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2015年01月09日

カストロ大統領|米国と国交回復



Holaaaa a 皆様!

まだ寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?(^o^)

今日は、ちょっとだけキューバという国の性格や、最近の情勢についてのお話です。



キューバはこのブログでも何度かお話したように、社会主義国の国です。

現在でも国民のほとんどが公務員として働いていて、それはつまりどの職についても給料にほとんど差がないという状態。
個人でビジネスをする事も、全面的に許可されているとは言えない現状。
私達のいる資本主義社会のように、〔働けば働くほど、頑張れば頑張るほどお金が儲けられる〕という社会システムではないのです。

ちなみにキューバ人の平均月給は、なんとUS 20ドル!!! (時給じゃなくて、月給です。)
そのサラリーでもまぁなんとか生活していける、というシステムは作られています。

どんなに頑張ってもこのサラリーが昇給することもほとんどないとなると、当然仕事に対するモチベーションもなかなか上がりにくいですよね。


加えて、インターネットの普及率もまだまだ低い。
パソコンを持っている家庭はそんなに多くはなく、海外に親戚がいたり、海外で働いていた等という一部の人々だけが所有することができるのが現状。
(私の彼あめくんの家にもパソコンがなく、いつも友達の家にパソコンを使わせてもらいに行っていました。)

食べ物は、なんと国からの配給(!!)があります。
(ちなみに、まったく無料というわけではなく超安価で必要最低限の肉や砂糖・塩・油などが手に入る、という仕組み)
ガスや水も日本に比べると大変安いため、安い給料でもなんとか生きていくことはできます。

が、一般家庭では、たとえば家電や日用品が壊れた時にすぐ新しいのに買い替える貯金をするのが難しい。
月末には、冷蔵庫に食べ物の貯蓄がのこり少なくなり、そこでお金を出してすぐに買い足すことも難しい。
ちなみに食べ物(肉や魚)、マヨネーズやケチャップなどの調味料は、日本とほぼ同じくらいかそれよりも割高な価格なのです!
これには、私も驚きました。

誰が、月額20ドルで、5ドルのマヨネーズを買おうと思うだろう。
どうやって、400ドルする洗濯機を買い替えることが出来るだろう?
初乗り1CUC(約US1ドル)の相乗りタクシー(アメリカンクラシックカーのタクシーで、現地では"maquina(マキナ)"と呼ばれています)を通勤で利用しているキューバ人も多いのに、これをどうやってまかなうのだろう?

このような現状を見せつけられた私の正直な感想とは、「これはとても、最低限の生活を国にさせてもらえているとは言い難い状況なのではないか?」

医者や学校の先生といった本職のほかに、時間外で内職をしなければ、満足のいく生活を送ることすら厳しい現状があります。


* * * * * * * * *


年々、外国人観光客も増えているキューバ。
バカンスしにカリブ海リゾートであるキューバへやって来る外国人観光客と触れ合う中で、経済的•情報量の差などを目の当たりにする機会も増えたキューバ人のなかには当然、自分たちの国の仕組みに不満を持つ人々も出てきます。

特に、自分の力を存分に発揮したい、よりおおくのチャンスや可能性に恵まれた社会で生きることを求める若者達は、だんだんと増えてきているのです。


* * * * * * * * *


そんな中、昨年12月に、キューバ人も息を飲む大ニュースが発生!
米国のオバマ大統領が、キューバとの国交回復を宣言したのです。
(あめくんも、横で叫んでいました。「ニョ〜〜〜!!!」と。)

ほぼ同時に、キューバのラウル•カストロ現大統領(前大統領であるフィデル・カストロの弟)も、同内容の声明を発表。


image-53c72.jpg


先ほども触れましたが社会主義国であるキューバでは、働いても働いても人々のQOL(=生活の質)はあまり変わらず、それゆえ発展に対するモチベーションが上がらない現状があります。
それをクリアするには、早急な経済発展が必要とされています。
そんな中で、このアメリカとの国交回復はかなり歴史的な第一歩になると思います!

「学者、医者、弁護士、スポーツ選手、アーティスト、その他の鍛錬を積んだプロや、スキルや才能のある人々が、それなりの扱いや報酬を受けられないことがキューバ社会において一番問題だと思う」と、いつも言っていた私のキューバ人の彼氏あめくん。
弁護士である彼も、このニュースを聞いて、冷静に「でも今から5年間前後は、目に見える明らかな改革は起こらないと思うな」と予想していたけれど、現状が少しでも良い方に変わるんじゃないかと喜んでいました。


私もキューバへ観光客として訪れた外国人として、ちょっとエゴかもしれないけれど、キューバに変わって欲しくないという気持ちを感じてしまうことはいなめません。
他のヨーロッパやアジアの国のようにアメリカナイズされ過ぎてしまうと、キューバのユニークな素晴らしさが損なわれてしまうのでは?と、すこし不安になってしまいます。
ラテン&アフリカンな要素を併せ持つ、陽気でリズミカル、情熱的な文化。
モノも金もなくたって、彼らが毎日を笑いながら助け合いながら生きている、強い姿も見てきました。
その中に見え隠れする、時にシャイでセンチメンタルであり、誇りを高く持つ、日本人と似通った愛すべき国民性。

そういったものがグローバリゼーションによって一様化され、損なわれてしまうのでは....?という危惧や寂しさも、ちょっぴり感じてしまいます。

けれども、キューバという国が頑張り次第で自分の理想とする生活を送ることのできる権利の持てる国になってほしい。
私がキューバで知り合った人々も、(みんなそれなりに幸せそうだったけども...少なくとも日本人よりはストレス溜まったカオをしていなかったし)更に幸せに暮らせるようになるのではないか?
彼らのモチベーションになり、それが国の発展を促すのではないか?と、心から期待しています。(^o^)


最後までご精読ありがとうございました。
つたない言葉ですが、政治や方針などをオフェンドする意図ではなく、純粋に、私の経験やキューバ人との対話を通して感じたことや意見を、記録すべく綴ってみました。

皆様は、どう思われますか?(*^^*)


ではまたすぐにお会いしましょう★

Hasta prontooooo!!!!!


Besos,
Azzy.

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