おとといの5/22午後、シロタンとジロタンが脱走した。シロタンのみ緊急地震警報の前に縁側から家に戻ったが、ジロタンの姿を見ていない。ところがその5分後、遠くに猫の唸り声みたいな声が聞こえてきたのだ。何だか気になって、その唸り声の方へ行ってみると、なんとうちのジロタンが隣家の庭で唸り声を上げているではないか。
しかも、どうやら同じく庭にいた黒っぽい野良猫の2メートル離れた尻に向けて唸っているのだ。両者は固まっていて、ジロタンのみ唸っているだけで、黒っぽい猫は黙ったまま。ジロタンは唸ってはいるが、その猫の尻に向かって唸っている形なので、両者は睨み合いはしないで、これからどうしてよいやら固まっているかんじ。
しかもその庭先には、お隣の奥さんとご主人がいて、草刈りの打ち合わせをしていて、それで黒っぽい猫がそっちへ逃げて行けないみたいだった。後ろにはジロタンがうるさいしで。お隣の庭で堂々とバカみたいに大声出してるうちのジロタンが超恥ずかしかった。
本当はお隣の庭へ柵を飛び越えてジロタンを取っ捕まえたい気分だったが、お隣の庭へ無断で入る訳にもいかず、とりえあず水スプレーを持ってきて、台所の裏口ドアからジロタンめがけて水を噴射し浴びせ掛けた。一旦裏口ドアを閉めたら、もう二匹はいなくなり、遠くにまだ唸り声が聞こえたが、その後どうなったかは定かでない。
その二匹の戦況を洗濯機の上からじーっと、うちのミネちゃんとシロタンが筒井順慶のように見下ろしていた。その黒っぽい猫だが、最初見慣れぬ黒猫とばかり思っていたが、改めて考えてみると、足の先が白っぽく体格的にも、もしや去年の7月以来一度も観てない「時政くん」ではないのか。時政くんは生きていたのだ。この厳しい冬を奇特な誰かに餌を貰って生き延びていたのだ。安心した。
夜7時、薄暗くなった縁側の外へジロタンの名前を呼んだら、木小屋の方からそそくさとジロタンが石段を下りてきて、何もなかったかのように縁側から家の中へ戻ると、カリカリをガツガツと食べだしたので、ずっと腹を空かせていたようだ。きっと、時政くんに唸ったりしたものの精神的には疲労していただろう。
新島の緊急地震警報の直前に早々に戻って来たシロタンだが、この一件で分かったのだが、シロタンは地震にではなく、外に見知らぬ猫がいることにビビッて、そそくさと家の中に戻ってきたようだ。以前にも同じようなことがあったのもそんな理由からだろう。こんなシロタンが大きなムクドリを襲うなどできっこないはず。
その5分後、ジロタンもその野良猫と遭遇しガンを飛ばしたという訳だ。まだジロタンが子猫の頃、お隣の空き家との境の柵を挟んで、この時政くんとジロタンとで、夕方遅くに睨み合ったことがあって、この時もうちのジロタンだけが唸っていた。多分、自分らのテリトリーに外敵が侵入したという認識から威嚇したようだ。2年前のこの時の時政くんも、大きなジロタンに黙ったまま。
すぐに駆け寄り、ジロタンを抱っこして引き上げさせて睨み合いは無事終了した。ジロタンも時政くんに唸ってはみたものの、これからどうやってこの場を引き上げて良いやら分からなかったようで、ワイが引き上げに来てくれたことが、ちょうどよかったみたいだ。
猫日記より(2021.5.24)
セアカオオアリの羽アリが二匹出たが、猫らは手でちょっかいを出すだけで食ったりせず。子猫らは大騒ぎしている割に大丈夫で二匹とも外へ出してやった。
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