2024年1月3日
羽田空港で2024年1月2日に発生した、日本航空機と海上保安庁の航空機による事故でが、海上保安庁機が管制の許可なく滑走路に侵入した可能性が濃厚となりました
羽田空港C滑走路での事故の直前に、管制官が海保の航空機に対して、滑走路の中に入ることを許可する指示は出していなかったことが新たに分かりました。
着陸した日本航空機には、羽田空港の管制から着陸許可が出ており、日本航空機が着陸許可を復唱したことも分かってきました。
この事故で、日本航空機の乗客乗員379人全員が脱出しましたが、海上保安庁の航空機に乗っていた乗員6人のうち、機長1人がやけど等の負傷を負いつつも脱出しましたが、他の乗員5人の死亡が確認されました。
羽田空港で重大インシデントが発生した事で、運輸安全委員会は管制官とのやりとりなどの調査を始めており、警視庁は業務上過失致死傷の容疑で事故現場の滑走路や日本航空機などを現場検証する方針です。
海上保安庁航空機の男性機長コメント
「管制官から離陸許可が出ていた」
日航機のパイロットコメント
「海保機は視認できなかった」
羽田空港の管制官コメント
「海上保安庁の航空機に対し滑走路の手前まで進む指示を出していましたが、滑走路の中に入る許可は出していない」
国交省の担当者コメント
「滑走路占有監視支援機能が事故当時、正常に作動していたが、管制官が見ていたのかどうか不明だが、画面を常時凝視するルールにはなっていない」
滑走路占有監視支援機能
着陸機が接近する滑走路に別の機体が進入した場合に、管制官に画面上で注意喚起するシステム
国交省は、安全のためのシステムである滑走路占有監視支援機能を、受持監視するシステムは無いとしています
この事態を例えるなら、「警備員が侵入者を知らせる警報装置を常時監視していない」と言っているようなものです
リスク管理のできない国交省によるレギュレーションが招いた事故なのかも知れません
羽田空港での航空機事故が、海上保安庁航空機のミスであるにしろ、管制の安全管理義務そのものであるにせよ、官が招いた事故だと言えます
海上保安庁航空機の認識が、客観的な物証と異なっているのは想定内です
海上保安庁の航空機が「滑走路への侵入許可が出ていないのに滑走路に侵入した」とは認識していないでしょう
警視庁ごときが調査しているから、この国の重大インシデントが減らないのではないでしょうか
医療関係事案から航空機事故まで、すべてを法務省が管轄するのは無理があると思われます
民間の航空会社であれば、着陸許可が無ければ着陸態勢には入らないし、滑走路への侵入許可が無ければ滑走路には入りません
民間では当たりまえにやっていることが、日本の公務員にはできません
日本の公務員の質の低下が招いた重大な事故である可能性があります
市場原理によって質が向上し、劣れば淘汰される民間と、公金で守られた能力の劣る公官が同じ空港を利用することによる弊害かもしれません
事故を起こした海上保安庁の航空機は、元日に大災害にあった北陸能登地方に支援物資を空輸する予定だったということです
人命が失われ、事故後のフライトにも多大な影響を与えています
非常に残念な事故です