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2018年01月19日

女性に多い「急性膀胱炎」の基礎知識 予防策・原因・症状など



女性特有の病気ではないけれど、女性の患者数が圧倒的に多いという病気の中に、「膀胱炎」があります。

いったい何割くらいの女性がかかってしまうのか・・・
調べたところ、「5人に1人」「3人に1人」「誰でも一生に1度はかかる」など見解も様々ですが、どちらにしても多いですよね^^;


ただこの膀胱炎、あくまで一般的な話で例外もあるでしょうが、基本的にはいきなり命に関わるような病気ではなく、予防しやすく治りやすい一面もあります。

膀胱炎にはいくつも種類があって細分化されているのですが、今日は女性に最も多いと言われている「急性膀胱炎」についてをまとめてみます。
原因を知り、少しでも予防と改善のお役に立てたらと思います。



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膀胱炎とは


尿道から入り込んだ細菌により、膀胱の内側の粘膜が細菌感染して炎症が起こる病気です。
炎症すると膀胱機能障害が起こり、尿を溜めたり排尿する機能が上手く働かなくなります。
主な症状は、残尿感・頻尿・排尿時の痛みなど。
男性患者に比べると女性患者の数が圧倒的に多く、女性患者のほとんどが「急性膀胱炎」ですので、つまりは膀胱炎患者のほとんどが急性膀胱炎ということになります。

「細菌により」と書きましたが、細菌が原因ではないこともあります。




なぜ女性の方が多いのか


男女差としては、尿道の長さの違いが深く関係しています。
女性の尿道は平均4〜5pなのに対して、男性の尿道は約4倍ほど。
その上女性は男性に比べると尿道口が肛門や膣に近いため細菌が付着しやすく、尿道が短いので入り込んだ細菌が膀胱に到達しやすいのです。

女性にとって、尿道口に菌が付着すること自体は特別なことではないですし、そもそも完璧には避けきれません。
でも健康な状態ですと、菌は尿と一緒に流されてしまいます。
ただ、病後や疲れで体力が落ちたり、次の排尿までの時間が長い(トイレを我慢するなど)などということがあると、感染しやすくなります。

また、女性は男性に比べて冷え性の人が多いのですが、身体が冷えると菌に対する抵抗力が落ちるため、そのことも女性の方が多い原因のひとつとされています。

妊娠や生理でも膀胱炎になりやすいので、女性に多いのも納得の結果です。





膀胱炎の種類


膀胱炎の種類は「急性と慢性」「細菌性と非細菌性」「単純性と複雑性」「若年型と中高年型」など色々な分類の仕方があり、それ以外に「間質性膀胱炎」「出血性膀胱炎」「CIS性膀胱炎」など、原因や症状により細分化されています。

・「急性と慢性」・・・治療経過による分類
・「細菌性と非細菌性」・・・細菌が原因になっているかどうかによる分類(細菌が原因ではないこともあり)
・「単純性と複雑性」・・・他の病気が原因になっているかどうかによる分類(前立腺肥大症、尿路結石、糖尿病などに起因する場合があります)


女性患者のほとんどが「単純性(基礎疾患に起因するものではなく尿道から感染)」で「細菌性(主に大腸菌)」で「急性」になります。





急性膀胱炎の特徴、原因、症状


・原因となる細菌のほとんどが大腸菌で、急性膀胱炎患者の70〜85%ほどを占める
・主な症状は残尿感、頻尿、尿の濁り、血尿、腹痛、排尿時の痛み(特に排尿の最後)
・慢性膀胱炎に比べると痛みの強いことが多い
・主な原因は体調不良、疲れ、ストレス、冷え性、トイレの我慢、妊娠、性行為
・処方される抗生物質で治りやすい(効きやすい)
・高熱が出始めたら腎盂腎炎になっている可能性あり





膀胱炎の症状を感じ始めたら・・・


・水分をたくさん摂り、トイレに何度も行くようにする
・トイレは絶対に我慢しない
・身体を温める(特に下半身は重ね履きや靴下やひざ掛けなどで重点的に)
・ゆっくり休んで疲れをとる、無理をしない
病院に行く





膀胱炎の予防策


・水分を多めに摂る
・トイレを我慢しない
・下半身を冷やさない
・こまめな手洗い
・生理用品や下着はこまめに取り換えて清潔を保つ
・排便後は、前から後ろに向けて拭く
・疲れやストレスを溜めない工夫
・疲れたり病後は無理をしない
・ウォシュレットは大丈夫ですが、ビデの使い過ぎに注意
・性行為のあとは早めに排尿する
・クランベリーのジュースやサプリメントの摂取(欧米では膀胱炎に効果があると言われています)


大まかにいうと
1.大腸菌ができるだけ尿道に付着しない工夫
2.尿道に入り込んだ場合、できるだけ早く排出する工夫
3.もし入り込んでも感染しないでいられる免疫力を保つ工夫

このスリーステップに気を付けることが大切です。





何科に行けばいいの?気になる検査方法


内科、婦人科、泌尿器科で診てもらえますが、一番細かい尿検査をしてくれる泌尿器科が一番お勧めです。
検査方法は基本的に問診と尿検査です。
病院からの指示もあるでしょうけど、採尿する時は出始めの尿ではなく、途中の尿の方が正確に診断されやすくなります。

細菌性の膀胱炎の場合は抗生物質の投与が主な治療方法になり、早いと1日で症状がなくなります。
1週間ほど服用することになるでしょうが、症状が消えても完治しているとは限らないため、必ず飲み切ってください。


初めて泌尿器科に行く前は不安でした・・・
行ったことのない科ですし、患部を見られるような検査だと嫌だなぁと。
でも実際に行ってみると内科などと大差のない雰囲気で(患者の分布なども)、検査も尿検査だけで、不安も吹き飛びました。

内科でも細かい尿検査をしてくれる病院はあるかもしれませんが、もしそうじゃなかった場合、最初にもらった抗生物質が今の症状には効かない可能性もあります。
「近くに泌尿器科が無い」「かかりつけの内科医がいる」などという場合は話は別ですけど、私のように「泌尿器科は近くにあるけれど抵抗感がある」という方には、「どうか不安がらずに一度行ってみてください」と言いたいです。





男性に多い慢性膀胱炎


男性の膀胱炎に多いのが、慢性膀胱炎です。
これは大腸菌が尿道に付着して膀胱に・・・というパターンではなく、何かしらの基礎疾患を起因としていることがほとんどです。
代表的なのは、前立腺肥大症、膀胱結石、尿路結石、糖尿病、腫瘍など。
尿道に長期間放置したカテーテルが原因となる場合もあります。

症状は急性膀胱炎と似ていますが、急性膀胱炎に比べると緩やかで、気付かない人もいるくらいです。
基礎疾患のせいで膀胱内が細菌感染した場合は抗生物質で抑えたりもしますが、基礎疾患を治さない限りは完治させるのが困難です。

原因となっている細菌が多様なので、受診は泌尿器科を強くお勧めします。





まとめ


膀胱炎になりやすい方、もし前述の「予防策」をされていないようでしたら、習慣に採り入れるようにしてみてください。
歳とともに免疫力は低下していきますが、けっこう症状が出にくくなる(膀胱炎になりづらくなる)のではないでしょうか。
たとえば、生理用品の取り換え時間を短縮しただけで、膀胱炎になりにくくなったなどという話もあります。

私はクランベリーエキスやサジー(両方とも膀胱炎に効くと言われている)を摂取している期間は一度も膀胱炎の症状が出ませんでしたが、元々膀胱炎予防に特化した商品だったわけではないので、この先も検証を続けていきたいと思います。
実は昨年12月に私も膀胱炎になってしまったので、また最近、サジージュースを飲み始めました。
たまたま治る時期だったのかサジージュースの影響かは分かりませんが、その後症状は消えました。


病院に行って薬を飲めば簡単に治ることが多い病気ではありますが、放置しているとさらに腎臓まで細菌が到達してしまい、腎盂腎炎になる危険性もあります(経験しました><)。
また、繰り返す場合は他の病気が原因かもしれません。
病院に行かなくても治ってしまうことがある病気ですが、病院が苦手な方でも、一度は原因を確認する意味で行ってみた方が良いと思います。


基礎疾患などが原因じゃない場合は、予防策によってかかりにくくなる病気だということをお忘れなく!
まずは普段から、「下半身を冷やさない」「トイレを我慢しない」ですね。







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タグ:急性膀胱炎
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