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2016年09月29日

脳の休息と認知症の改善効果もある「めい想」のパワー

昨晩のTV番組で、瞑想(めいそう)の素晴らしい効果について放送していました。

昔からヨガや座禅で行われている「めい想」は、体に良いとは言われていましたが、昨晩の番組では、その仕組みが判りやすく説明されていて、脳の海馬・脳幹・小脳なども復活することが紹介されていました。

(1)海馬と前頭前野の関係
海馬は記憶全般にかかわっている重要な器官です。そして、思考・創造・言葉を話す等の知的機能を担っている前頭前野から指示を受けて必要な記憶情報を取り出す働きをしています。

その為、海馬は、まだ前頭前野が寝ている浅い眠りの時を狙って、昼間経験したことや、覚えた記憶などを脳の中の棚の中に整理する働きをしています。

つまり、海馬は前頭前野から大きなストレスを受けていることになります。そして、これが続くと、次第にやせ細っていきます。

(2)「めい想」をした時の脳の状態
「めい想」をして、呼吸に意識を集中すると前頭前野が、呼吸に集中してしまいます。すると、脳波から夢を見ている時に出る「θ(シータ)波」がでてくることが確認されました。

通常「θ(シータ)波」は、就寝して夢を見ている時に出てくるものです。そして、この時には、海馬も活発になることは判っています。

つまり「めい想」をすると、起きている状態で、海馬が浅い眠りの時に行う仕事をすることができるようになり、海馬の負担を軽減することになるのです。

(3)「めい想」の方法と効果
 「めい想」は、姿勢を正して椅子に座り、頭を少しだけ前に傾けて、口を閉じます。舌は、上あごに軽くつけた状態です。目をしっかり閉じて呼吸に意識を集中させます。

この状態で、呼吸の事だけを考えて「めい想」します。

米国の大学の研究では、8週間(20分/日)の「めい想」で、海馬の灰白質の濃度が5%増えたそうです。

海馬は「神経伝達物質」を増やしたり、細胞分裂までして新しい神経細胞を作ることもしていますので「めい想」によるストレス軽減効果で、このような結果を得たのだと思います。

番組では、3分/日の「めい想」を勧めていました。実際にやってみたところ、1回だけですが、もっと続けていたいという気持ちになりました。
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