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2022年06月09日
母の私へのお別れはナデナデ
母が亡くなる二日前
殆ど意識の無い母が 夜 何かを言おうと口を動かした。
"お"
"おっ"
"おと"
"おとう"
気付いた。父を呼ぼうとしている。間違いない。
母が元気なとき、"あんな人と次生まれてきたら絶対に一緒になんかならん。もっとエエ人と一緒になる!"
そんな母が 意識朦朧(もうろう)とするなか、わたしではなく、父を呼ぼうとしている。
"お母さん、和哉やで!何?!
水か?!"
返事はない。
母の胸に顔を埋めた。すると動かすことの出来ない手が動いた!!
顔を埋めた私の背中をナデナデしてくれた!
今にして思えば、母から私へのねぎらいの思いだったのではないかと思う。
それから、直ぐに母は眠った。
"おとう、お父さん。"
あれだけ 毛嫌いしていた父を最期の最期に呼ぼうとした。
私が知る父は母へのおもいやり、優しさなど微塵も感じられなかったが、ふたりには わたしのしらないところで、いい思い出があったのかもしれない。
殆ど意識の無い母が 夜 何かを言おうと口を動かした。
"お"
"おっ"
"おと"
"おとう"
気付いた。父を呼ぼうとしている。間違いない。
母が元気なとき、"あんな人と次生まれてきたら絶対に一緒になんかならん。もっとエエ人と一緒になる!"
そんな母が 意識朦朧(もうろう)とするなか、わたしではなく、父を呼ぼうとしている。
"お母さん、和哉やで!何?!
水か?!"
返事はない。
母の胸に顔を埋めた。すると動かすことの出来ない手が動いた!!
顔を埋めた私の背中をナデナデしてくれた!
今にして思えば、母から私へのねぎらいの思いだったのではないかと思う。
それから、直ぐに母は眠った。
"おとう、お父さん。"
あれだけ 毛嫌いしていた父を最期の最期に呼ぼうとした。
私が知る父は母へのおもいやり、優しさなど微塵も感じられなかったが、ふたりには わたしのしらないところで、いい思い出があったのかもしれない。