2017年07月18日
コードブルー3rd第2話
【コード・ブルー 〜ドクターヘリ緊急救命〜 THE THIRD SEASON STORY2】
【導く者】
藍沢耕作(山下智久)が救命救急センターに戻って一週間が経過した。しかし、白石恵(新垣結衣)と藍沢のフェローへの指導方針などを巡るぶつかり合いは、緋山美帆子(戸田恵梨香)や藤川一男(浅利陽介)も辟易するほど
横峯あかり(新木優子)への藍沢の指導の厳しさは、センターを円滑に回したい白石にとって許しがたいものだった。白石は藍沢の復帰を願ったことを早くも後悔し始める
そんな折、開放骨折の患者、宮本望海(古畑星夏)が救急搬送される。17歳の望海は妊娠していることがわかり、駆けつけた父の勉(平山祐介)はHCU(高度治療室)でほかの患者が寝ていることも顧みず大声で娘をしかり始める。出産を望む望海に勉は大反対しているのだ
妊娠で悩んでいるのは、この親娘だけではなかった。藤川は冴島はるか(比嘉愛未)の懐妊を知ったものの本人から話してくれないため聞くこともできずに思い悩んでいた。藤川は、そのことをうっかり白石や緋山に話してしまう。そこには藍沢もいた
藍沢は人体模型を使って胸腔ドレーンの練習をする横峯を見つけ、ICU(集中治療室)に連れていく。意識がない患者を最高の練習台と語り練習を促す藍沢の考え方についていけず横峯はついに泣き出してしまう。傍では灰谷俊平(成田凌)が震える腕を必死で押さえているなど白石は救命センターの現状に頭を抱えてしまう
ギスギスした師弟関係のまま、ドクターヘリ要請を受けた藍沢と横峯は現場へ飛ぶ。マリーナでクレーンによって吊られた船が落下して、親子3人が怪我をしたらしい。機内で緊張する横峯に、藍沢は3人全員の処置を任せると言い放った
《全面バックアップで医療監修を務めている千葉北総病院救命救急センターのブログより》
第2話の見せ場は藍沢の心タンポナーデを解除するシーンです。心タンポナーデとは、心臓が破れると血液が出るのですが、それが心臓を覆っている心膜との間に溜まって心臓の動きが制限された状態のことを言います。放っておけば心停止してしまいます
藍沢は、まず心嚢内に溜まった血液をドレナージするために心嚢穿刺を選択しましたが、血液は吸引できませんでした。急性の出血の場合には血液が凝固して(固まって)しまうので心嚢穿刺が上手くいかないことはしばしば経験されます。当然、藍沢もそれを知っているはずですが、ここはセオリー通りに一度は心嚢穿刺を試したということでしょう
ここから先が彼の「デキる」ところで、彼はすぐに開胸して直接心膜切開を行って心嚢内の血液を除去することを決断します。心膜開窓という方法もあるのですが、患者にとっては低侵襲ですが手間がかかります。心拍が落ちてきている状況では開胸する方がずっと早くて確実です。案の定、心嚢内は血腫が充満していました。藍沢がこれを切開すると血液が一気にあふれ出したのです
血腫を除去した藍沢はこのあともう一つの「技」を繰り出します。心臓(右心室)の損傷部分を見つけると自分の指でその部分を抑えて出血を止めます。でも、このままの状態で翔北病院までは運べません。かと言って、損傷部分を縫合する手術はできません
そこで彼は「フォーリ-カテーテル(Foley catheter)」を使いました。このカテーテルは尿道に挿入して尿量を測定する時に使用するもので、先端にバルーン(風船)が付いています。心臓の損傷部からこれを挿入し、心臓の中でバルーンを膨らませてチョット引っ張り上げてやると、損傷部を内側から塞ぐことができるのです。まさに応急処置です。オシッコを溜めるのに使う道具を心損傷に利用するなんて何だかヘンな感じですが、何でも応用する柔軟な発想力は救急医には大切です。もちろん北総救命のヘリバッグにも入っています
《音楽の重要性》
1stシーズン、2ndシーズンはストーリーとBGMのバランスが良かったのですが、3rdシーズンはストーリーとBGMが合わないシーンが多く残念です
藍沢が救急車の中で治療しているシーンのBGMは選曲ミスというより音楽感性を疑ってしまうくらい合わず、第2話のメイン治療シーンを、BGMが台無しにしてしまったと思う
不安、緊張、怒り、悲しみ、喜びなどの感情を音楽で奏でる重要性
ひとつのストーリーを音楽でみせることの重要性を理解していないのだろうか…
《メリージェーン洋子》
『耕作〜』
『このブスゥ〜』
『スナックすれちがい』→『バーめぐり愛』に改装されていて、まるで白石たちの成長を見守っているようでホッコリしました
メリージェーン洋子さん、お元気そうで何よりです笑
第2話平均視聴率15.6%
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