2014年04月09日
A379・「ピンコロ細胞」概論(2)
(前回)
1、ピンコロとは?
2、ピンコロ死について
3、「ピンコロ細胞」
(今回)
4、ピンコロ細胞はもともと体内にあるのでは?
ピンコロ細胞とは「人間が、自身の体がこの先自力で生きていけない状態になった時、体全体の組織、細胞と協議し、合意を得たうえで心臓のスイッチを切る細胞」とイメージするものです。
A373「ピンコロ細胞概論(1)2項ご参照
http://fanblogs,jp/hapise/archive/503/0
万能細胞からピンコロ細胞が出来ないものか?
後期高齢者の妄想であり願望ではありますが、こんなことを書いていますと、本気で考えている研究者がいるかもしれない!?
そんな気もしてきます。
その後も、親の介護を続けながら、わが身の処し方をあれこれと考えています。
長年高齢者医療に携わってきたお医者さんや、介護を続けてきた人の心のうちを拝聴していると、
ピンコロ細胞はもともと各人の中にあるのではないか?
それを、周りの人の感情や終末医療という名のもとに、その働きを制限しているのではないか?
と思ったりします。といっても確信ではなく、この先、微妙に変わるのかもしれません。
5、「終末期」〜当人の心と周囲の人の思い
保健科学、機能回復学者であり、高齢者の終末期医療に携わっておられる学者であり、お医者さんである先生と、内科医であり高齢者医療、認知症医療の現場で、身体と精神の両面から高齢者が望む終末医療の在り方を研究している奥さんのお二人で書かれたブログ「今こそ考えよう高齢者の終末期医療」を拝見しました。
今は介護の立場にあるけれど、近い将来介護されるようになってもおかしくない後期高齢者にとって、示唆に富むものでした。要点をいくつか列記します。
・私たち医師は、高齢者を怖がらせないように!との配慮で、死について話さないようにしていたが、実際は逆で、自分の意見をはっきり言ってくれます。
・外来通院の認知症患者さんに「人間は誰でも死が近くなると食べたり飲んだりすることが出来なくなる。しかし、今の医療は鼻から管を入れたり、胃に穴を開けたりして栄養を入れ、数年長く生きられる。意思表示できる今のうちに自分の意見を言っておいた方が良いですよ」と説明すると、ごく少数の人は「分からない」と言い、ほとんどの人は「そんなことをしてまで生きたくない」と言います。
・こんな話をして落ち込む患者さんはいません。「自分の希望を言えてよかった、心配がなくなった」と言います。
・欧米には何故寝たきり老人がいないのか?
福祉大国のデンマーク、スエーデンには、いわゆる寝たきり老人はいないと本に書かれ、
イギリス、アメリカ、オーストラリアの医師に学会で聞くと「ほとんどいない」と答えます。日本との違いは何か?
答は、胃瘻(いろう)や点滴などの人工栄養での延命を行わない事でした。
これらは非倫理的だと国民みんなが認識しているからでした。これらは老人虐待という考え方さえあるそうです。
欧米が良いのか?日本が良いのか?
しかし、胃瘻を外さないように両手を拘束されている患者を目の前にすると、人間の尊厳を考えざるを得ません。
・高齢者が終末期に受ける医療は、
家族が本人に何を望むかではなく、
本人の立場で選んでほしい。
・普段からどのように人生を終えるかを考えて、意思表示をしておく必要があります。
大切な自分の人生を、家族や、医療者に任せてはいけないと思います。
・認知症患者は病気が進行すると
食事を認識できなくなります。
介助して食べさせると、むせるようになります。
脳細胞が減って、口や喉の筋肉をコントロールできなくなるのです。
口を開けなくなったり、咀嚼せず口の中に食べ物をためるようになるのは、体が食べ物を必要としなくなっているのです。
寝たきりで、しゃべることも出来ず、家族の顔も分かりません。認知症の終末期です。
・患者の尊厳と生活の質を考えると、終末期の高齢者に胃ろう、点滴で延命を図るのは非倫理的との考えで、緩和医療に重きを置く諸外国に対して、
日本では「何もしないのはかわいそう」「ガ死させられない」「1日でも長く生きてほしい」など残される家族の思いばかりが優先され、(患者の心身を良い状態にするための)緩和の考えが後回しにされていたのではないでしょうか
以上、連載されたブログから要点の一部を抜き出させて頂きました。
6、口から食事を摂れなくなったら
体が食事を必要としなくなると、脳細胞の働きで、食欲がなくなったり、口から食事を摂れなくなったり、即ち口を開けたり、噛んだりしなくなると説明されます。
このお医者さんご夫妻のブログでは認知症患者の例で説明されましたが、ガンでも他の病気でも同じことと解されます。
「口から食事を摂れなくなった」ということは、
「体が食べ物を必要としなくなった!」 ということです。
人の体本来の摂理にしたがって生命をコントロールする特殊な細胞組織か脳細胞が体の活動を止めるように指令をだしているのだろうと解されます。
自然の摂理にしたがって静かに去っていくか、
それとも、何もわからない寝たきりの状態でも延命治療で生かされていくか?
前記の如く、ごく一部の認知症患者が「分からない」と答え、それ以外の人たちは皆、延命治療はしてほしくないと答えました。
私もまた「望まない」と答える1人だと、今は思います。
リビング・ウイルとかいう書式があるようですが、いずれにしてもはっきり意思表示して、子世代、孫世代にあらぬ負担をかけさせることのない様にする責任があると心得ます。
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-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(1)
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-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(2)
2-2、「運動」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(3)
2-3、「食習慣・食生活」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(4)
3、「心・頭脳の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(5)
4-1、「病気・傷害・医療」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(6)
4-2、「糖尿病」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(7)
5、「福祉・介護・看護」
「ジャンルなし」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(8)
1、ピンコロとは?
2、ピンコロ死について
3、「ピンコロ細胞」
(今回)
4、ピンコロ細胞はもともと体内にあるのでは?
ピンコロ細胞とは「人間が、自身の体がこの先自力で生きていけない状態になった時、体全体の組織、細胞と協議し、合意を得たうえで心臓のスイッチを切る細胞」とイメージするものです。
A373「ピンコロ細胞概論(1)2項ご参照
http://fanblogs,jp/hapise/archive/503/0
万能細胞からピンコロ細胞が出来ないものか?
後期高齢者の妄想であり願望ではありますが、こんなことを書いていますと、本気で考えている研究者がいるかもしれない!?
そんな気もしてきます。
その後も、親の介護を続けながら、わが身の処し方をあれこれと考えています。
長年高齢者医療に携わってきたお医者さんや、介護を続けてきた人の心のうちを拝聴していると、
ピンコロ細胞はもともと各人の中にあるのではないか?
それを、周りの人の感情や終末医療という名のもとに、その働きを制限しているのではないか?
と思ったりします。といっても確信ではなく、この先、微妙に変わるのかもしれません。
5、「終末期」〜当人の心と周囲の人の思い
保健科学、機能回復学者であり、高齢者の終末期医療に携わっておられる学者であり、お医者さんである先生と、内科医であり高齢者医療、認知症医療の現場で、身体と精神の両面から高齢者が望む終末医療の在り方を研究している奥さんのお二人で書かれたブログ「今こそ考えよう高齢者の終末期医療」を拝見しました。
今は介護の立場にあるけれど、近い将来介護されるようになってもおかしくない後期高齢者にとって、示唆に富むものでした。要点をいくつか列記します。
・私たち医師は、高齢者を怖がらせないように!との配慮で、死について話さないようにしていたが、実際は逆で、自分の意見をはっきり言ってくれます。
・外来通院の認知症患者さんに「人間は誰でも死が近くなると食べたり飲んだりすることが出来なくなる。しかし、今の医療は鼻から管を入れたり、胃に穴を開けたりして栄養を入れ、数年長く生きられる。意思表示できる今のうちに自分の意見を言っておいた方が良いですよ」と説明すると、ごく少数の人は「分からない」と言い、ほとんどの人は「そんなことをしてまで生きたくない」と言います。
・こんな話をして落ち込む患者さんはいません。「自分の希望を言えてよかった、心配がなくなった」と言います。
・欧米には何故寝たきり老人がいないのか?
福祉大国のデンマーク、スエーデンには、いわゆる寝たきり老人はいないと本に書かれ、
イギリス、アメリカ、オーストラリアの医師に学会で聞くと「ほとんどいない」と答えます。日本との違いは何か?
答は、胃瘻(いろう)や点滴などの人工栄養での延命を行わない事でした。
これらは非倫理的だと国民みんなが認識しているからでした。これらは老人虐待という考え方さえあるそうです。
欧米が良いのか?日本が良いのか?
しかし、胃瘻を外さないように両手を拘束されている患者を目の前にすると、人間の尊厳を考えざるを得ません。
・高齢者が終末期に受ける医療は、
家族が本人に何を望むかではなく、
本人の立場で選んでほしい。
・普段からどのように人生を終えるかを考えて、意思表示をしておく必要があります。
大切な自分の人生を、家族や、医療者に任せてはいけないと思います。
・認知症患者は病気が進行すると
食事を認識できなくなります。
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口を開けなくなったり、咀嚼せず口の中に食べ物をためるようになるのは、体が食べ物を必要としなくなっているのです。
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日本では「何もしないのはかわいそう」「ガ死させられない」「1日でも長く生きてほしい」など残される家族の思いばかりが優先され、(患者の心身を良い状態にするための)緩和の考えが後回しにされていたのではないでしょうか
以上、連載されたブログから要点の一部を抜き出させて頂きました。
6、口から食事を摂れなくなったら
体が食事を必要としなくなると、脳細胞の働きで、食欲がなくなったり、口から食事を摂れなくなったり、即ち口を開けたり、噛んだりしなくなると説明されます。
このお医者さんご夫妻のブログでは認知症患者の例で説明されましたが、ガンでも他の病気でも同じことと解されます。
「口から食事を摂れなくなった」ということは、
「体が食べ物を必要としなくなった!」 ということです。
人の体本来の摂理にしたがって生命をコントロールする特殊な細胞組織か脳細胞が体の活動を止めるように指令をだしているのだろうと解されます。
自然の摂理にしたがって静かに去っていくか、
それとも、何もわからない寝たきりの状態でも延命治療で生かされていくか?
前記の如く、ごく一部の認知症患者が「分からない」と答え、それ以外の人たちは皆、延命治療はしてほしくないと答えました。
私もまた「望まない」と答える1人だと、今は思います。
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