得しています。
・分子分画法
特殊なフィルターで必要な有効成分だけ抽出するため、高濃度で抽出できます・分子分画法
・非分解法
その名の通り胎盤から有効成分を分解することなく抽出するので、非常に純度が高いです。
胎盤の機能もそのまま残し、体内に長く留まるのが特徴です。
【乾燥方法】
・フリーズドライ
プラセンタエキスを凍結させたあとに加圧して真空状態にし、水分と不純物を取り除いてから乾燥させる方法です。
加熱しないため、純度と有効成分が保たれやすいです。
・スプレードライ
水分を含んでいるプラセンタエキスに高温の希釈剤を吹きかけて乾燥させる方法です。
熱により有効成分が失われやすく、希釈剤により純度が低くなりやすいです。
低コストで作れますがプラセンタ含有率の表示義務がないため、ご自身での見極めが必要になります。
プラセンタ選びのポイントとして、抽出方法は「酸を使った加水分解法」と「凍結融解法」を避け、乾燥方法は「フリーズドライ」にしておくのが無難だと思います。
いくらお安くても、成分があまり入ってないようじゃ意味がないですしね。(じゅうぶんな含有量が表示されているならいいのですが)
コスパで考える場合は価格と消費日数だけにごまかされず、「1日どのくらいのプラセンタ成分を摂れるのか、それで1袋(瓶)何日分なのか、プラセンタ1mgあたりいくらなのか」という部分に着目してみて下さい。
プラセンタの一日の推奨摂取量は、100mgとも200mgとも300mg~500mgとも言われ、情報がまとまっていないようです。
同じく上限も特に定められていません。
私はいま、1日360mgのプラセンタを摂取していますが、最初の十日間ほどはその倍の720mgでした。
メーカー側は基本的に「1日360mg」を目安にしていますが、「その倍(720mg)を摂取できる、毎月2袋のコースもありますよ」という売り方もしているため、720mgくらいじゃ危険視されてるわけではないんだと解釈しました。
飲みながらレビューを書いているので、興味のある方はこちらからご覧ください。
販売ページや広告などでは「1日7200mg」などと4~5桁の数字が書かれていることもありますがそれは原液換算の話で、1日推奨量は原液から水分を乾燥させて原末にした量なので、(製造方法にもよりますが)実際はだいたい1/20~50くらいになっていることが多いです。
それほど深く調べてない人にとっては分かり辛い表記かもしれませんが、どちらにしても含有量が明記されている商品は良心的ですし、安心できます。
表記した数字が推奨量の1/10とか、さすがにそんなメーカーもないでしょう。(他の美容成分がメインの場合は有り得ますが)
ある程度のラインを満たしているからこそ、原液換算にしても原末にしても、「数字」を出せるのだと思います。
【関連記事】
・4/23 「プラセンタサプリメントの効果にはどんなものがある?」
・4/24 「プラセンタ最大の特徴である成長因子(グロースファクター)について」
・4/26 「プラセンタの種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリット」
・5/6 「プラセンタサプリメントの、形状による違い」
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6233159
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック