2014年02月14日
A361・親の慈愛と職業保育
1、育児には親のスキンシップ・慈愛が第一のはず
新しい東京都知事が誕生して重点公約に「保育待機児童ゼロ」を掲げています。
国会では政府が「女性のキャリアアップ」を誇らしげに論じています。
どちらも現実論として、日本社会の歪を補うために必須であろうことに異論はありません。
しかし親の慈愛を受ける時間を日々大幅に削減され、職業保育に委ねられる子供の寂しさを重視する声が一向に聞こえてきません。
最重点課題を見失った方向に世の中が流れて行くようで心配です。
育児は親が常に子供と接し、子供はそれを肌で感じながら育つのが理想で、現実にはそれがかなわない為の次善策として保育所があるはずです。
2、母親が外に働きに出るということは?
(1)生活費を得るため、家計を補うため
(2)自分の欲望を満たすため
この2つに大別されましょうか
(1)のケースが多数派のような気がします。
衣食住費の為もありましょうし、昨今は塾・習い事の費用の為に多くの母親が働きに出ているようです。
塾に行くのが当たり前、学校より塾を重視する風潮があるとなると、普通の人なら異常に思うでしょうが、「わが子に人並みのことを・・・」と願う親の気持ちを否定はできません。
このために下の子が保育園行き!などを思うとやり切れない気持ちです。
待機児童ゼロなどの保育園対策は目先の問題として必須でしょうが、本質的には働きに出なくてもよい施策を編み出すのが行政であるはずです。つい八つ当たり的に政治批判をしたい気分に駆られます。
教育システムの理想というか、塾とか私学、公立の教育能力を一元化した姿をイメージして、少なくとも学校に行って、更に塾に行って!というようなことのない教育システムを構築することが文科大臣の使命だろうと思います。
教育委員会の見直し議論がなされていますが、本質的な教育改革の中の「魁より始めよ」であってほしい。目先のごまかしの為の議論に終わらないことを願っています。
教育サラリーマンを排除し、教育指導に心血を注ぐ学校システムが実現してくると、保育園待機児童問題の解消にも直結することでしょう。
(2)のケースは自分が老齢化するなど被介護者となること迄を含めて考えるとよさそうです。
日本は男性社会が長く続いてきたので、女性の社会進出が極めて遅れています。キャリアアップを目指す女性が増えることは好ましいことに違いありません。
育児をどうするか!を考えずにキャリアだけを論じることはないでしょうが、「保育所に預ける」に短絡していないか?と思われるキャリア女性をテレビでよく見かけます。
子供は親の肌のぬくもりを体で感じて育ちます。
保育所で保母さんがやさしく接してくれても、お姉さん、おばさん先生であって母親ではありません。
赤ん坊から幼児、児童、小学生へと育っても、母親がそばに居て欲しい気持ちは同じでしょう。
朝から夕食時まで、或は夜まで保育所に預けられて、親がそばに居るのは夜だけ!
それでも「親はなくとも子は育つ」でしょう。
育つけれども、親との絆は弱いものになると考えるのが自然と思います。
幼少のころ、早い時期から程この傾向が強く出るようです。
この問題を心理学者はどう解析しているのでしょうか。
当然のことながら育児は両親で行うもの。母親と父親がどう補完しあうか?!
現実は子供に大きな負担を掛けていることでしょう。
弱い立場の子供はじっと耐えざるを得ません。成長と共に子供に自立心が形成されていきますが、古来日本の美徳であった「親孝行」の精神は希薄化し、自我が強まっていくことでしょう。
小学2年生の作文に「私のお母さん」という題で「お母さんが家にいるだけでぽかぽかしたきもちです」とあったそうです。母を求める子の心が痛く伝わってきます。
若いお母さんたちの会話に「子供を託児所に預けたり、学校から帰っても家に誰もいなかったり、寂しい思いをさせている引け目があって、子供に言うことも言えない」というやり取りがあったとか。この気持ちはやがて麻痺していくのでしょうか?
自分のキャリアとか願望の為に親を求め慕う子供を大方の時間を他人に預け、子供の人格形成期間を日中はほとんど留守にして過ごすとします。やがて自分が年を経て老齢を重ねるようになったとき、どうなるか?
極めて極端な場合は、戸籍上の親子関係だけになってしまうかもしれません。
多くの場合、「親の背を見て子は育つ」と期待するのは虫が良すぎるという結果になるのでは?
人それぞれでしょうが、現役時代だけでなくその先も見据えての人生設計が大切だと思うのです。
加えて、一人暮らしになっても、孤独な老人にならないような心身の準備を心がけたいものです。
政治、行政もまた目先の話題性を追うだけでなく、女性のキャリアアップは子世代の人格形成と密接に関連する問題として政策を練ることが大切と思うのです。
幼児、児童を持つ母親が働きに出るということは、動機が(1)であれ(2)であれ、子供に寂しい思いをさせ、親子の絆を損なう、すり減らすのが一般的のようです。
一番大切なのは何か?!
冒頭に述べたように、最近の議論にはこれが抜けているように思えるのです。
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バックナンバータイトルを下記分類で一覧致します。
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1、「日記・諸事寸話」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(1)
2-1、「身体の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(2)
2-2、「運動」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(3)
2-3、「食習慣・食生活」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(4)
3、「心・頭脳の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(5)
4-1、「病気・傷害・医療」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(6)
4-2、「糖尿病」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(7)
5、「福祉・介護・看護」
「ジャンルなし」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(8)
新しい東京都知事が誕生して重点公約に「保育待機児童ゼロ」を掲げています。
国会では政府が「女性のキャリアアップ」を誇らしげに論じています。
どちらも現実論として、日本社会の歪を補うために必須であろうことに異論はありません。
しかし親の慈愛を受ける時間を日々大幅に削減され、職業保育に委ねられる子供の寂しさを重視する声が一向に聞こえてきません。
最重点課題を見失った方向に世の中が流れて行くようで心配です。
育児は親が常に子供と接し、子供はそれを肌で感じながら育つのが理想で、現実にはそれがかなわない為の次善策として保育所があるはずです。
2、母親が外に働きに出るということは?
(1)生活費を得るため、家計を補うため
(2)自分の欲望を満たすため
この2つに大別されましょうか
(1)のケースが多数派のような気がします。
衣食住費の為もありましょうし、昨今は塾・習い事の費用の為に多くの母親が働きに出ているようです。
塾に行くのが当たり前、学校より塾を重視する風潮があるとなると、普通の人なら異常に思うでしょうが、「わが子に人並みのことを・・・」と願う親の気持ちを否定はできません。
このために下の子が保育園行き!などを思うとやり切れない気持ちです。
待機児童ゼロなどの保育園対策は目先の問題として必須でしょうが、本質的には働きに出なくてもよい施策を編み出すのが行政であるはずです。つい八つ当たり的に政治批判をしたい気分に駆られます。
教育システムの理想というか、塾とか私学、公立の教育能力を一元化した姿をイメージして、少なくとも学校に行って、更に塾に行って!というようなことのない教育システムを構築することが文科大臣の使命だろうと思います。
教育委員会の見直し議論がなされていますが、本質的な教育改革の中の「魁より始めよ」であってほしい。目先のごまかしの為の議論に終わらないことを願っています。
教育サラリーマンを排除し、教育指導に心血を注ぐ学校システムが実現してくると、保育園待機児童問題の解消にも直結することでしょう。
(2)のケースは自分が老齢化するなど被介護者となること迄を含めて考えるとよさそうです。
日本は男性社会が長く続いてきたので、女性の社会進出が極めて遅れています。キャリアアップを目指す女性が増えることは好ましいことに違いありません。
育児をどうするか!を考えずにキャリアだけを論じることはないでしょうが、「保育所に預ける」に短絡していないか?と思われるキャリア女性をテレビでよく見かけます。
子供は親の肌のぬくもりを体で感じて育ちます。
保育所で保母さんがやさしく接してくれても、お姉さん、おばさん先生であって母親ではありません。
赤ん坊から幼児、児童、小学生へと育っても、母親がそばに居て欲しい気持ちは同じでしょう。
朝から夕食時まで、或は夜まで保育所に預けられて、親がそばに居るのは夜だけ!
それでも「親はなくとも子は育つ」でしょう。
育つけれども、親との絆は弱いものになると考えるのが自然と思います。
幼少のころ、早い時期から程この傾向が強く出るようです。
この問題を心理学者はどう解析しているのでしょうか。
当然のことながら育児は両親で行うもの。母親と父親がどう補完しあうか?!
現実は子供に大きな負担を掛けていることでしょう。
弱い立場の子供はじっと耐えざるを得ません。成長と共に子供に自立心が形成されていきますが、古来日本の美徳であった「親孝行」の精神は希薄化し、自我が強まっていくことでしょう。
小学2年生の作文に「私のお母さん」という題で「お母さんが家にいるだけでぽかぽかしたきもちです」とあったそうです。母を求める子の心が痛く伝わってきます。
若いお母さんたちの会話に「子供を託児所に預けたり、学校から帰っても家に誰もいなかったり、寂しい思いをさせている引け目があって、子供に言うことも言えない」というやり取りがあったとか。この気持ちはやがて麻痺していくのでしょうか?
自分のキャリアとか願望の為に親を求め慕う子供を大方の時間を他人に預け、子供の人格形成期間を日中はほとんど留守にして過ごすとします。やがて自分が年を経て老齢を重ねるようになったとき、どうなるか?
極めて極端な場合は、戸籍上の親子関係だけになってしまうかもしれません。
多くの場合、「親の背を見て子は育つ」と期待するのは虫が良すぎるという結果になるのでは?
人それぞれでしょうが、現役時代だけでなくその先も見据えての人生設計が大切だと思うのです。
加えて、一人暮らしになっても、孤独な老人にならないような心身の準備を心がけたいものです。
政治、行政もまた目先の話題性を追うだけでなく、女性のキャリアアップは子世代の人格形成と密接に関連する問題として政策を練ることが大切と思うのです。
幼児、児童を持つ母親が働きに出るということは、動機が(1)であれ(2)であれ、子供に寂しい思いをさせ、親子の絆を損なう、すり減らすのが一般的のようです。
一番大切なのは何か?!
冒頭に述べたように、最近の議論にはこれが抜けているように思えるのです。
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