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2021年11月14日

なぜ猫は人間に「ニャー」と鳴いてくるのか?







世界中で愛されている猫は見た目や動きだけでなく「声」もチャームポイントのひとつですが、この鳴き声はネコ同士のコミュニケーションにはあまり使われていません。



今回は、猫が人間のためだけに特別な鳴き声をあげる理由について紹介します。



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【目次】

1,猫の家畜化
2,猫が人間に向かって鳴く理由
3,最後に







【猫の家畜化】


過去9000年間に存在した200匹以上の猫のDNA調査を行った2017年の研究では、「人間と共に暮らす猫」が初めて誕生したのは紀元前8000年頃の古代アナトリアの肥沃な三日月地帯だとされています。



肥沃な三日月地帯は人類が初めて農耕を行った地域であるため、この研究では農耕によって得られた穀物を食べるネズミを駆除したい人間とネズミを食べる猫の互恵関係が結ばれた結果、自然と「猫の家畜化」が進んだと結論付けられています。



このように家畜化される以前の猫は、野生の中で単独で暮らす生き物で、同種とめったに出会うことはなかったと考えられています。


そのため、当時の猫はお互いに出会った状態でしか使えない「鳴き声」よりも、お互いに出会うことなく使える「マーキング」というコミュニケーション手段を主に使っていたとのことです。


現代の猫のコミュニケーションにおいても、体をこすりつけたり排尿したりして匂いを残すマーキングが主要な地位を占めていると説明されており、「嗅覚を使ったほうが効率的なので、声を使う理由が存在しません」と指摘されています。







【猫が人間に向かって鳴く理由】


実際に、人間のペットとして飼われる猫は、人間と暮らすうちに「人間に対して鳴き声をあげる」という行為を覚えるという研究結果も2011年に発表されています。



この研究は野良猫と飼い猫の鳴き声について調査することで、野良猫は「人間や人形、犬などに対して無差別にうなり声をあげる」。



一方、飼い猫は「人間相手の場合でしか鳴き声をあげず、人間相手の場合はうなり声ではなくニャーと鳴く上、鳴く頻度も高い」ことを確認し、「人間と暮らすことで、鳴き声で人間の注意を引くことを学習している可能性がある」と結論付けています。


こうした猫の鳴き声について、「あなたの返答がネコが聞き取れるほど十分に肯定的かつ予測可能だった場合、猫はあなたとコミュニケーションしようと頑張ってくれる場合もあります」と言われており、猫と会話のようなやり取りをすることも可能だと言われています。







【最後に】


簡単にまとめると、元々猫ちゃんは、マーキングで仲間とやり取りしていましたが、嗅覚の能力が低い人間は、反応しないので、鳴くことで人間の注意を引くことになったということです。



猫ちゃんが人間に向かって鳴くのは、人間の能力に合わせてくれた結果だと考えると、猫ちゃんが優しくて良かったですね、ということですね♪



今回のブログは、以上です。












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