2013年03月01日
意識・無意識の高い壁
エーコープの一連の改革を、これまで以上に強力に進めて行くには、いくつかの壁があります。
これらの壁について、客観的に検討していかないと、改革をうまく進めることができないと思います。
いくつか、壁と考えられることを挙げてみます。
〇エーコープの営業時間は、スーパー等よりも短いことが考えられます。
短い場合には、JA職員が店舗に行きたくても、すでに閉まっていることが多いと思います。
エーコープを利用していないJA職員は、エーコープの生の状態(品揃え、価格、サービス、利用者の様子など)を知ることができません。
これはJA職員の責任ではないですが、改革を進めていく上で、一つの壁になります。
〇実際に店舗で働いている従業員にある程度の権限が与えられていることが望ましいと考えます。
従業員に、一定の権限(仕入れ商品の選定、価格や販売方法などの提案)が与えられていると、きめ細かなサービスや仕入れ対応が可能となります。
逆に、レジや商品の陳列などの限られた業務のみを担当させていれば、創意工夫が生かしにくい仕組みと考えられます。
特に、正規職員が極めて少数で、大半が権限を持たない非正規職員としていたならば、余程の体制づくりををしなければ、非正規職員の創意工夫を取り入れられないと思います。
創意工夫を取り入れづらい仕組みは、一つの壁となります。
〇JAにおいて、エーコープについて「あきらめ」があると改革は不可能です。
例えば、地域の人口が減っているとか、近くにスーパーがあるなどを理由に、「エーコープは先がない」などという「あきらめ」があれば、改革はできません。
また、「苦労して改革しても利益が上がるかどうかは分からない。それより廃止すれは施設経費や人件費は確実に削減できるので、その方が経営面で有利だ」などと考えるのであれば、もはや本来のJAとはほど遠い姿です。
数字は確かに現時点を表していますが、将来を見通すには現時点での数字だけでは不十分です。
第1に考えるべきは、組合員や利用者のために、何ができるかです。
もちろん、最大限の努力を行っても経営が成り立たず、撤退ということもあるでしょう。
しかし、撤回するということは、「現在のJAの総力を挙げても店舗を維持できません」ということを宣言することであり、「(結果として)JAの力量不足」を認めることとなります。
店舗運営には、スーパーなど成功している事例は多くありますし、JA全農など、専門的なアドナイスを行ってくれるところもあります。
この「あきらめ」は、大きな壁となります。
それでは、この壁は越えることができないのでしょうか?
基本は、ボトムアップで越えていくことが望ましいのですが、現実的には難しい面があります。
しかし、あきらめるのは早いです。
実は、極めて効果の高い方法があります。
しかし、この方法を行うには、トップの姿勢が決め手になります。
その方法は、「JAの役員と幹部職員に一定額以上のエーコープの利用を義務づけ、購入した品目・金額とともに、それらについての評価を提出させる」のです。もちろん自腹でです。
その「評価」をもとに、改革を進めていく方法です。
考える以上に、「決められた店舗で自腹で一定額以上を購入する」というのは、きついものがあります。
しかし、これをきちんと実行すれば、「エーコープが地域住民にとってどのような存在か」が明らかになります。
ここで、エーコープの(管理職以外の)従業員を除外したのは、一定以上の権限や責任を持っている管理職が先頭に立つべきということからです。
非常勤であっても、理事や監事、経営管理委員には、かなり大きな責任があります。常勤役員にはそれ以上の責任があります。
「不採算は切り捨てる。それが改革だ」という毅然たる態度はかっこいいかも知れませんが、最大限の努力を怠り切り捨てるのは、自らの力量と熱意のなさを明示しているのであり、地域住民に「JAにはあまり期待しないように」と宣言しているのものです。
JAはもっと頑張れるはずです。
担当部署で知恵が足りなければ、他部署にも呼びかけてもよいですし、組合員や地域住民にも知恵を求めるべきです。JA全農だって協力してくれると思います。
地域をあきらめない、農業をあきらめない、力強いJAを期待します。
これらの壁について、客観的に検討していかないと、改革をうまく進めることができないと思います。
いくつか、壁と考えられることを挙げてみます。
〇エーコープの営業時間は、スーパー等よりも短いことが考えられます。
短い場合には、JA職員が店舗に行きたくても、すでに閉まっていることが多いと思います。
エーコープを利用していないJA職員は、エーコープの生の状態(品揃え、価格、サービス、利用者の様子など)を知ることができません。
これはJA職員の責任ではないですが、改革を進めていく上で、一つの壁になります。
〇実際に店舗で働いている従業員にある程度の権限が与えられていることが望ましいと考えます。
従業員に、一定の権限(仕入れ商品の選定、価格や販売方法などの提案)が与えられていると、きめ細かなサービスや仕入れ対応が可能となります。
逆に、レジや商品の陳列などの限られた業務のみを担当させていれば、創意工夫が生かしにくい仕組みと考えられます。
特に、正規職員が極めて少数で、大半が権限を持たない非正規職員としていたならば、余程の体制づくりををしなければ、非正規職員の創意工夫を取り入れられないと思います。
創意工夫を取り入れづらい仕組みは、一つの壁となります。
〇JAにおいて、エーコープについて「あきらめ」があると改革は不可能です。
例えば、地域の人口が減っているとか、近くにスーパーがあるなどを理由に、「エーコープは先がない」などという「あきらめ」があれば、改革はできません。
また、「苦労して改革しても利益が上がるかどうかは分からない。それより廃止すれは施設経費や人件費は確実に削減できるので、その方が経営面で有利だ」などと考えるのであれば、もはや本来のJAとはほど遠い姿です。
数字は確かに現時点を表していますが、将来を見通すには現時点での数字だけでは不十分です。
第1に考えるべきは、組合員や利用者のために、何ができるかです。
もちろん、最大限の努力を行っても経営が成り立たず、撤退ということもあるでしょう。
しかし、撤回するということは、「現在のJAの総力を挙げても店舗を維持できません」ということを宣言することであり、「(結果として)JAの力量不足」を認めることとなります。
店舗運営には、スーパーなど成功している事例は多くありますし、JA全農など、専門的なアドナイスを行ってくれるところもあります。
この「あきらめ」は、大きな壁となります。
それでは、この壁は越えることができないのでしょうか?
基本は、ボトムアップで越えていくことが望ましいのですが、現実的には難しい面があります。
しかし、あきらめるのは早いです。
実は、極めて効果の高い方法があります。
しかし、この方法を行うには、トップの姿勢が決め手になります。
その方法は、「JAの役員と幹部職員に一定額以上のエーコープの利用を義務づけ、購入した品目・金額とともに、それらについての評価を提出させる」のです。もちろん自腹でです。
その「評価」をもとに、改革を進めていく方法です。
考える以上に、「決められた店舗で自腹で一定額以上を購入する」というのは、きついものがあります。
しかし、これをきちんと実行すれば、「エーコープが地域住民にとってどのような存在か」が明らかになります。
ここで、エーコープの(管理職以外の)従業員を除外したのは、一定以上の権限や責任を持っている管理職が先頭に立つべきということからです。
非常勤であっても、理事や監事、経営管理委員には、かなり大きな責任があります。常勤役員にはそれ以上の責任があります。
「不採算は切り捨てる。それが改革だ」という毅然たる態度はかっこいいかも知れませんが、最大限の努力を怠り切り捨てるのは、自らの力量と熱意のなさを明示しているのであり、地域住民に「JAにはあまり期待しないように」と宣言しているのものです。
JAはもっと頑張れるはずです。
担当部署で知恵が足りなければ、他部署にも呼びかけてもよいですし、組合員や地域住民にも知恵を求めるべきです。JA全農だって協力してくれると思います。
地域をあきらめない、農業をあきらめない、力強いJAを期待します。
【Aコープに期待の最新記事】
投稿者:inochinotanbo|19:13|Aコープに期待
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