野良猫だったミネちゃんをどうにか手懐けて、おばあちゃんが念願だった猫を飼い始めることができるようになったけれど、それまで何度も保護猫譲渡会などに行っては門前払い扱いだったので、自力で何とかしようと考えた。それまでの間は、おばあちゃんがどこかで猫と触れ合える場所がないか探した。
何せおばあちゃんは保護猫譲渡会でも、各猫ごとにケージにプロフィールが掲示されており、各自ちゃんとした名前があるのに、おばあちゃんはそんなこと無視で、昔うちで飼っていた猫の名前で呼んでは、ケージの針金の隙間に指先を入れては各猫の体を突いたりしていた。その程度が限界だった。
当市は田舎なので猫喫茶などあるわけないので、猫喫茶のある盛岡市などに行くしかない。たかだか猫と触れ合うだけのことで、わざわざ盛岡市まで行くのも大変なので、もっと猫と触れ合える面白そうな場所はないかと探してみた。すると、ユーチューブ動画で見たのだが、石巻港から小型フェリーで田代島に向かうのが面白そうに思えた。
石巻湾に浮かぶ田代島は猫島として有名だそうで、かなりの数の猫が観光客が来るのを待っているそうなのだ。これは行ってみるしかないと思ったが、うちのおばあちゃんは90歳近いので、片道100キロ近い一般道だけでも疲れそうなのに、さらに船に乗り換えて田代島まで往復するのは、年齢的に厳しいかもと思えた。
そこで、試しに自分だけ田代島に行ってみて、おばあちゃんでも大丈夫か、事前テストをしてみるつもりでいた。車は石巻港のフェリー乗り場の岸壁横に無料で置くことができるので、田代島へは人間の船賃だけで行けるのだが、費用以外の面から考えても、盛岡の猫喫茶に行くどころではない冒険ルートであることは間違いなかった。
そんなこんなしてる1年半前に、カメキチの水槽の水を交換しようとしていたら、突然、ミネちゃんがうちの庭を通り過ぎたのだ。つい手に持っていたパンをミネちゃんの方に投げたら、警戒しながらも拾って食べてくれた・・というのがミネちゃんとの馴れ初めということになる。今では猫(特にシロタン)をいつでも好きなだけ抱っこすることができる環境になり、まるで自宅が「猫喫茶」になったみたいな、夢の世界にいるみたいだそうだ。
猫日記より(2020.11.19)
朝、縁側の猫トイレの辺りをホウキで掃いていたら、ジロタンが一瞬のスキを突いて外に出て、庭の草をスンスンしていた。すぐ外のサンダルを履いて、ジロタンが特に逃げないので、そのまま体をナデナデしてあげてたが、縁側の戸が開いたままだと分かり、すぐに抱っこして中に入って貰った。朝6時の朝飯後、猫四匹はおばちゃんの布団の上に移動。
午後4時過ぎ、猫トイレを掃除しようとしたら、おばあちゃんが縁側の戸を半分開けたままにしてて、ミネコちゃん以外全員脱走済み。やっぱり(鈍臭い)シロタンはすぐに捕まり、他の猫を中に入れようと開けた戸から脱走したミネコちゃんが、5時過ぎに自主的に開けたままの戸から入ってくるも、ジロタンはクロヨンに引っ張られて後をついて回り、家の周りを走り回っている。6時、戸を開けたままでも中に入ってこず、餌の袋の音を鳴らすと、茶の間の前のコンクリートにいた二匹が次々と中に入ってくる。
2022年11月19日
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