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映画



日下五郎は許嫁の弥生を捨て、蕗子と駆け落ち。1年が過ぎるころ、蕗子の従順さに飽き足らず、五郎は弥生と一緒になろうとするが・・・・


監督：成瀬巳喜男
原作：大佛次郎
音楽：飯田信夫
撮影：立花幹也
編集：岩下廣一


日下五郎：佐伯秀男
蕗子：霧立のぼる
江間弥生：江戸川蘭子
父：汐見洋
母：英百合子
圭介（弥生の弟）：生方明
蕗子の父：丸山定夫
小柳：三島雅夫


1937年成瀬巳喜男監督作品「雪崩」。
別に雪山の話じゃないですよ。タイトルについては冒頭原作者の言葉が出てくる。

ストーリーにあるよう、主人公の日下五郎は端的に言えば結構なクズ野郎。
許嫁を捨て駆け落ちしておきながら、1年で飽き足らずより戻そうと。
しかもそれが正しいんだからと思い込んでるのが危ない。
息子に対する父の説教がしっかりしていて、刺さる。

主人公があまりに身勝手で理屈っぽい分、女性たちは輝いているように見える。
考えは古いのかもしれないが。