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2017年11月17日

漫画『五佰年BOX』1巻の感想とあらすじ 現代と過去を繋げる不思議な箱が巻き起こすSFサスペンス

『五佰年BOX』1巻の感想。


五佰年BOX
著者:宮尾行巳
掲載:イブニング
1巻発売日:2017年8月23日


あらすじ・概要

幼なじみの真奈(まな)に頼まれ、彼女の自宅の蔵を掃除していた青年・遠野叶多(とおの かなた)。潔癖症の叶多にとって、埃まみれの作業はキツイ以外の何ものでもなかったが、昔から想いを寄せる真奈の頼みとあって、せっせと作業を続けていた。しかし、彼女には婚約者が・・・。
一人で黙々と蔵を片付けていると、なぜか地面の下から人の話し声が聞こえ、掘ってみると奇妙な木箱を発見する。その箱のフタを開けた叶多が目にしたのは、中性の日本らしき造りの世界で、ミニチュアのような人間が実際に動いて生活している不思議な光景。
しばらく箱の中の人間たちを観察していた叶多。ある時、野盗に襲われていた少女を見つけ、助けるために思わずその野盗を殺してしまう。怖くなった叶多は箱を持って真奈の家を訪ねるが、彼女の父親から「うちには真奈なんて娘はいない」という、思わぬ言葉を聞かされるのだった。

500年前の世界と繋がっている箱を発見し、不用意に過去へ干渉したことでタイムパラドックスを引き起こした青年が、箱の謎を解き明かす中で変わってしまった想い人を元に戻そうと奮闘する姿と、箱の中(過去)でも廻るドラマを描いた数奇な物語。
歴史+SFモノ。帯での謳い文句は「開けるな危険 因果律の破れか 世界線の乱立か 最愛の人が世界から抹消された」。月2回刊行される青年漫画雑誌「イブニング」の2017年3月・7号にて連載開始。
作者は本作がデビュー作となる新鋭漫画家・宮尾行巳(みやお いくみ)先生

紹介・感想

みなさんこんにちは、平凡の壁を突き破ることが出来ない男・ハネ吉です。私は昔から発想力・想像力の類が優れている方を羨ましく思っていまして、クリエイティブな仕事にも強い憧れがあります。
自分の手で何か新しいモノを生み出せるヒトはやっぱり魅力的に見えますので、私にとって漫画家や小説家という人種は眩し過ぎる存在。これだ作品が溢れているにも関わらず、次々と斬新な作品を生み出せるのはほんとにすごいことではなかろうか。
作品名挙げるとキリがないんですけど、ぱっと思い浮かぶところでは、『D.Gray-man』や『ベン・トー』とかは特に斬新だったなと感じています。あと、『魔法少女プリティ・ベル』もぶっとんでましたね。

本日紹介させていただく漫画『五百年BOX』も、タイムパラドックスという創作物ではお馴染みのテーマを扱っていながら、これまでにないSF作品になってます。

まずはさらっと内容の説明。想いを寄せる幼馴染から自宅の蔵の掃除を頼まれた主人公の青年は、蔵の片付け中に不思議な木の箱を発見。それは箱庭のようなミニチュア・・・と思いきや、奇妙なことに中の人間たちは動いていました。中をイジると現実にまで影響が及ぶ箱の世界は、今から約500年程前の戦国あたりの時代。そして、不用意に手を出したことで、最愛の幼馴染が現実世界から消失し、変わりに彼女がいるはずの家には娘ではなく息子が暮らしていました。消えてしまった想い人を取り戻すため、主人公は協力者と一緒に箱の謎を探りながら手立てを模索。それと同時に、箱の中でもとある少女のドラマが紡がれていき・・・という感じのお話。

解り辛いですね。説明下手で申し訳ありません。大きく分類すればSFタイムパラドックスになるのかな。あと、人間ドラマにも重きを置いてる様子。作者さんが歴史好きということもあって、現代世界だけではなく五百年前の話も並行して描かれていますけど、有名な武将とか偉人なんかは登場しません。

ちなみに、タイトルの『五佰年』の読み方は「いほとせ」です。箱の中はだいたい500年前の戦国あたり。箱が置いてある地点の過去を見ることができ、箱を持ってる人間が移動すると箱の中の場所も同時に変化します。中の世界には外から干渉することも可能で、さながら神様の視点で世界を観察してるかのようですが、本来なら起こるはずのない事象であるため、その影響は現代にまで及びます。
このように、本作はタイムパラドックス現象やバタフライエフェクト現象といったように、因果律やら改変やらが複雑に絡んできます。

主人公の名前は遠野叶多(とおの かなた)。潔癖症の大学生で、年上の幼馴染・真奈(まな)に想いを寄せるも、12年間その想いを告げることはせずただ隣で見ているだけで、結局彼女からは弟としてしか見てもらえず、挙句の果てに婚約者を紹介されてしまった青年。
上のあらすじにも書いた通り、不用意に箱の中の世界(五百年前)に干渉したことによって、その想い人である真奈が現実世界から消失しまうわけですが、彼女が消えた代わりに真樹という男性が和泉家の息子として、叶多の幼馴染として突如出現

幼馴染と言えど、叶多にとっては見ず知らずの男性・・・のはずが、真奈との思い出と共に、どういうわけか真樹との思い出も蘇ってきました。
この辺り面白いですね。他の人たちの中からは完全に真奈という存在が消えているのに、叶多だけはその改変の影響を受けることなく、改変前と後の記憶を同時に持っています
街を歩いていると、偶然真奈の婚約者である山崎という男性に出会いますが、やはり彼の中にも真奈の存在はありません。しかし、ふとしたことで箱の中を彼に見られたことから事情を全て説明し、想い人の婚約者というあまり頼りたくない人ではあるも、彼女を復活させるために協力して謎の究明に乗り出しました。

いつもより長くなって申し訳ないのですけど、重要なキーとなる物語はこれだけではありません。上記にも書いた通り現代と並行で描かれている五百年前のドラマも無視できない要素。
叶多の部屋と同じ位置で五百年前に暮らしているキサという少女。箱の中から叶多を確認することは出来ませんが、彼女にとっては不可思議な現象で度々彼に救われているため、神様のような存在を感じています。
そもそも、真奈が消えてしまったのも、彼女を襲おうとした野盗を殺したことが原因。ただ、実際にはキサを救ったからなのか、野盗の男を殺したからなのかは不明。
叶多は謎を解き明かすため、箱の外からキサにコンタクトを取ろうとするが、果たして彼の行動の行方は如何に・・・。

ということで、現代と過去を繋げる不思議な箱によって巻き起こる複雑なドラマを描いたSF漫画『五佰年BOX』1巻の紹介でした。
またとんでもない漫画家が出て来たものです。作者先生にとってはこれが初連載と言うのだからスゴイ。画力・ストーリーどちらも申し分なく、読者を作品に引き込ませる確かな力があったと思います。タイムトラベル、或いはスリップすることなく、このような形で過去へ干渉し、パラドックスまで引き起こしてしまうという発想は面白いですね。
1巻ではまだ箱の謎が解明されることはなく、伏線をひきながらその特性を紹介してる感じの内容で、複雑に絡んだ謎が紐解かれていくのは2巻以降。
どうなるのかな?叶多は真奈を取り戻そうと奮闘していますが、彼女は帰ってきても隣にいるのは別の婚約者であって、自分はそこには立てません。それに、変わってしまったとは言え、真樹は叶多にとって恩人ということもありますから、ほんとに多くの想いが絡み合っているので、人間ドラマを見るだけでも楽しめます。
この箱はいったい何なのか、誰か何の目的で作ったのか、改変した世界は元に戻るのか、叶多は真奈を取り戻せるのか、いったいどう物語を着地させるのかなどなど、気になる要素が非常に多く、先の読めない展開は面白すぎです。先が気になるという点においては、個人的に今年読んできた漫画の中ではトップクラス。これからがとても楽しみな作品、そして漫画家に出会えたことに感謝ですね。

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ハネ吉
とにかく漫画が大好きです。愛してるといっても過言ではありません。どんなジャンルにも手を出しますね。正直、文章力にはあまり自信はありませんが、なるべくうまく伝えられるようにがんばります。ちょっとだけでも読んでもらえたらうれしいです。 ちなみに、甘い物とネコも大好きです。
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