2017年07月31日
漫画『間違った子を魔法少女にしてしまった』1巻の感想とあらすじ
『間違った子を魔法少女にしてしまった』1巻の感想。
間違った子を魔法少女にしてしまった
著者:双龍
掲載:くらげバンチ
1巻発売日:2017年5月9日
生きとし生ける者全てを無に帰す人類の敵「アタスンモ」から世界を守る為、宇宙の守護神「ミカ」によって魔法少女の力を(勝手に)授けられたのは、女子高生の真風羽華代(まじば かよ)。
可憐な容姿の華代に溢れる魔法の才能を見出し、ミカは追っ手に対抗すべく急ぎ力を与えるも、彼女は生粋のガチヤンキー娘だった・・・。見た目とは裏腹に態度も口も悪く、白昼堂々タバコを吸い、喧嘩っ早くてキレやすい性格をした、誰よりも魔法少女にしてはいけない女子高生。そんな彼女へ力を授けたことにちょっと後悔しながらも、変身することなくアタスンモを素手でフルボッコにしてしまう圧倒的な力を目の当たりにし、「マジパネェッス!」と舎弟のようにサポートしていく守護神・ミカ。
負オーラを垂れ流す正義感の欠片もない魔法少女物語、ここに開幕。
見た目だけは可愛いド腐れヤンキー娘がちょっとした間違いで魔法少女の力を授かり、人類の敵を魔法・・・・ではなく素手で容赦なくフルボッコにしながら、マスコットとつっぱりリーゼントの舎弟を従えて理不尽に暴れ回る話。
コメディタッチで描かれた、異端過ぎる魔法少女のバトル・アクション。帯での謳い文句は「ぶッ殺 ヤンキー×魔法少女烈伝」。WEBマンガサイト「くらげバンチ」にて、2016年10月7日より連載開始された作品。
作者は成年向けマンガ雑誌出身の漫画家・双龍(そうりゅう)先生。
アニメや漫画で幾度となくブームを引き起こしているのが「魔法少女」というジャンル。それだけ広く人気を集めてると思われ、子供だけではなくいつの間にやら大きなお友達からも高い支持を受けるようになりました。今現在のブームの波はちょっと落ち着いてる感じですが、それでも魔法少女を扱った作品はよく目にします。個人的に最も印象に残っているのは、子供の頃に観た正統派の魔法少女アニメ『魔法少女リリカルなのは』ですね。
そして『魔法少女まどか☆マギカ』を皮切りに、近年は正統派からズレた亜種のような魔法少女モノが増え出したことで、なんかとんでもないことに・・・。グロ描写満載の『魔法少女・オブ・ジ・エンド』や、誰得感半端ないマッスルおじさんが魔法少女に変身する『魔法少女プリティ☆ベル』など、多様化されてるにしてもさすがに変遷 ぶりが凄いです。
本日のおすすめ作品『間違った子を魔法少女にしてしまった』も、正統派からはかけ離れまくった魔法少女漫画。多くの人が抱く魔法少女像を粉微塵に粉砕しかねない異端過ぎる内容なので、魔法少女について考えさせられてしまうかも?
魔法少女を認定するファンシーな不思議生物から、明らかな人選ミスで力を授けられた沸点が極めて低い凶悪凶暴なヤンキー娘が、襲来する人類の敵を殴る、蹴るしてほぼ瞬殺で返り討ちにしていく話。
タイトルに偽りなし。意味不明かもしれませんが、ヤンキー漫画にプリキュアとワンパンマンを混ぜたらこうなっちゃうのかな?という感じです。
勢いとインパクトのラッシュが凄まじく、ただただ笑える邪道魔法少女モノ。
負の力を養分にしている人類世界を脅かす怪物「アタスンモ」。その脅威から世界を守るため、魔法少女モノではお馴染みのマスコットサポートキャラがよく調べもせずに見た目の可愛さだけで力を授けてしまったのは、世界で一番魔法少女にしてはいけない危険度MAXのヤンキー娘でした。
お分かりの通り、表紙で読者にメンチ切ってるお方が主人公の女子高生・真風羽華代(まじば かよ)です。そのイラストからも溢れ出る「間違えちゃった」感、いかがでしょうか。私には出来ませんでしたが、萌えられるものなら存分に萌えてみてください。
どのような娘かと言いますと、見た目はセットが大変そうな金髪ツイン縦ロールの、大人しくしてれば可憐なお嬢様にも見える女の子。その実態は、取り扱いには細心の注意が必要なバリッバリのヤンキー。
美味しそうにタバコをスパスパ吸い(明らかなニコチン中毒者)、口も態度も悪く、沸点が低いのですぐにキレるなど、魔法少女らしさの欠片もないキャラクター。ヤニ臭い魔法少女って・・・。
戦闘能力に関しては、素の状態でも魔法の力が溢れちゃってる子のため、変身することなく悪魔のような怪物を素手によって瞬殺してしまう圧倒的な強さを有しています。もちろん変身して戦うこともありますが、ステッキは魔法を行使するときの媒体としてではなく、完全に鈍器扱いです。
はっきり言ってアタスンモなんかより華代さんの方が遥かに怖いので、ついどっちが悪の侵略者なのかを見失いそうになってしまいます。ちなみに、戦い方は格ゲーで学んだそうです。
変身したときの衣装はそもそもサイズが合っていないことから、パンチラシーンも連発してはいますが、ちっともサービスになっていないので全く嬉しくありませんでした。
何が悪で何が正義なのか混乱しそうになりますね。後半ではイレギュラーから誕生したもう1人の魔法少女・秀斎奈子(しゅうさい なこ)が登場し、華代さんを怪物共の仲間と勘違いしたことで、何故か魔法少女vs魔法少女の戦いが繰り広げられる事態に突入。
全体的にこちらのライバルになりそうな子の方が主人公っぽいのですが、この戦いの中で華代さんはちょっと主人公っぽい一面を覗かせてくれます。あくまでちょっとですけど。
というわけで、魔法少女の既成概念を拳一発で殴り壊してしまう漫画『間違った子を魔法少女にしてしまった』の1巻紹介でした。色んな意味で破壊力が凄まじい作品。
魔法少女モノにも関わらず、シュールな笑いと爽快な気分にさせてくれるバトルが面白い。もちろんこの作品最大の魅力は外道魔法少女・真風羽華代というキャラクターにあります。
作者さんの画力も非常に高いので、バトルだけではなく、主に華代さんの顔芸も見応え十分だったと思います。彼女のキレ顔に関しては、もう魔法少女のソレではないことは確か。
読み手を選ぶこと間違いない作品とはいえ、人気作になるポテンシャルはそこそこ高いと思いますので、今後のさらなる暴れっぷりに期待しています。とても面白かったです。
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間違った子を魔法少女にしてしまった
著者:双龍
掲載:くらげバンチ
1巻発売日:2017年5月9日
あらすじ・概要
生きとし生ける者全てを無に帰す人類の敵「アタスンモ」から世界を守る為、宇宙の守護神「ミカ」によって魔法少女の力を(勝手に)授けられたのは、女子高生の真風羽華代(まじば かよ)。
可憐な容姿の華代に溢れる魔法の才能を見出し、ミカは追っ手に対抗すべく急ぎ力を与えるも、彼女は生粋のガチヤンキー娘だった・・・。見た目とは裏腹に態度も口も悪く、白昼堂々タバコを吸い、喧嘩っ早くてキレやすい性格をした、誰よりも魔法少女にしてはいけない女子高生。そんな彼女へ力を授けたことにちょっと後悔しながらも、変身することなくアタスンモを素手でフルボッコにしてしまう圧倒的な力を目の当たりにし、「マジパネェッス!」と舎弟のようにサポートしていく守護神・ミカ。
負オーラを垂れ流す正義感の欠片もない魔法少女物語、ここに開幕。
見た目だけは可愛いド腐れヤンキー娘がちょっとした間違いで魔法少女の力を授かり、人類の敵を魔法・・・・ではなく素手で容赦なくフルボッコにしながら、マスコットとつっぱりリーゼントの舎弟を従えて理不尽に暴れ回る話。
コメディタッチで描かれた、異端過ぎる魔法少女のバトル・アクション。帯での謳い文句は「ぶッ殺 ヤンキー×魔法少女烈伝」。WEBマンガサイト「くらげバンチ」にて、2016年10月7日より連載開始された作品。
作者は成年向けマンガ雑誌出身の漫画家・双龍(そうりゅう)先生。
感想
アニメや漫画で幾度となくブームを引き起こしているのが「魔法少女」というジャンル。それだけ広く人気を集めてると思われ、子供だけではなくいつの間にやら大きなお友達からも高い支持を受けるようになりました。今現在のブームの波はちょっと落ち着いてる感じですが、それでも魔法少女を扱った作品はよく目にします。個人的に最も印象に残っているのは、子供の頃に観た正統派の魔法少女アニメ『魔法少女リリカルなのは』ですね。
そして『魔法少女まどか☆マギカ』を皮切りに、近年は正統派からズレた亜種のような魔法少女モノが増え出したことで、なんかとんでもないことに・・・。グロ描写満載の『魔法少女・オブ・ジ・エンド』や、誰得感半端ないマッスルおじさんが魔法少女に変身する『魔法少女プリティ☆ベル』など、多様化されてるにしてもさすがに変遷 ぶりが凄いです。
本日のおすすめ作品『間違った子を魔法少女にしてしまった』も、正統派からはかけ離れまくった魔法少女漫画。多くの人が抱く魔法少女像を粉微塵に粉砕しかねない異端過ぎる内容なので、魔法少女について考えさせられてしまうかも?
魔法少女を認定するファンシーな不思議生物から、明らかな人選ミスで力を授けられた沸点が極めて低い凶悪凶暴なヤンキー娘が、襲来する人類の敵を殴る、蹴るしてほぼ瞬殺で返り討ちにしていく話。
タイトルに偽りなし。意味不明かもしれませんが、ヤンキー漫画にプリキュアとワンパンマンを混ぜたらこうなっちゃうのかな?という感じです。
勢いとインパクトのラッシュが凄まじく、ただただ笑える邪道魔法少女モノ。
負の力を養分にしている人類世界を脅かす怪物「アタスンモ」。その脅威から世界を守るため、魔法少女モノではお馴染みのマスコットサポートキャラがよく調べもせずに見た目の可愛さだけで力を授けてしまったのは、世界で一番魔法少女にしてはいけない危険度MAXのヤンキー娘でした。
お分かりの通り、表紙で読者にメンチ切ってるお方が主人公の女子高生・真風羽華代(まじば かよ)です。そのイラストからも溢れ出る「間違えちゃった」感、いかがでしょうか。私には出来ませんでしたが、萌えられるものなら存分に萌えてみてください。
どのような娘かと言いますと、見た目はセットが大変そうな金髪ツイン縦ロールの、大人しくしてれば可憐なお嬢様にも見える女の子。その実態は、取り扱いには細心の注意が必要なバリッバリのヤンキー。
美味しそうにタバコをスパスパ吸い(明らかなニコチン中毒者)、口も態度も悪く、沸点が低いのですぐにキレるなど、魔法少女らしさの欠片もないキャラクター。ヤニ臭い魔法少女って・・・。
戦闘能力に関しては、素の状態でも魔法の力が溢れちゃってる子のため、変身することなく悪魔のような怪物を素手によって瞬殺してしまう圧倒的な強さを有しています。もちろん変身して戦うこともありますが、ステッキは魔法を行使するときの媒体としてではなく、完全に鈍器扱いです。
はっきり言ってアタスンモなんかより華代さんの方が遥かに怖いので、ついどっちが悪の侵略者なのかを見失いそうになってしまいます。ちなみに、戦い方は格ゲーで学んだそうです。
変身したときの衣装はそもそもサイズが合っていないことから、パンチラシーンも連発してはいますが、ちっともサービスになっていないので全く嬉しくありませんでした。
何が悪で何が正義なのか混乱しそうになりますね。後半ではイレギュラーから誕生したもう1人の魔法少女・秀斎奈子(しゅうさい なこ)が登場し、華代さんを怪物共の仲間と勘違いしたことで、何故か魔法少女vs魔法少女の戦いが繰り広げられる事態に突入。
全体的にこちらのライバルになりそうな子の方が主人公っぽいのですが、この戦いの中で華代さんはちょっと主人公っぽい一面を覗かせてくれます。あくまでちょっとですけど。
というわけで、魔法少女の既成概念を拳一発で殴り壊してしまう漫画『間違った子を魔法少女にしてしまった』の1巻紹介でした。色んな意味で破壊力が凄まじい作品。
魔法少女モノにも関わらず、シュールな笑いと爽快な気分にさせてくれるバトルが面白い。もちろんこの作品最大の魅力は外道魔法少女・真風羽華代というキャラクターにあります。
作者さんの画力も非常に高いので、バトルだけではなく、主に華代さんの顔芸も見応え十分だったと思います。彼女のキレ顔に関しては、もう魔法少女のソレではないことは確か。
読み手を選ぶこと間違いない作品とはいえ、人気作になるポテンシャルはそこそこ高いと思いますので、今後のさらなる暴れっぷりに期待しています。とても面白かったです。
間違った子を魔法少女にしてしまった 1 (BUNCH COMICS) | ||||
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北九州市漫画ミュージアムにこの漫画の単行本1〜2巻を寄贈しました。
Posted by 山田与作 at 2017年10月22日 06:42
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