2016年12月17日
漫画『ライジングサン』1巻の感想とあらすじ
『ライジングサン』1巻の感想。
ライジングサン
著者:藤原 さとし
掲載:アクションコミックス
1巻発売日:2012年7月28日
胸を熱くさせる夢や目標を持てず日々を退屈に過ごしていた高校3年生の甲斐一気。高校卒業後の仕事は決まっていたものの、このまま進んでいいものかと思い悩み、無茶をしては山に入って気を紛らわせていた。
そんなある日、イッキは山に篭って訓練をしていた陸上自衛官の伊達と出会い、彼の姿と言葉に冷めていた胸が熱く高鳴る鼓動を感じ、自衛隊を志すことを決める。
候補生となったイッキは3ヶ月間「新隊員教育隊」に送り込まれることになり、そこで様々な想いを抱き集まってきた自衛官候補生達と出会い、共に励まし合いながら厳しい地獄の訓練に挑む。
主人公をはじめとした年齢も性別も抱えている事情も異なる自衛官候補生たちが、厳しい訓練に挑む中で、共に協力し絆を深めながら自衛官を目指す友情と成長の物語。
自衛隊を題材とした自衛官候補生たちの訓練生活を描いた漫画です。これまで自衛隊の漫画というのは1度も読んだことがなかったことに思い至り、少し興味を引かれて読んでみました。
私は自衛隊や近代の軍事・兵器については詳しい方ではないのでどこまでリアルなのかは判断し辛いですが、漫画として見る分にはとても面白かったです。航空機なら少しだけ勉強したことありますけどこの作品では関係なさそうですね。
ただ、著者の藤原さとしさんは自衛隊に在籍していた経歴を持ち、現在も予備自衛官として訓練に参加してるとのことなので、それなりにリアル寄りにはなっているのではないかと思われます。
内容は結構王道な青春熱血漫画でした。
主人公のイッキは夢も目標も打ち込めるもの何一つ持っておらず、生き甲斐を見出せないまま漠然と日々を過ごしながらも全力をぶつけられる何かを求めていた子です。最初は気力を欠いている冷めた少年という印象を受けましたが、実際の彼はかなり我の強い熱血漢でした。
入隊してからのイッキはやっと全力で挑める場所を得たことにより、まるで別人のように生き生きとした姿を見せています。まだ候補生の身でありながら、自衛官になるという目標と共に、その中でも通常以上の過酷な訓練課程を乗り越えた精鋭揃いのレンジャーも目指そうとしています。目指すと言ってもレンジャーに関してはまだおぼろげな感じなので、確かな目標になるのは先の話でしょうね。
イッキと同じ班に所属する7人の隊員たちも、まだ全員の事情や目的を見受けられたわけではありませんが、それぞれ異なる想いを胸に抱いて自衛隊の門戸を叩いたようです。ただひとつ、どの候補生たちにも言えることは、ここしかなかったということですね。他に行く場所はない、ここでないとダメ、そういう人たちの集まりです。
イッキのバディとなった来栖は全体的に高い能力を有し、目指すものからしたら何も自衛隊でなくてもいいように思えましたが、彼もまた他の候補生同様何かしらの理由でここに来るしかなかった人物のようです。
バディとなったイッキと来栖の関係はいきなり険悪という、こういった青春作品ではお約束な設定。いがみ合いながらも厳しい訓練を共に乗り越える内に深まる絆、という展開になることは容易に想像できます。ただ、場所や人物、題材が異なれば新鮮味は生まれますし、分かっていてもいざそれを目にすると結局いつも感動してしまう私がいるんですけどね。
実際の自衛隊とは差異があるのかもしれませんが、候補生たちの日常、自衛官になるまでの過程など、これまで知ることのなかった物事を目にできたのも良かったです。
候補生になるにしても簡単な筆記試験と体力測定くらいはあるのかと思ってました。入り口は広くゆるめに作り、途中退場の為の非常口にも鍵は掛かっていませんが、その分出口までは過酷な険しい道のり。災害が起きた時には危険な場所で作業しなければいけないわけですから、救助する相手だけでなく自らの身を守らせるためにも厳しさは必要なんでしょうね。
自衛隊についてのあれこれだけでなく、自衛隊に集まってきた人たちの人間ドラマを見る楽しみもあります。1巻だけだとまだ面白いともつまらないとも言えない内容なので、3巻ぐらいまとめて読んだ方がいいかもしれませんね。私は3巻まで読んでみました。
暑苦しいのも青臭い主人公も受け付けない人は避けるべきですが、逆を言えばそういった熱血漫画が好物の人なら楽しめる内容になってると思います。なかなか面白かったです。
【eBookJapan】 ライジングサン
↑無料で立ち読みできます
ライジングサン
著者:藤原 さとし
掲載:アクションコミックス
1巻発売日:2012年7月28日
胸を熱くさせる夢や目標を持てず日々を退屈に過ごしていた高校3年生の甲斐一気。高校卒業後の仕事は決まっていたものの、このまま進んでいいものかと思い悩み、無茶をしては山に入って気を紛らわせていた。
そんなある日、イッキは山に篭って訓練をしていた陸上自衛官の伊達と出会い、彼の姿と言葉に冷めていた胸が熱く高鳴る鼓動を感じ、自衛隊を志すことを決める。
候補生となったイッキは3ヶ月間「新隊員教育隊」に送り込まれることになり、そこで様々な想いを抱き集まってきた自衛官候補生達と出会い、共に励まし合いながら厳しい地獄の訓練に挑む。
主人公をはじめとした年齢も性別も抱えている事情も異なる自衛官候補生たちが、厳しい訓練に挑む中で、共に協力し絆を深めながら自衛官を目指す友情と成長の物語。
自衛隊を題材とした自衛官候補生たちの訓練生活を描いた漫画です。これまで自衛隊の漫画というのは1度も読んだことがなかったことに思い至り、少し興味を引かれて読んでみました。
私は自衛隊や近代の軍事・兵器については詳しい方ではないのでどこまでリアルなのかは判断し辛いですが、漫画として見る分にはとても面白かったです。航空機なら少しだけ勉強したことありますけどこの作品では関係なさそうですね。
ただ、著者の藤原さとしさんは自衛隊に在籍していた経歴を持ち、現在も予備自衛官として訓練に参加してるとのことなので、それなりにリアル寄りにはなっているのではないかと思われます。
内容は結構王道な青春熱血漫画でした。
主人公のイッキは夢も目標も打ち込めるもの何一つ持っておらず、生き甲斐を見出せないまま漠然と日々を過ごしながらも全力をぶつけられる何かを求めていた子です。最初は気力を欠いている冷めた少年という印象を受けましたが、実際の彼はかなり我の強い熱血漢でした。
入隊してからのイッキはやっと全力で挑める場所を得たことにより、まるで別人のように生き生きとした姿を見せています。まだ候補生の身でありながら、自衛官になるという目標と共に、その中でも通常以上の過酷な訓練課程を乗り越えた精鋭揃いのレンジャーも目指そうとしています。目指すと言ってもレンジャーに関してはまだおぼろげな感じなので、確かな目標になるのは先の話でしょうね。
イッキと同じ班に所属する7人の隊員たちも、まだ全員の事情や目的を見受けられたわけではありませんが、それぞれ異なる想いを胸に抱いて自衛隊の門戸を叩いたようです。ただひとつ、どの候補生たちにも言えることは、ここしかなかったということですね。他に行く場所はない、ここでないとダメ、そういう人たちの集まりです。
イッキのバディとなった来栖は全体的に高い能力を有し、目指すものからしたら何も自衛隊でなくてもいいように思えましたが、彼もまた他の候補生同様何かしらの理由でここに来るしかなかった人物のようです。
バディとなったイッキと来栖の関係はいきなり険悪という、こういった青春作品ではお約束な設定。いがみ合いながらも厳しい訓練を共に乗り越える内に深まる絆、という展開になることは容易に想像できます。ただ、場所や人物、題材が異なれば新鮮味は生まれますし、分かっていてもいざそれを目にすると結局いつも感動してしまう私がいるんですけどね。
実際の自衛隊とは差異があるのかもしれませんが、候補生たちの日常、自衛官になるまでの過程など、これまで知ることのなかった物事を目にできたのも良かったです。
候補生になるにしても簡単な筆記試験と体力測定くらいはあるのかと思ってました。入り口は広くゆるめに作り、途中退場の為の非常口にも鍵は掛かっていませんが、その分出口までは過酷な険しい道のり。災害が起きた時には危険な場所で作業しなければいけないわけですから、救助する相手だけでなく自らの身を守らせるためにも厳しさは必要なんでしょうね。
自衛隊についてのあれこれだけでなく、自衛隊に集まってきた人たちの人間ドラマを見る楽しみもあります。1巻だけだとまだ面白いともつまらないとも言えない内容なので、3巻ぐらいまとめて読んだ方がいいかもしれませんね。私は3巻まで読んでみました。
暑苦しいのも青臭い主人公も受け付けない人は避けるべきですが、逆を言えばそういった熱血漫画が好物の人なら楽しめる内容になってると思います。なかなか面白かったです。
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