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2017年06月12日

軽度認知機能障害の発症リスクについて

これまで7回にわたり、
「フリーズする脳」の本を元に、
高次脳機能の低下や、前頭葉の機能低下によって
起こりやすくなる症状について、
お伝えしてきました。

本書によって、私は自分の症状に関係する
下記の事実を知ることができました。

・脳に関するさまざまな症状が起こっているのは、
神経細胞のネットワークが衰退し、無意味な細胞の
集まりに戻ってしまったことで、正常な働きが
できなくなっているからであること。

・神経細胞のネットワークが失われ、
無意味な細胞に戻ってはいるけれど、
病気や怪我で細胞が壊れたわけではないため、
意識してバランス良く脳を使うことによって、
失われたネットワークを
再構築させていくことが可能であること。

・音読や計算ドリルなども、
脳機能を回復させるうえで有効ではあるけれど、
それだけでは回復に限界があること。


2つめに関してですが、前に私は、
「栄養療法開始から半年後の変化について」の
記事の中で、下記のように書きました。

「栄養不足が原因で、感情や表情、言葉が失われ、
一時期は別人のようになってしまいましたが、
2年近いブランクがあるにもかかわらず、
再び自分らしさが自然と戻ってきたことに対して、
驚きを覚えずにはいられませんでした。

それはまるで、いったんバラバラになってしまった
ジグソーパズルのピースを、
改めて枠にはめ直しているかのような、
正確で緻密な回復ぶりでした。」

私は素人ですので、脳に関する専門的な知識は
ありませんが、患者本人としての実感として、
まさに当たっていたということになります。


3つめに関しては、この本を読む1年前から、
ルモシティを始めとするさまざまな
脳力トレーニングを行ってきたけれど、
回復には至らなかったことから、
私自身も「脳トレには限界がある」と
感じていました。

これ以上、何をすれば良くなるのか、
分からないでいた私にとって、
具体的な道しるべを最初に示してくれた
この本との出会いは、回復へのとても大きな
転機となりました。


ところで、築山氏は本のあとがきで、
とても重要なつぎのことを述べています。

(以下、抜粋)
本書では、これまでに「フリーズする脳」という
状態をさまざまな角度から考察してきました。

それは何らかの脳機能がいつの間にか
低下しているために「不意に何かができない」
ということが起こりやすくなっている状態であり、
また、感情系のエネルギーが相対的に高くなって
いるために、思考系を上手く使えなくなっている
状態でもあります。

いずれの場合でも、確実に言えるのは、
放置しておけば深刻なボケ症状に
つながりかねないということです。
逆に言えば、フリーズする脳の段階で気づき、
適切なトレーニングや生活の改善をしていけば、
それ以上状態が悪くなっていくのを防ぐことが
できると私は考えています」


これまで私は皆さんに、自分が体験した
脳に関するさまざまな症状、そして
「フリーズする脳」で挙げられていた数々の症状を、
こまかくお伝えしてきました。

そのうえで、症状を改善させるために有効な方法も、
一緒にお伝えしてきました。

それは、鉄欠乏性貧血を発症すると、
脳の機能低下を引き起こしやすくなるだけでなく、
将来的に軽度認知障害(MCI)を
発症するリスクが、健康な人よりも高いことが、
研究者によって明らかになっているからなのです。
http://healthpress.jp/2015/12/post-2185.html


軽度認知障害は、認知症の前段階と言われ、
健康な人と認知症患者の中間に
位置している状態です。

生活習慣の改善や運動、脳トレなどの
適切な対処を取ると、正常な状態に戻れることも
ありますが、放置していると、
認知機能の低下の状態が続き、
5年以内に認知症を発症しやすくなります。

私は、このことを知ってから、
1日も早く脳を元気だった頃の状態に
戻さねば、という思いが強くなり、
それまで以上に努力をするようになりました。

ちなみに、築山氏によれば、
低下した脳機能が回復してくると、
つぎのような共通した変化が起こるそうです。

まずは、前回の記事でお伝えした状態とは反対に、
「目が動くようになる」。
つまりは、前頭葉が情報を受け取りやすくなり、
「目をキョロキョロと動かし、周囲の情報を
広く集めよう」とするそうです。

もう1つは、「声が大きくなり、
話に身振り手振りが混じるようになり、
はっきりとお話」をするようになるという
変化が表れるそうです。

これについて、築山氏は「フリーズする脳」の中で、
つぎのように述べています。

(以下、抜粋)
「脳はレーダーの中枢であり、情報を処理する
器官であるのと同時に、体を使って意志を表出
しようともしています。その機能が高まってくると、
相手に何かを伝えようとしたときに、
口を始めとして、体がパッと動くようになる。
要するに意志と表現に一体感がでてくるわけです」

これに関しては、私も回復の過程で
同じ変化を自分で感じていました。

まず、栄養療法を開始してまもなく、
話し声が大きくなりました。
その後、会話の最中に身振り手振りが出るようになったり、
表情が少しずつ豊かになっていき、
生き生きとした状態を取り戻すことが
できました。

他に、回復の過程で自覚していたのは、
話す速度と体を動かす速度(俊敏さ)
の変化でした。

両方とも、まるで段差が大きな階段を
上がっているかのように、
ある日とつぜん、速くなったことが
何度もありました。

話す速度が速い、つまり早口な人は、
頭の回転が速いとよく言われますが、
俊敏さも脳の機能と
関係しているのかもしれません。

これらは私にとって、回復の
バロメータの1つになっています。


それでは今回は、
これで終わりにします。

次回は、脳機能低下の原因について、
お伝えしようと思います。




これまでの記事を最初からご覧になりたい方は、
こちらから→https://fanblogs.jp/hinketu/archive/3/0


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のり
神奈川県在住の主婦です。9年前、子宮筋腫が原因で、重い鉄欠乏性貧血を発症しました。発症までの過程や症状、今まで受けてきた治療法などを、綴っていきたいと考えています。 どなたかのお役に立てたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
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お問い合わせはこちらから https://form.os7.biz/f/192cd280/ こちらからもどうぞ QR.jpg
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