2000年代の前半で日本語ラップバブルみたいなのも終わって、レコード会社のいろんなやつから「お前が投げてるところにもう客なんかいないよ」って言われたし。そうしたら「“個”が強くならなくちゃダメなんだ」って思ったり。自分たちにとっての課題を見つけないとダメだと感じてた。アメリカのシーンを見ても参考にできるアーティストはもういなかったし、周りの同世代のラッパーもどんどん元気をなくしていってた。でも、それがこの件の冷却期間というか、凍結期間みたいになって、いい感じに時間が経っていったんだよね。「BOSSはBOSSの戦いをしてるんだな」って認識だったし。時間が勝手に、お互いを“戦友”にしてくれたんだ。だって、もう残ってるの俺らだけなんだから。
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