あの頃映画 松竹DVDコレクション 30's Collection::東京の合唱/淑女と髯 [ 岡田時彦 ] 価格:2,000円 |
岡田時彦 (1903-1934)
昨日「滝の白糸」というサイレント映画を紹介しました。
その主演の一人が岡田時彦という人です。
活躍していた時期が大正から昭和の初期にかけてです。
なので今では知っている人が少ないと思いますが、紹介します。
この時代を代表する二枚目俳優の一人ですから。
生まれは1903年東京府東京市神田区(現東京都千代田区)。
映画界に入ったのは1920年で17歳の時。この時は野羅久良夫、野良久良男という芸名を使っていました。
後に谷崎潤一郎に岡田時彦という芸名をもらいます。(本名は高橋英一といいます)
1925年、日活大将軍撮影所に入りますが、1928年には松竹蒲田撮影所に移籍。
そこでは小津安二郎監督作品に出演し、普通のどこにでもいるような小市民を演じています。
鈴木傳明、高田稔とともに松竹蒲田の三羽烏と呼ばれました。
その松竹も1931年には退社。不二映画社を作るが長続きせず。
1933年には京都に戻り、新興キネマ京都太秦撮影所に入社。
そこで昨日紹介した溝口健二監督の「滝の白糸」などに出演。
だがこの頃から持病だった結核が悪化。1934年1月16日に、30歳の若さで亡くなります。
女優の岡田茉莉子は長女です。
ドラマとかで見かけます。
岡田茉莉子さんは高校時代「滝の白糸」を見たことを母に話すと、その主演の岡田時彦が父親であることをはじめで伝えられたそうです。
ちなみに岡田茉莉子さんの芸名も谷崎潤一郎が付けたものです。
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