2014年01月14日
A353・「馬鹿」とは?
1、「馬鹿!」のいろいろ
午年の正月、「馬」に関わる故事ことわざを書き出した中に「馬太郎(=馬鹿者)」がありました。
馬鹿〜様々な使われ方をあれこれ並べていると、自分のあれこれと重なって、深い親しみが湧いてきました。
相手に対しても、自分に向かっても、「馬鹿!」と言って卑下したり、叱ったり、励ましの意味を込めての「しっかりしろよ!」であったり・・・
「バカでかい」などと「とてつもない!」という意味であったり・・
午年の正月、「馬」に関わる故事ことわざを書き出した中に「馬太郎(=馬鹿者)」がありました。
馬鹿〜様々な使われ方をあれこれ並べていると、自分のあれこれと重なって、深い親しみが湧いてきました。
相手に対しても、自分に向かっても、「馬鹿!」と言って卑下したり、叱ったり、励ましの意味を込めての「しっかりしろよ!」であったり・・・
「バカでかい」などと「とてつもない!」という意味であったり・・
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”医療と健康(全般)” 11位/458人中
・総合ランキング 12200位/980038人中
言葉の調子、言う態度、その場の雰囲気などで天と地の違いが出てきます。
上手く使うと潤滑剤になり、下手すると不仲のもとになる!
一人称、二人称、三人称の何れに対しても用いられ、間口は広く奥行きの深い言葉です。言語学、心理学の研究対象になる言葉だ!と思ったりします。
2、「馬鹿」の諸説
事の順序として「言葉の由来は?」を調べ始めますと、諸説混在していて、これといった本命はないようです。
無理にどれかの説を本命視することは「馬鹿らしい」のかも知れません。
(1)「鹿を指して馬という」の故事を語源とする説
秦の時代、権力の座にある高官が鹿を皇帝に献じ『珍しい馬が手に入りました』と言い、皇帝の『これは鹿であろう』の言に対して、部下に「これは馬です」と答えさせ、「鹿」と答えた者をすべて殺した。という話。
一見もっともらしいけれど、「鹿」を「カ」と読むのは日本でのことで、中国では「ロク」と読むので「馬鹿」は日本で作られた当て字であろう、との説明もあります。
(2)サンスクリット(梵語)「moha;莫迦」説
サンスクリット語で「痴、愚か」を意味するmoha「莫迦」の読みからくるとする説。
広辞苑をはじめとした主要な国語辞典で採用されている。しかし馬鹿に「愚か」という意味が当初はなかったことから、疑問視する研究もある由。
(3)サンスクリット語「mahailaka;摩訶羅:無知」、又は「maha;摩訶(おおきい、偉大な)」説
(4)破家説
禅宗の仏典などに出てくる破産するという意味の「破家」と「者」をくっつけて、「破産するほど愚かな者」というところから「馬鹿者」という言葉が生まれたとする説。
東北大学の佐藤喜代治によって提唱され、日本国語大辞典で採用されている。
(5)馬家説
中国にいた馬という姓の富裕な一族が、くだらぬことにかまけて散財し、その家が荒れ放題となったという白居易の白氏文集にある詩の一節から生まれたとする説。「馬家の者」から「馬鹿者」となったとする。
(6)はかなし説
雅語形容詞である「はかなし」の語幹が変化したという説。
金田一春彦さんはこの説によっており、これをとる国語辞典もある由。
(7)をこ説
古語で愚かなことを「をこ」といい、これがなまったとする説(アホもこれに由来するのではないかともいうが、いずれも証拠はない)。
(8)暗号型の解釈
「馬鹿」の「馬」は蘇我馬子のこと、「鹿」は蘇我入鹿を指すというのです。意味は「愚か」ということで、天皇側の手による暗号だとする説で、この手の暗号型解釈は、聖書、ノストラダムスの大予言、万葉集などに多くあるそうですが、話としては面白いけれど、??。
様々な説があるものだと変に感心しています。
著名な人を含めて多くの見解が示されていても、また著名な国語辞典に載っていても「これが正解!」と言うものは無いようです。
・「愚か」の意味でも、
対象を見下すことで自分の優位性、自己満足感をくすぐる心理が働く場合と、
ふうてんの寅さんに対するおいちゃんのように慈愛溢れる場合とがあり、
今一つ
・「桁外れ」という意味で使われる場合もありますね。
「馬鹿デカイ」とか「馬鹿受け」、「馬鹿に遅い」とか。
この意味での馬鹿の起源は、サンスクリット語の maha (大きい、偉大な)のようだ。との説明があります。「摩訶」の字が当てられ、「摩訶不思議」など私たちにもなじみがあります。
先ほどから原稿を書きながら気になっていったのは赤塚不二夫の「天才バカボン」です。
幸運にもこれについての説明が目に留まりました。
曰く「”おバカな坊(ボン)”と思いきや、どうもそうではないらしい。
仏教用語に”薄伽梵(ばがぼん)”というのがあり、そこから取ったらしい。
「薄伽」は徳、「梵」が成就という意味で、全体で徳の成就となる。」
とのお説なので、なるほど!と感心していたら、この説明には但し書きがあって
「赤塚氏本人のコメントではないので、信憑性に些か問題はあり」とのこと。
何となくぼんやりさせておくのが、この問題への対処法のように思われます。
バックナンバータイトルを下記分類で一覧致します。
該当するジャンルの(1)〜(8)をクリックいただくと、そこに分類されているタイトルが一覧され、
タイトルをクリックいただくと本文が開きます。
1、「日記・諸事寸話」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(1)
2-1、「身体の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(2)
2-2、「運動」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(3)
2-3、「食習慣・食生活」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(4)
3、「心・頭脳の健康」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(5)
4-1、「病気・傷害・医療」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(6)
4-2、「糖尿病」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(7)
5、「福祉・介護・看護」
「ジャンルなし」
-・「ハッピー健康習慣」バックナンバー(8)
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事の順序として「言葉の由来は?」を調べ始めますと、諸説混在していて、これといった本命はないようです。
無理にどれかの説を本命視することは「馬鹿らしい」のかも知れません。
(1)「鹿を指して馬という」の故事を語源とする説
秦の時代、権力の座にある高官が鹿を皇帝に献じ『珍しい馬が手に入りました』と言い、皇帝の『これは鹿であろう』の言に対して、部下に「これは馬です」と答えさせ、「鹿」と答えた者をすべて殺した。という話。
一見もっともらしいけれど、「鹿」を「カ」と読むのは日本でのことで、中国では「ロク」と読むので「馬鹿」は日本で作られた当て字であろう、との説明もあります。
(2)サンスクリット(梵語)「moha;莫迦」説
サンスクリット語で「痴、愚か」を意味するmoha「莫迦」の読みからくるとする説。
広辞苑をはじめとした主要な国語辞典で採用されている。しかし馬鹿に「愚か」という意味が当初はなかったことから、疑問視する研究もある由。
(3)サンスクリット語「mahailaka;摩訶羅:無知」、又は「maha;摩訶(おおきい、偉大な)」説
(4)破家説
禅宗の仏典などに出てくる破産するという意味の「破家」と「者」をくっつけて、「破産するほど愚かな者」というところから「馬鹿者」という言葉が生まれたとする説。
東北大学の佐藤喜代治によって提唱され、日本国語大辞典で採用されている。
(5)馬家説
中国にいた馬という姓の富裕な一族が、くだらぬことにかまけて散財し、その家が荒れ放題となったという白居易の白氏文集にある詩の一節から生まれたとする説。「馬家の者」から「馬鹿者」となったとする。
(6)はかなし説
雅語形容詞である「はかなし」の語幹が変化したという説。
金田一春彦さんはこの説によっており、これをとる国語辞典もある由。
(7)をこ説
古語で愚かなことを「をこ」といい、これがなまったとする説(アホもこれに由来するのではないかともいうが、いずれも証拠はない)。
(8)暗号型の解釈
「馬鹿」の「馬」は蘇我馬子のこと、「鹿」は蘇我入鹿を指すというのです。意味は「愚か」ということで、天皇側の手による暗号だとする説で、この手の暗号型解釈は、聖書、ノストラダムスの大予言、万葉集などに多くあるそうですが、話としては面白いけれど、??。
様々な説があるものだと変に感心しています。
著名な人を含めて多くの見解が示されていても、また著名な国語辞典に載っていても「これが正解!」と言うものは無いようです。
・「愚か」の意味でも、
対象を見下すことで自分の優位性、自己満足感をくすぐる心理が働く場合と、
ふうてんの寅さんに対するおいちゃんのように慈愛溢れる場合とがあり、
今一つ
・「桁外れ」という意味で使われる場合もありますね。
「馬鹿デカイ」とか「馬鹿受け」、「馬鹿に遅い」とか。
この意味での馬鹿の起源は、サンスクリット語の maha (大きい、偉大な)のようだ。との説明があります。「摩訶」の字が当てられ、「摩訶不思議」など私たちにもなじみがあります。
先ほどから原稿を書きながら気になっていったのは赤塚不二夫の「天才バカボン」です。
幸運にもこれについての説明が目に留まりました。
曰く「”おバカな坊(ボン)”と思いきや、どうもそうではないらしい。
仏教用語に”薄伽梵(ばがぼん)”というのがあり、そこから取ったらしい。
「薄伽」は徳、「梵」が成就という意味で、全体で徳の成就となる。」
とのお説なので、なるほど!と感心していたら、この説明には但し書きがあって
「赤塚氏本人のコメントではないので、信憑性に些か問題はあり」とのこと。
何となくぼんやりさせておくのが、この問題への対処法のように思われます。
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