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2016年10月10日

横浜美術館「BODY/PLAY/POLITICS展」へ行ってきました

またも横浜美術館へ行ってきました、今回行ったのはBODY/PLAY/POLITICS、謎の展覧会です。

意外や意外、面白い。今まで見てきた現代アートとはかなり違った切り口で作られています。私は基本行き当たりばったりで行き先を決めているため、たまに現代アート展にうっかり入ってしまうと全く理解できずに出てきてしまうことが多かったのが、これは普通の現代アートとちょっと違う印象。

現代アートは私の偏見だと、心の姿とか既存の物への挑戦や批判、あるがままとかそう言った抽象的と言うか精神的と言うか観念的なテーマが多い印象で、なんと言うか、純ないしは不純みたいな、綺麗な世界と言うか綺麗の対極にある汚れみたいな発想の世界が多かった印象なのが、この展覧会は不思議、ある種非常に物質的と言うか社会的なテーマを芸術としているのが面白い、綺麗とか汚いとかどちらでもないとか言う考えではなく、もっと曖昧なある種自然な社会と言うか、精神世界や部分の凝視ではなく、もっと曖昧な形を表現しているちょっと変わったテーマの作品が多いです。

芸術的な芸術と言うより、文系的な発想の芸術と言うべきでしょうか、詩的な芸術よりノンフィクションやドキュメンタリーや紀行的な芸術と言うべきでしょうか、芸術とはちょっと違う視点で作られたそんな世界。

よく見ると作品の出典が1人が黒人のイギリス人、日本人が2人、ほか3人は東南アジア(マレーシア、タイ、ベトナムより1人ずつ)と普通の展覧会と比べてちょっと出身地が変則的なのも、こういったちょっと変わった雰囲気の展覧会(現代アートは基本変わっていますが、この展覧会はその現代アートのノリともちょっとなんか違う)。

入ってすぐは寝不足なのと展示の仕方がいつもと違うのでなんだこれ???って思っていたのが、3番目の作品である音声だけが延々と流れてくる作品を聞いて、なんとなくどういった着想の作品群なのかがわかって来たという感じでしょうか。

点数は非常に少なく、単に表面だけ流すだけなら30分とかからないような特別展です、作品は映像率が高く、5つもの映像作品が展示されています。逆に明確なモノの展示は2点(3点?)のみと言うもの。ほかも文字や音などで表現されたものも有ります。

正直勧められるかというとそうではありません、なんと言うか現代アートの切り口がなんか違うなぁと言う、現代アートは人を選びます、そして基本私は選ばれません、その私がなんか選ばれちゃったのがこの展覧会、かなり変わり者です。

混雑度は横浜美術館なので大したことはないです、作品点数が非常に少ない(12のテーマ)ので微妙に人が詰って見にくいところは多いですが。

常設展も見る事が可能、ちょうど描かれた横浜と言う、横浜テーマにした展時で、横浜を描いた絵や写真が展時、そしてそれを地図で示すということがやっていました。




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